![画像2: バンライフ大学生が作ったイケア雑貨の車中泊スタイル 日本と北欧の融合の「ジャパンディ」インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/3f6696ac76fa7a511b8d5749f9beab7a384a6aa4.jpg)
宮本芽依さん
昭和女子大学国際学部で中国語を学ぶ大学生。バンライフの世界観に憧れ、自身でも実践してきた行動派。そして、2022年に本格的なバンライフのためにクルマを改装。現在はこのクルマに住みながら勉学に励んでいる。
IKEAが彩るVANLIFEスタイル
大学生の宮本芽依さんの一日はこのクルマの中からスタートする。そう、彼女は実際にこのクルマで寝泊まりしながら、日々生活しているのだ。
そもそも、大学の授業がリモートになったこともあって、全国を旅しながら、全国各地でリモート授業を受ける予定だったという。
「バンライフという言葉を知ったのは高校生の時でした。インスタグラムなどで見て、憧れてはいたのですが、まだ自分には早い、と思っていました」
![画像: 大学の勉強はリアにあるリビングスペースで行っている。ホワイトボードを活用しながら、課題に取り組む。パソコンを使うことが多いが、サブバッテリー&ソーラーシステムで電源の心配はいらない。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/2aa20a23c5298dfb1b4ca62da7c464f658375a14.jpg)
大学の勉強はリアにあるリビングスペースで行っている。ホワイトボードを活用しながら、課題に取り組む。パソコンを使うことが多いが、サブバッテリー&ソーラーシステムで電源の心配はいらない。
「でも、コロナの影響で大学生活も大きく変わって、このままの生活を送っていていいのか? と考えるようになり、バンライフに挑戦してみたくなったのです」
「キャンピングカーは大人が持つもの」というイメージがあり、実現できるか疑問に思うときも。しかし、大学生が全国をめぐりながらリモートで授業を受けるライフスタイルができたら「やりたいことに年齢も性別も関係ない」ことが証明できる。
そう思い、バンの改造費を集めるクラウドファンディングに挑戦した結果、約120万円の資金が集まった。
![画像: 疲れたら、キッチンに移動してコーヒータイム。天井の高さがあるので、立ち上がってもヘッドクリアランスが十分に確保されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/2de97222e83ef29d36eaba0df23569a0c9a9a012.jpg)
疲れたら、キッチンに移動してコーヒータイム。天井の高さがあるので、立ち上がってもヘッドクリアランスが十分に確保されている。
クルマは自分のお金で購入し、集めた資金でカスタムをスタート。そして、クルマが完成すると、お披露目会も行われた。
しかし、今度は大学の授業が対面に戻り、リモート授業の計画が当面白紙になってしまった。そこで、シェアハウスの駐車場にクルマを止め、クルマでの生活を始めた。
現在はインテリアの最終仕上げをしながら、次なるバンライフへの準備を進めている。
フロントとリアの2ルームが心地よいライフスタイルをつくる
![画像: 車内をふたつの空間に分けることで、クルマの中での生活にアクセントをつけている。エントランス部分は来客を招き入れる玄関のような雰囲気。リビングは扉の奥にある。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/58bd86762b5535940a2b359fd8a1938814e2db2d.jpg)
車内をふたつの空間に分けることで、クルマの中での生活にアクセントをつけている。エントランス部分は来客を招き入れる玄関のような雰囲気。リビングは扉の奥にある。
エントランス部分にキッチン、リアにリビングスペースを設けた2ルーム仕様の室内は全面を木材で覆い、鮮やかなブルーカラーで塗装されている。
そして、ふたつの部屋を隔てているのが、特徴的なスライド式の扉となる。リアの天井に続く格子のデザインが日本的な雰囲気だ。
![画像: 宮本さんが求めた日本らしさを表現したのが、この格子扉。縦のラインを強調して、リアの天井の格子とつながり、奥行きのある空間を演出。扉は中央から左右に開くようになっている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/da45ccf3c25db9b6d88336e9e3b08a87dbb527b7.jpg)
宮本さんが求めた日本らしさを表現したのが、この格子扉。縦のラインを強調して、リアの天井の格子とつながり、奥行きのある空間を演出。扉は中央から左右に開くようになっている。
どこか日本的でかつ北欧風なインテリアに仕上がっているが、これも宮本さんが求めたスタイルだった。
「デザインのコンセプトはジャパンディというものでした。日本と北欧のデザインをミックスさせたデザインで、海外では人気のあるカテゴリーです。そのイメージを大切にして、まず最初にこの日本的な格子を取り入れようと考えていました」
![画像: 格子扉のレールには日本的な敷居にふすま溝が彫られたモノを使っている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/c59b5da112c563050d9cd38ec642993157a97da1.jpg)
格子扉のレールには日本的な敷居にふすま溝が彫られたモノを使っている。
壁の色は全体のカラーを見てプロのアドバイスがあったという。「R.T.Hemmaのインテリアディレクター・竹川倫恵子さんにたくさん意見をいただきました」
「イケアでインテリアデザイナーをされていて、北欧のインテリアの知識をたくさんお持ちの方です。ただ空間をおしゃれにするのではなくて、ライフスタイルに合った内装を作ることの大切さを学びました。壁のカラーも提案があり、車内全体の調和が取れて、素晴らしい仕上がりになりました」
![画像: キッチンはIKEAのシステムキッチンの天板を一部カットして使っている。シンクには電動ポンプを接続して、蛇口をひねると水が出るようにした。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/5a64ab7a46735880d7335bdc0412463aa9b51697.jpg)
キッチンはIKEAのシステムキッチンの天板を一部カットして使っている。シンクには電動ポンプを接続して、蛇口をひねると水が出るようにした。
家具類や雑貨はイケアでそろえたという。キッチンもイケアのシステムキッチン。小物まで、ほとんどがイケアのアイテムでそろっている。
「北欧デザインが好きなので、イケアでそろえましたが、クルマを見た人へ商品を紹介しやすいのもいいと感じています。みんなで理想のバンライフを楽しんでもらえたらうれしいですね」と笑顔の宮本さんであった。
イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて
イケア雑貨が彩る、洗練された車内インテリア。注目のポイントを紹介していこう。
![画像1: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/5e782d1949dad042be33c3b3d36ca5931b61362a.jpg)
ベース車両はキャラバンの福祉車両で上部にルーフガラスが装備されている。その窓から、リアのリビングエリアに光が降り注ぎ、室内は非常に明るく開放感のある空間になった。
![画像2: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/93298384f417ca3fa2cc50d441971d9383f78faa.jpg)
リアはベンチシートがコの字になっていて、センター部分にマットを敷き詰めれば、ベッドエリアになる。マットは畳で作られていて、畳店にオーダーして作ってもらったという。テーブルを設置すれば、大人数でテーブルを囲む掘りごたつスタイルも可能だ。
![画像3: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/e617d463c4d57b67ec237fc1020f6e8cb7e737fd.jpg)
天井は木材が格子状になったテクスチャー。日本的なデザインを採用するために、宮本さんが当初から考えていたデザイン。黒く塗った板に木が張られている。
![画像4: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/c8add0e204f1dd2f7c5d302ce0ceb438884347a3.jpg)
リア左サイドには既存の窓を利用して、木の枠を取り付けたシネマティックウインドーをイメージ。窓から見える景色をピクチャーフレームのように切り取り、車内のインテリアとして活用する。
![画像5: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/ceacdc3e06e47fa47595200c18f743334dea013d.jpg)
上部のルーフガラスとのサイズ比率に白銀比が採用されていて、日本人が心地よく感じる景色をつくり出している。
![画像6: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/9c0c860999d8327fc7cf4179d6535eb8d4f364d5.jpg)
はがきサイズの穴はメンテナンスホールとして壁に開けられたもの。
![画像7: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/59e52ff407df73008b1c7ffd72e1adbba0f264c0.jpg)
小物収納のためにイケアの有孔ボード「スコーディス」を使うことにした。いろいろなオプションパーツがあって、拡張性の高い収納システム。
![画像8: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/13ed2222db5d26ecff45c802f5d8b76826331568.jpg)
リア左側にはホワイトボードが取り付けられた。これもIKEAのアイテム。勉強をするときに活用されているという。
![画像9: イケア雑貨でDIY 北欧と日本のデザインが融合したジャパンディを求めて](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/10/24/c35c8d1c52452c88b11f507796c4c62b5557994d.jpg)
本を入れているのはイケアの収納ボックス「ウップダテラ」。現在進行中のプロジェクトのため、本にたくさんの付箋が挟んである。