住友商事とRVランドのコラボプロジェクトが始動!
もっと手軽にバンライフしてみたい! そんなユーザーに向けた新しいサービスがスタートした。
その名は「ditto」(do it together=一緒にやってみよう!)。
何を一緒にするのかというと、バンライフのクルマを作ること。これまでハードルが高いと思っていた、バンライフ車両を手に入れるチャンスがやってきたのだ。

dittoは住友商事とキャンピングカーメーカーのRVランドがタッグを組んでスタートした事業。クルマの流通、製作などを根本から変革した、これまでになかった新しいサービスになっている。
まずは、大まかなフローから確認してみよう。
1.バンライフのクルマを買いたい人がエントリー
2.住友商事が提案する中古ハイエースから希望の1台をセレクト
3.RVランドでベース車両チェック
4.ベース車両がオーナーのもとへ
5.ワークショップに参加
6.バンライフのクルマを一緒に作る!
という流れ。
「いやいやDIYしたこともないし」という人でも安心。RVランドが今回のために、新しいキャンピングカーを設計して、誰でも組み上げられる家具を作ってくれた。
それでは、気になるクルマの中をのぞいてみよう!
ウッドに覆われ、テンション爆上がりなバンライフインテリア

車内を見て驚くことは、天井と壁がリアルウッドで覆われていること。ここまで本格的なバンライフ車両がDIYでできるの? と疑問に思ってしまうほど、雰囲気のある仕上がりだ。
車内に入ると、かすかにウッドの香りが…… 車内にいるだけでテンションが上がってくる。

レイアウトはセカンドシートを利用したリビングスペースとリアに広がるベッドエリア。リアサイドには小物を収納できるキャビネットが付いている。
キャンピングカーの基本的装備、テーブル、ベッドマットもしっかりとコンプリート。シンプルだが、すぐにお出かけしたくなるキャンパー仕様のモデルといえるだろう。

天井はリアルウッドで覆われていて、リア右サイドも同じようにリアルウッドのパネルが取り付けられている。
ライトはクルマに付いていたルームランプをそのまま使っている。もし変えたかったら、後で自分で交換もできそうだ。

ベッドマットとテーブルを取り除くと、ラゲッジスペースが出現。
床は汚れに強いシートが敷き詰められている。シートといっても建築材料でいうところの重歩行タイプ。
傷に強く、水にも強い。表面は木目をフェイクしたテクスチャーで肌触りもさらっとしている。
この広さであれば、自転車なども余裕で収納できるだろう。マリンスポーツなどの大きなアクティビティギアや大量のグッズを持っていくのにもちょうどいい。
フロアのカラーリング、そして、シートの生地などは数種類のなかから好みでセレクトできる。自分好みのインテリアを作れるのは、うれしい仕様だ。
誰でも簡単に作れる! 手作りキャンピングカーキット

本格的なキャンピングカー仕様の車内を見たら、本当に自分たちでDIYできるのか不安になってくるだろう。
でもご安心を。この道30年という歴史あるRVランドが考え抜いたキットは秀逸。手軽にきれいに仕上げるアイデアが盛りだくさんだった。
すべての家具はキット化されていて、簡単に組み上げることができる。例えば、上の写真にある家具も簡単に組み上げることができる。
ちなみに写真に映るふたりは、このキットでバンライフ仕様のクルマを完成させたが、DIYはまったくの素人。初めてドライバーを手にするほどだった。

キットの特徴としては、
●車両の装備を再利用している
●事前にパーツがカットされている
●組み立てやすいようにパーツが加工されている
●身近な工具で完成する
●車検に対応
といったところだろう。もう少し詳しく説明すると、
車両の装備を再利用している

ハイエースに取り付けられているセカンドシートを再利用しているので、大きな改造がない。シートカバーとリビングのイスとして使えるように補強材が用意されている。
室内のライトも既存の設備を使っているので、配線作業がない。
事前にパーツがカットされている

クルマは曲線が多いので、キャンピングカー仕様のクルマを作るときに大変なのが、パーツの切り出し。ピッタリと車内の形状に合わせるのは、素人では難しい作業になる。
キットの木材は、大きな機械を使ってきれいに切り出されているので、プラモデルを組み立てる感覚で、クルマにフィットするのが気持ちいい。
組み立てやすいようにパーツが加工されている

パーツがきれいにカットされているだけでなく、パーツが組み立てやすいように、ある程度加工されているのもポイント。
例えば、ウッドパネルは本来、羽目板と呼ばれる細長い板を1枚ずつ取り付けていくのだが、それでは作業が難しくなってしまう。そこで、ある程度をまとめて貼り合わせ、作業工程を少なくする工夫が施された。
身近な工具で完成する

完成度の高さを見てしまうと、本格的な道具などが必要なのでは? と思うが、難しい道具は何も使わない。
必要なのはドライバー、インパクトドライバー、ドリル程度。初歩の日曜大工レベルの工具だけで完成してしまうのだ。
車検に対応
クルマをカスタムするときに心配なのが、車検に通せるのか、ということ。もちろん、長年キャンピングカーを作ってきたRVランドが、車検対応でキットを製造している。
アフターメンテナンスもしやすいように、キット化されているので、長く乗り続けたい人でも安心して乗れるクルマとなる。
ワークショップで自分仕様のバンライフを実現

今回の事業でメインイベントとなるのが、クルマを自分たちの手で作り上げるワークショップ。みんなで集まって作業し、ワイワイと仕上げるのだ。
このバンライフ作りのワークショップまでをコンプリートしたサービスがdittoになる。
購入したオーナーが集まって、そこにはDIYのプロフェッショナルたちがサポート万全の状態で待っている、というから安心。
2日間のワークショップで泊まりの作業になるため、雨をしのげる場所が確保される予定。

フロアや天井を張ったり、家具を組み立てる作業。自分だけでは難しいが、サポートがあれば、工具の使い方から、クルマへの取り付け方法など、安心して作業が進められる。
これまでキャンピングカーといえば完成モデルがほとんどだったので、自分仕様にするのも大変だった。
また自分でバンライフ仕様のクルマを作るのも、クルマへの加工などハードルが高かったといえる。

その点、dittoでは自分たちでクルマを作れるので、どのようにクルマができているのかを一から知ることができて、その後のカスタムもしやすくなってくる。
さらにその完成度は、DIYというジャンルのなかで相当レベルが高いのは間違いない。

必然的にこのdittoでバンライフ仕様のクルマが完成したら、その満足度は高くなる。さらに、自分たちで作ったクルマということで、愛着もわくことだろう。
ワークショップで得た経験や人とのつながりは、その後のカスタムでも役に立ち、さらに、将来のバンライフを充実させるものになるのだ。
▼次ページで「ditto」のサービス詳細や価格帯を紹介!