【概要】車中泊キャンプを楽しむために守るべき基本マナーを「日本を旅するうめの」が紹介。

車中泊初心者必見! ベテランは復習を!

車中泊ブームの到来とともに、いま最も問題になっているのが車中泊のマナーだろう。最近始めた人のなかには「車中泊=キャンプ行為OK」と勘違いしている人も少なくない。

さらに「自分だけは大丈夫」と違反行為を繰り返すベテランも存在する。そこで、車中泊キャンプの基本を、旅の達人「うめの」さんに教えてもらった。

いま流行の「車中泊キャンプ」だからこそマナーを守ろう!

画像: いま流行の「車中泊キャンプ」だからこそマナーを守ろう!

クルマ旅といえば、電車やバスではなかなか行けないような、地方や景色のいい場所を求めますよね。

その道中、市場や道の駅で出合う、新鮮な魚介類や地方ならではのお買い得な食材たち! クルマのそばで火を熾して、思いっきり調理できたらいいな~って思ったことはありませんか? 

むしろ、それを目的に旅したっていいでしょう! アウトドアチェアでゆっくり夜空を見て、夜は快適な車内でおやすみ。

そんな余裕をもって楽しむ「車中泊キャンプ」はいま注目のスタイル。

しかし……車中泊スポットは全国各地に増えてきたけれど、車外で焚き火や野外料理ができるスポットは、オートキャンプ場や一部のRVパークなどしかありません。

ところが、道の駅やSAPAなどの禁止されている駐車場で、テーブルを並べたり、タープを張ったりする人も少なからずいます。

「車中泊キャンプ」は、それぞれのスポットのルールと、利用者の良識=マナーがあってこそ、初めて楽しめるものと思います。

愛車とアウトドアを楽しめるこのスタイルを広める、小さくても強いキッカケになりますように。

車中泊キャンプの基本マナー5カ条

①キャンプが禁止されている場所でキャンプ行為は行わない

テント設営や焚き火をするだけがマナー違反? いいえ、道の駅などの駐車場でテーブルやイスを外に広げて食事をするのも、ある種のキャンプ行為といえます。

隣のスペースがいくら空いているからといっても、それは来場者のクルマを1台でも多く止めるために用意された「駐車場」だという認識を。

➁夜遅くまで車外で騒いだり、大きな音をたてたりしない

住宅地から離れたキャンプ場でも、静かに過ごすために消灯時間が決まっていることが多いです。無料の野営地などでも、騒音の苦情があれば利用不可になることも。キャンプだからといって騒ぎすぎないでくださいね。

深夜には、快適なクルマの中でゆったり過ごすのがおすすめ。これも車中泊キャンプのいいところ。

③車外飲食はOKでも、焚き火はOKか(さらに直火も)確認する

ますます増えるRVパークを筆頭に、いま車中泊スポットが急増しています。道の駅に隣接していたり、ホテルの駐車場の一角だったり、環境やルールはさまざま!

思い描く車中泊キャンプのスタイルに合わせてセレクトしましょう。車外での火器の扱いは事前確認を。同じ施設内でもサイトによって変わることもありますよ。

④キャンプで出たゴミはルールに従って処理する。灰の始末も要注意

ルールは施設によって違います。コロナ禍をきっかけに、ゴミが持ち帰りになったキャンプ場も多数あります。利用したことのある場所でも、確認するに越したことはありません。

また、RVパークでは、灰の処理がキャンプ場よりもシビアなことがあるので、事前確認必須です。

⑤感謝や喜びを、できるかたちで伝える

増加中とはいえ、まだまだ車中泊キャンプができる場所は限られています。料金を払って利用していたとしても、楽しい時間を過ごせるのはその場所があってこそ。

きれいな施設に感謝してよりきれいに清掃したり、SNSで楽しいキャンプ風景を発信してもいい。おのおのができる方法で運営者に伝えて、マナー向上に貢献できたらすてきですよね。

教えてくれた人:日本を旅するうめの

画像: ⑤感謝や喜びを、できるかたちで伝える

日本を密に旅したい! という信念のもと、年間300日を車中泊で生活して5年がたつ旅マニア。全国の車中泊スポットやキャンプ場をめぐりながら、その様子をYouTube「うめののたび」などで伝えている。

文:うめの 
出典:カーネル2022年5月号vol.54 

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