「バンキャンプ」を伝える初めてのイベントが開催
4月23〜24日の日程で、バンキャンプジャパン主催のイベントが開催された。会場は埼玉県秩父郡皆野町にあるリトリートフィールドMahora稲穂山のキャンプ場。
会場に集まってきたのは、いろいろなスタイルで車中泊キャンプを楽しんでいるバンキャンパーたちだ。
バンキャンプは、一般的なキャンプと違って、クルマが主体となったキャンプスタイル。だから、テントではなくクルマの中に寝るのが基本となる。
とはいっても、よくある車中泊ともちょっと違っていて、よりアウトドアを満喫しようとするオーナーたちのこだわりがそこにある。
そんな新しいカテゴリーともいえるバンキャンプを「のぞき見」できるのが、今回のイベントのコンセプト。会場には宿泊参加するクルマのオーナーのほかに、その様子を見学する来場者の姿があった。
クルマの中も見学可能だったので、バンキャンプに興味をもっている人は特に、車内家具の作りなども注意深くしっかりとチェックしていた。
参加車両は12台。各車両にオリジナリティがあって、同じバンキャンプであっても、クルマの雰囲気はまったく違っているのが面白い。
思いっきりキャンプに振っていたり、自分の趣味を楽しむためのスペースであったり、とオーナーのパーソナルがしっかりと見えてくる。
ほとんどのクルマが自作で仕上げられていることにも驚かされる。車内の装飾品など、プロフェッショナルが作ったクルマでは感じられない趣きがあり、クルマを楽しんでいることが強く伝わってくる。
「VAN CAMP JAPAN」って?
「自然のなかでクルマに宿泊する」ことを主体としたキャンプスタイル「バンキャンプ」の楽しさを伝えるために発足したのが「バンキャンプジャパン」だ。代表の小濱さんとヘンミマオさんが中心となって、オーナーミーティングやイベントなどを開催している。
マツダ・ボンゴ ヘンミマオさん
キャンプ好きなヘンミマオさんのクルマは、キャンプギアがあふれている。レイアウトはベッドが縦に配置され、リアにキャビネットと折りたたみ式テーブル。
運転席後方にお気に入りのキッチンがあり、スライドアウトするテーブルまで装備。自宅のDIYからモノづくりにハマり、キャンプギアとクルマをミックスしてみたそうだ。
三菱・デリカ 小濱潤平さん
バンキャンプジャパン代表として、ヘンミマオさんと一緒にイベントを開催した立役者。自身のクルマはDIYで車内環境を整えている。
ベッドエリアは拡張性があって、ソロでもファミリーでも利用可能。IKEAのボックスを利用するなど、アイデアがあふれている。以前に比べて、手軽にキャンプができるようになったという。
マツダ・ボンゴブローニィー カルマンさん
海外のバンライフに憧れ、古いワゴンを購入。既製品のベッドをカスタマイズして車内に設置している。DIYに手間をかけることなく、手軽にクルマを作ったのがポイント。
車内はレコードプレーヤーなどを置き、音楽を楽しむ部屋に。VRで映画鑑賞することもあるとか。