「人生は一度きり」 それが中古のテントむしを購入した理由

「かわいいクルマ♪ 移動販売車?」
予備知識がない方の第一声は、いつもこんな感じ。以前より浸透したとはいえ軽キャンピングカー(または軽キャンパー)の一般的な知名度はまだまだ低いと言えます。
私が乗ってるクルマは軽キャンピングカーの「テントむし」。
文字通り「軽自動車」の「キャンピングカー」で、バンショップミカミが製作、販売している車両です。
「キャブコン」という形状で、軽トラックの荷台部分に「シェル」と呼ばれる居住スペースを積載している、いかにもキャンピングカーらしい見た目が特徴。
私がこのクルマを知ったのは、約15年前。
立ち読みした雑誌に「キャンピングカーの革命」と題された「テントむし」の記事を見かけ「軽自動車でこんなにかわいいキャンピングカーが存在するなんて!!」と衝撃を受けたのでした。
でも、私の経済力で購入できる値段ではありません。雑誌で買えもしないクルマたちを眺め、憧れだけを募らせていったのです。

その昔はスズキ・パレットにベッドを自作し、車中泊を楽しんでいました。
その後、キャンピングカーの購入は諦めてはいましたが、ソロキャンプに興味を持ち、当時乗っていた軽自動車(スズキのパレット)に車中泊ベッドを自作。
クルマで寝る楽しさと、自由度の高い車中泊旅に、はまってしまったのです。

パレットの車中泊仕様。
そして10年の月日が過ぎ……。
10年前に雑誌で見かけた憧れのキャンピングカーも、中古車として出回るようになりました。
1年後のクルマ購入に備え、ウェブで中古車情報を眺めていると、近所の販売店で「テントむし」を発見!
今まで実車を一度も見たことがなかったため、冷やかしのつもりで見学にいきました。
走行距離9万6000km。中古で安くなっているとはいえ、新車の軽自動車が買えてしまう価格。非常に悩みました……。
が、その後、わずか2日で購入に至ってしまったのです。
その最大の理由は……ズバリ!
「一生に一度くらい、こんなクルマに乗る人生を送りたかったから」
もちろん、それ以外にもこの軽キャンピングカーを選んだ具体的な理由があります。
実際に、テントむしに5年間乗っている筆者・まるななが、買ってよかった点や、気になっている点を紹介したいと思います。