雨の日の車中泊に向けて、用意しておきたい車内グッズ
車中泊旅の場合、「車の中で寝るのだから、雨なんて関係ない」なんて思っていませんか?
移動も宿泊も車だから、キャンプのテント泊と違って雨に対する警戒心は薄れがち。ですが、車中泊旅だって、しっかり雨対策をしておかないと、あとあと大変なことになってしまうかも……⁉
車中泊旅に出発する前に、用意しておきたいグッズや確認しておくことなど、チェックしておきましょう!
車内の“濡れもの連鎖”備え、用意しておきたいアイテム
車の中で過ごす/就寝するので、テントと違って設営/撤収が大変、雨水が浸水するなどの恐れはかなり少ないですが、いっぽう車だからこそ気を付けたいことがあります。
それは、濡れた衣類や靴下、傘などから車内へ“濡れもの連鎖”が広がること。なぜなら、車内の装備は取り外せないものが多く、一度湿ると簡単には渇かせないから。
濡れたものが原因で寝具にカビが生えたり、車内に部屋干し特有の臭いが付くことも……。そうならないためにも準備は万端に!
①レジャーシート
晴れの日だけでなく、雨の日の車内でもレジャーシートが活躍! 車内に敷く、濡れたものを包むなどで濡れもの連鎖対策ができるほか、写真のようにドア部分に吊るせば、出入りするときに雨の降り込みを食い止められます。
②密閉容器
濡れた衣類や靴などは、密閉容器に入れて濡れもの連鎖を防止。ただし、濡れた衣類を入れっぱなしにしておくと悪臭などの原因になるので、コインランドリーなどで早めに洗濯、しっかり乾燥を行いましょう。
③除臭・除菌スプレー
湿った衣類やタオルには、衣料用の除臭・除菌スプレーを、また靴や雑巾にはアルコール・スプレーをひと吹きしておけば、臭いを抑えることができます。
④70cmクラスの傘
雨のキャンプではレインウエアは必須ですが、車中泊の場合はそこまで必要ありません。代わりに持参したいのが70cmクラスの傘。
買い物や入浴などで車から降りて歩いて移動するとき、大きな傘なら多少横なぐりの雨でも肩や買い物袋が濡れることはないし、アウトドア用の大きな傘ならビーチパラソル代わりにも使えて便利です。
⑤レインブーツ
土砂降りで路面に水たまりができても、レインブーツを履いておけば、ズボンの裾や靴下が濡れる心配がありません。コンパクトに折りたためるものが使い勝手◎!
⑥耳栓
車の屋根に絶え間なく降り注ぐ雨。その雨音は車内に響き渡り、激しい雨だとうるさいくらいに……。就寝時に音が気になる人は、耳栓を用意しておくのがいいでしょう。
車中泊旅の途中で雨が降ったらどうするか?
ベッドメイキングは立体駐車場で!
一般乗用車での車中泊旅の場合、就寝前に車内の荷物を整理して、ベッドメイキングが必要な人も多いのでは?
そんな人は雨の日は、濡れずに作業できる立体駐車場や地下駐車場を利用して、荷物の整理やベッドメイキングをするのがいいでしょう。
ただし、車外で荷物を広げるのは最小の範囲&短時間で。他の人に迷惑がかからないようにするのが原則です。
移動日として有効活用
長期の車中泊旅で雨が数日続くようであれば、思い切って場所を大きく移動するのもいいでしょう。
例えば東北地方のように、太平洋岸と日本海岸で気候が大きく異なるのも日本の特徴のひとつ。雨の日は移動日として有効活用し、新たな車中泊地探しに出発しましょう。
豪雨や台風などに遭遇したら、どうする……?
もし車中泊の旅の途中で豪雨や台風などの異常気象に遭遇してしまったら、たとえ車中泊の雨対策を万全にしていても、予定を変更して、まずは身の安全を考えた行動をとることが重要です。
可能であれば、その地域を一刻も早く抜けたほうが、よりセーフティなのですが、状況によっては、むやみに動かないほうが安全な場合もあります。
ラジオやテレビ、インターネットを駆使して情報収拾にあたり、臨機応変に対処しましょう。
また、逃避場所に迷ったら、高速道路のサービスエリアを目指すこと。サービスエリアの施設には、様々な災害に対応できる設備が整っています。
トイレ、飲食はもとより、最悪、高速道路が通行できなくなったとしても、従業員用の通路から脱出できるようになっています。
文:カーネル編集部
出典:『安全・快適 車中泊マニュアル』『車中泊の疑問解決集』他