【車中泊の達人シリーズ】北海道標茶町を拠点のひとつとしてキャンピングカーで旅をする達人を紹介。厳冬期の北海道で培った、車中泊の寒さ、雪、凍結対策、車中泊グッズのほか、冬の北海道ならではの車中泊旅の注意点を紹介。

北海道・標茶町で育んだ冬のキャンピングカーライフ

画像1: 北海道・標茶町で育んだ冬のキャンピングカーライフ

鋭い眼光とスタイリッシュな身なり……。最初は、少し話しづらい雰囲気を醸し出しているのだが、一度打ち解けると、優しい笑顔で迎えてくれる。全国を旅する「車中泊の達人」としてご登場いただいた宮重正存さんとみやびさんだ。

その経歴やプロフィールは、一度聞いただけでは覚えきれない。というか、取材している間にも、次々と追加されていく肩書き。

画像2: 北海道・標茶町で育んだ冬のキャンピングカーライフ

車中泊の達人プロフィール

宮重正存さん、みやびさん
旅の達人のふたり。正存さんは、一般社団法人日本オートキャンプ協会インストラクターでもある。オートキャンプ場開発や経営相談、地方創生にも取り組む。標茶町の旅を紹介する「標茶ROUNDUP」プロデューサーとしての顔ももつ。

唯一、理解できたこと。それがキャンピングカーで旅をしている達人であること。そして、北海道標茶町を拠点のひとつとしており、厳冬期の対策や快眠のためのアイテムやテクニックを、豊富に知っているということ。

これは聞かねばならない! ぜひとも教えてほしい! ということで、オートキャンプを楽しんでいる現場にお邪魔して、いろいろと話を聞いたのが今回の取材だ。

「冬対策」に関しては、下記で紹介していくが、その前に忘れてはいけないことがひとつ。そもそものスタイルがかっこいいのだ。

画像: 車中泊歴はバンからSUVへ。その後、国産キャンピングカーを所有。現在はドリーバーデン23fとロードトレック190を使い分けている。

車中泊歴はバンからSUVへ。その後、国産キャンピングカーを所有。現在はドリーバーデン23fとロードトレック190を使い分けている。

最新アイテムや車ではない。でもこだわって選び、使っているのがよくわかる。「快適に過ごす」ためのキーワードは、きっと「自然体」なのだろう。けっして「がんばって」いないのだ。

もちろん「キャンピングカーだから」ということもある。旅のなかで培った「自分のスタイル」が確立され過ぎて、「快適」なんて言葉が無粋に思えてくる。そんな不思議なふたりのキャンピングカーからは、やはり自然体のカッコよさが満載なのであった。

旅を共にするベース基地には、北海道で培った冬対策が多数

リビング

画像1: リビング

さすがの室内。ゆったり広いだけでなく、インテリアにも趣がある。過ごしやすそうな室内レイアウト。

画像2: リビング

厳冬期の北海道では、ドアのパッキン部分にも凍結防止のシリコンスプレーを吹いておく。

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リビングへの入り口、ステップ部分には吸水性の高いタオルを置いておく。靴に着いた雪が溶けても、これなら車内が水びたしにはならない。

インテリア

画像1: インテリア

寝心地のよさそうなベッドルーム。基本、寒さ知らずの寝室とのことだが、窓からの冷気にはカーテンやシェードで対応する。

画像2: インテリア

寝袋はクリーパーの冬用で封筒型。室内は暖かいものの、寝袋はやはり保温性の高いものをチョイス。一見、マミー型に見えるフォルムが特徴的で、寝やすさと保温性を両立した形をしている。

画像3: インテリア

ベッドの上には、シーツ代わりにペンドルトンのブランケットを敷いて寝心地をアップ。もちろん保温性にもひと役かっている。

画像4: インテリア

フロアには断熱を兼ねたマットが敷かれている。この一枚があるだけで、底冷えが軽減される。この床にマットを敷いて寝ることもあるという。

画像5: インテリア
画像6: インテリア

室内はもちろんヒーターを完備。ウォーターヒーターや発電機など、スイッチ類が壁に並ぶ。

厳冬期の北海道標茶町で過ごしたからわかる車中泊旅の注意点

画像: 北海道標茶町の冬は厳しくも美しい。−30℃になることもあり、雪はボンネットの上にも厚く降り積もる。

北海道標茶町の冬は厳しくも美しい。−30℃になることもあり、雪はボンネットの上にも厚く降り積もる。

ここからは、宮重さんが教えてくれた冬対策を紹介しよう。「北海道の11月から4月は、視界不良になりやすい期間。車で移動する場合は、早朝と夕方以降の運転はなるべく避けてほしい」とのこと。「また、悪天候でクルマ移動ができない場合は、エンジンやラジエーターのある前面を風下に向けて駐車してください」。

北海道のように舗装表面温度が低下し過ぎると、タイヤ表面のゴムが凍ってしまうこともあるという。「無理に車を移動させると、タイヤを傷めることもあります」と宮重さん。

画像: 厳冬期の北海道標茶町で過ごしたからわかる車中泊旅の注意点

さらに、雪から雨、雨から雪や吹雪へと数時間で天気が変わった場合も要注意。積雪が氷に変化していることも多い。脱出できなくなるのを防ぐには、タイヤの前に板を敷いておき、そして、適宜スコップなどで除雪すること。

「砂袋があれば脱出用にタイヤ前に散布する。ホームセンターに、ペットボトルタイプの融雪剤もあるので、購入しておくと便利です。凍結防止・解氷スプレーは、長時間指で押すと、北海道のように気温が低い地域では凍傷になることもあります」と宮重さん。「だから、プラスチックボトル製がおすすめです」とのこと。

画像: 濡れたデニムは凍り、家の前を歩くのにスノーシューが必要となることも。

濡れたデニムは凍り、家の前を歩くのにスノーシューが必要となることも。

また、駐車場に車を止めたら、ライト、ウインカー、ナンバープレート、ラジエーターのあるフロントグリル前の雪は払っておく。「リアウインドウの汚れも視界不良のもとなのできれいにしておいてください。バック用カメラには撥水剤を塗り直しておくといい」という。まさに実用的なアドバイスばかりだ!

冬用ウエア

画像: 冬用ウエア

宮重さんとみやびさんの冬用防寒着&フットウエア。撮影していると「あれもこれも」と次から次へと出てくる。つまり、それだけ防寒対策はしっかりと行っているということ。なかには「数回しか着たことがない」というものもあるそうだが、寒くて震えるよりはいい。

ダウン、コート、フリース、ダウンパンツなど、車外用、車内用問わず、さまざまな種類の防寒ウエアが準備されている。

敵は寒さだけじゃない! 雪&凍結アイテムも多数!

雪用アイテム

画像1: 雪用アイテム

雪用アイテム一式。車載しておくには広い収納スペースが必要だ。

画像2: 雪用アイテム

雪でスタックしてもスノーラダーがあれば脱出できる。

画像3: 雪用アイテム

路面に応じて靴底が替えられるスノーブーツはコーカーズのアイスジャック。

画像4: 雪用アイテム

スターターにもなるエーシーデルコの全自動バッテリー充電器。万が一のバッテリー上がりでも雪の中で立ち往生はしなくてすむ。

画像5: 雪用アイテム

SCCの雪用ケーブルチェーン。重量のあるキャンピングカーならでは。

画像6: 雪用アイテム

グッドイヤーの車載緊急用キットも装備。三角停止表示板、ブースターケーブル、エアコンプレッサー、セーフティーハンマーなどが入っている。

その他のアイテム

画像1: その他のアイテム

ケガや体調不良の場合に役立つファーストエイドキット。非接触の体温計も常備。

画像2: その他のアイテム

ポータブル電源も使用。バッテリーは多数ある。やはり寒さには電気が必要。

画像3: その他のアイテム

さまざまな凍結対策アイテムも準備している。スノーワイパーやゴム手袋、ハンマーなど。タイヤに噴射する滑り防止スプレーも。

画像4: その他のアイテム

ロキソニンなどの鎮痛剤も緊急時は役立つ。ハサミも忘れずに。

画像5: その他のアイテム

カセットガスストーブも使用する。もちろん換気には注意して。

画像6: その他のアイテム

ジッポーのハンドウォーマーも宮重さんおすすめ。

画像7: その他のアイテム

スノースコップなど、雪かきアイテムも必須。

写真:中里慎一郎
出典:カーネルvol.48 2021年冬号

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