【概要】冬の車中泊で極上の防寒&保温効果が望める、車中泊グッズの神ユニットを紹介。厳冬期用寝袋×厚手マット、ポータブル電源×電気掛け敷き毛布、シェード×フリース布などを組み合わせて使えば、車内の暖か効果はさらに高まる。これで冬の車中泊も怖くない!

組み合わせて使えば、さらに効果あり!の冬向け車中泊グッズ

画像: 組み合わせて使えば、さらに効果あり!の冬向け車中泊グッズ

FFヒーターやエアコンが装備されているキャンピングカーならいざ知らず、一般乗用車での冬の車中泊は寒さとの戦い。

就寝時の基本はエンジンオフ。窓を閉め切れば風は防げるけれど、外気温並みに冷たくなった窓から冷気が侵入し、車内は深々と冷え込む。何も対策をしていなければ、寒さで眠るどころじゃない。

そこで、車中泊の寒さをしのぐグッズの中から、組み合わせて使うことで、さらに防寒&保温効果が上がる車中泊グッズの神ユニットを紹介しよう。これで寒い冬の車中泊でも暖眠だ!

 

神ユニット① 厳冬期用寝袋×厚手マット

画像: 神ユニット① 厳冬期用寝袋×厚手マット

本格派&専用ギアがもたらす格上の暖かさと収納力

冬車中泊ベストアイテムのひとつが、アウトドアメーカーの厳冬期用寝袋。冬山登山での使用にも耐えうる機能を搭載した厳冬期用寝袋は、体から発する熱を逃がさず、大きな膨らみで暖かい空気を蓄え、暖眠できるようになっている。

厳冬期の冬山でも眠れるよう、アウトドアメーカーによって培われた技術は、冬の車中泊でもぜひ取り入れたい。

もちろん、これだけでも心強い冬車中泊が過ごせるけれど、さらにプラスしたいのが、厚手のマットだ。
 
どんな寝袋でも背面側は自重で潰れやすく、若干、保温性が損なわれる。荷室就寝の場合はとくに、底冷えによる背面の寒さは阻止したい。というわけで、神ユニット1つめは、厳冬期用寝袋×厚手マット。

神ユニット「厳冬期用寝袋×厚手マット」のポイント

◎冬山でも使える本格派寝袋。アウトドアメーカー製が高機能で安心
◎車の底冷え解消&寝心地もよい、厚手タイプのマットが冬に最適
◎冬の車中泊の「大荷物問題」を解消する、コンパクトな収納サイズ

 

具体的なおすすめグッズは?

画像1: 具体的なおすすめグッズは?

寝袋はモンベル製で、中綿がダウンの「ダウンハガー650#0」と、化繊の「バロウバッグ#0」。素材の違いはあるが、両方ともコンフォート温度(多くの人が快適に睡眠できる温度域)がマイナス7℃〜対応で保温力は抜群。

画像: 左がダウンハガー。右のバロウバッグより収納サイズが小さく、軽量。バロウバッグは収納袋にベルトが付属し、収納時に圧縮できる。

左がダウンハガー。右のバロウバッグより収納サイズが小さく、軽量。バロウバッグは収納袋にベルトが付属し、収納時に圧縮できる。

そのうえ収納サイズも、封筒型寝袋よりコンパクト。荷物が増える冬の車中泊で、高機能さと収納力を両立させている。

画像: オンリースタイルの車中泊マット。適度な硬さで沈み込みが少なく、約15cmのシート段差がまったく気にならない寝心地。ほぼフラットな感覚。

オンリースタイルの車中泊マット。適度な硬さで沈み込みが少なく、約15cmのシート段差がまったく気にならない寝心地。ほぼフラットな感覚。

厚手マットはオンリースタイルの「車中泊専用マット」。なんと厚さが10㎝! バルブを開くと自動でマット内部に空気が吸い込まれ、高弾性ウレタンフォームが膨らむ。これが適度な硬さで寝心地がよく、断熱性も感じられる一品なのだ。

画像2: 具体的なおすすめグッズは?

使用サイズを考えると、収納はコンパクト。収納袋に付属するバルブで空気注入が可能。

画像3: 具体的なおすすめグッズは?

表裏で素材が違い、冬は起毛面を使えば暖かい。

神ユニット② ポータブル電源×電気掛け敷き毛布

画像: 神ユニット② ポータブル電源×電気掛け敷き毛布

暖眠の確実性を高めるなら、電気の力を借りるべし

エンジン停止時でも車内で電気が使えれば、車中泊の快適度は格段にアップする。とくに冬は電気の力を借りて、確実に暖かさを手に入れたい。

そんな人の救世主が、大容量のポータブル電源だ。電気掛け敷き毛布との組み合わせで、暖眠を手に入れることができる。

電気掛け敷き毛布は、ホットカーペットと比べると穏やかな暖かさ。けれど消費電力が少ないので、ポータブル電源でも安心して使える。収納も省スペースだ。

実際にポータブル電源と電気掛け敷き毛布を使って、0℃の環境で車中泊を行ってみた。電気掛け敷き毛布は弱設定(消費電力は約5Wh)で、深夜1時〜朝6時ごろまで使用。

最初こそ、暖かさにもの足りなさを感じていたが、時間がたつにつれ体が温まり、途中で熱さを感じるほどに。使用環境にもよるが、確実に暖眠を得られるこのユニットは、かなり心強い!

神ユニット「ポータブル電源×電気掛け敷き毛布」のポイント

◎ポータブル電源なら、エンジン停止時でも使える
◎電気が使えれば、暖をとるのも簡単。使用アイテムの幅も広がる
◎電気掛け敷き毛布はかさばらず、低電力。車中泊に最適

 

どんなポータブル電源を選べばいい?

車中泊好きたちの愛用ポータブル電源や選び方を参考にしてみよう。

画像1: どんなポータブル電源を選べばいい?

電気掛け敷き毛布は、ネット通販で購入。

画像2: どんなポータブル電源を選べばいい?

電気掛け敷き毛布は、就寝の1時間ほど前に通電するのが暖かさのコツ。毛布自体が重なっていると高温になり、低温ヤケドの恐れが。折りたたんでの使用はNGだ。

画像3: どんなポータブル電源を選べばいい?

車中泊では毛布として使うよりも、床冷えが気になる背面に敷いて使うのがおすすめ。

今回、弱設定で5時間ほど使用してみた。残量97%からのスタートで、起床時は44%。寒さで目が覚めることもなく、かなり快適に眠れたぞ!

神ユニット③ シェード×フリース布

画像: 神ユニット③ シェード×フリース布

シェードとフリースの二重構造は、冷気をしっかりシャットアウト!

窓から侵入する冷気をシェードでしっかりと遮断しつつ、車内壁面をフリース布で覆ってしまう防寒テク。この二重構造は、かなり優れた防寒効果を発揮する。

実際にこのユニットで車中泊をしてみたが、適度な密閉感があり、外気温0℃の寒さをあまり感じない。

就寝時は3シーズン用寝袋に入り、封筒型寝袋を布団のように掛けて寝たが、凍えることなく、朝までぐっすりと眠ることができた。やはりシェードとフリースの二重構造は防寒対策のテッパンだ!

神ユニット「シェード×フリース布」のポイント

◎高性能な断熱シェードで冷気をしっかり遮断!
◎暖かく軽量なフリース素材は、カーテン化も容易
◎効果の高い2アイテムの組み合わせで、寒さを感じない車内に

 

具体的なおすすめグッズは?

画像4: 具体的なおすすめグッズは?

窓に使用しているのは、車中泊オーナーから人気の高い、アイズの「マルチシェード」。中綿をたっぷりと封入したキルティング生地で、車外からの冷気を遮断し、結露を抑える効果もある。

画像5: 具体的なおすすめグッズは?

マルチシェードの窓ガラス側は、遮熱性の高い補強材入りアルミ蒸着シート。車内側は難燃性フレンチパイル生地を採用。装着は窓ガラスに吸盤を貼り付けるだけと簡単。冬場は吸盤が硬化して貼りづらくなることも。息を吹きかけるなど、吸盤を温めてから装着しよう。

画像6: 具体的なおすすめグッズは?

シェードだけでもかなり防寒効果は高いのだが、さらに車内を快適化するためにフリース布を追加。手芸店で購入したもので、黒フリース布は140cm×4m30cmで2,789円。ネイティブ柄は140cm×1m50cmのカットクロス(2枚入り)で1,468円。

画像7: 具体的なおすすめグッズは?

100均グッズで、フリース布を吊るすための簡易カーテンレールをDIY。作り方は下記を参照。

 

オマケ ユニクロのヒートテック重ね着も効果あり!

画像: オマケ ユニクロのヒートテック重ね着も効果あり!

冬のユニクロといえば、皆さんおなじみの「ヒートテック」。体から発する水蒸気を熱エネルギーに変える発熱素材のウエアだ。

このヒートテックインナーを中心に、ユニクロのラインアップにあるフリースや薄手のダウンジャケットを組み合わせれば、車中泊に最適な重ね着スタイルができあがる。手頃な価格なので、気軽にそろえられるのがいい。

ユニクロの調査によると、ヒートテックの2枚重ね(Mサイズの上にLサイズを着用)は、1枚着用より約2.2倍も暖かいそうだ。

ちなみにワークマンも、キャンプや日常で使える、防寒ウエアが充実してきている。ワークマンも要チェックだ!

 

写真:中里慎一郎 
文:カーネル編集部 
出典:カーネル2018年早春号 Vol.42

 

 

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