空に浮かぶ雲は、天気を反映する鏡ともいえる存在。明日は晴れるのか、今日の午後は雨が降るのか!? 雲を見れば、予測がつくこともあります。特に、山歩きや釣り、キャンプなどで天候を読むことは、アクティビティを楽しめるかどうか、ということももちろんですが、それ以上に生死を分けるリスクマネジメントのひとつともいえます。ということで今回は、天気を予測しやすい雲を紹介する新シリーズ、その第一弾をお送りします! 日常生活でも役立つこと間違いなしですよ。
レンズ雲
上空の南風が強まると、空にUFOが浮かんでいるような、凸レンズ型の雲が発生します。強い風が山を乗り越える時に、風に波のような上下動が生まれてその風下に現れるのが、このレンズ雲です。
このレンズ状の形が崩れたら、数時間後に雨! 山地では、特に雨の降り始めが2~3時間早まる傾向があるので要注意です。まさにレンズ雲は悪天候の予兆。山などのフィールドでレンズ雲を見かけたら、その周辺は強風域の可能性も高いため、強い風にも注意が必要となります。
※こちらの記事は『雲を見れば危険がわかる天気入門』の内容を一部抜粋、再編集したものです