天気の予測に役立つ雲を紹介する新シリーズ、第2弾! 今回紹介する笠雲は、状況によって雨にも晴れにもなる!という特徴的な雲のひとつ。観天望気は、日ごろの生活でも役立つことはもちろん、山歩きや釣り、キャンプなどのフィールドでも重要な技術といえます。アウトドアで天候が読めれば、予定変更や場所変更など、生死に関わる状況に陥ることを未然に防ぐ、リスクマネジメントに直結するはず。ということで、前回のレンズ雲に続く今回は、笠雲を紹介しましょう!

笠雲

画像: 笠雲

レンズ雲のうち、富士山などの独立峰の山頂にぽっかりと浮かぶ雲を、笠雲といいます。湿った空気が山頂を越えようとして山にぶつかり、笠を被せるように雲をつくった状態です。気圧の谷や低気圧が接近しているときに出現する可能性が高い雲で、その形や位置によっては、晴れにも雨にもなるのが、この雲のやっかいなところ。

気圧の谷が近づくときに出る笠雲は雨、通過後に現れる笠雲は、天気の悪化とは無関係で晴れが多い。ちなみに富士山の笠雲は8割が雨雲ですが、はなれ雲と呼ばれる山から少し離れたところ出る雲(写真)などは、晴れ雲の場合が多いとのことです。

※こちらの記事は『雲を見れば危険がわかる天気入門』の内容を一部抜粋、再編集したものです

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