一昨年、2016年に発生した熊本地震。もし家に戻れなくなったら……。クルマをいかに活用できるかが、大きなポイントになるかもしれません。

2016年4月に発生した熊本地震。クルマで避難する方々が非常に多く、連日のように「車中泊」という言葉が紹介されました。そのほとんどが車中泊=エコノミークラス症候群=危険という内容。しかし、わが編集部の見解は違う!「車中泊が悪いわけではない。“正しい寝方”を伝えきれていないだけ」なのだと。

ということで、緊急時に役立つ「車中泊避難の基本」を紹介するシリーズの第2弾。第1弾の「被災時の車中泊避難の基本シリーズ1」では、エコノミークラス症候群にならないために、知っておきたい原因、症状、そして予防策を紹介しました。今回は、クルマに準備しておきたいアイテムや、知っておきたい寝方のコツを紹介します。エコノミークラス症候群の予防についても少し触れたいと思います。

車中泊避難
熊本地震で被災されて、実際に車中泊避難をされていた方のクルマ。被災時、あるものをいかに有効活用できるか? そして、事前に何を準備すればいいか?をもう一度考えてみては!?


タオルや衣服、銀マットで窓を防ぎ、防寒、日差し、目隠しの対策を!

目隠し
目隠しは、プライバシーの確保とともに、防犯面でも非常に重要。

市販の車中泊アイテムでも、便利なシェードは発売されているので、もちろんそういった既製品を持っていれば、それがベスト! さらに、量販店などで安価な銀マットを購入して、DIYしてもいいかもしれません。

しかし、そういった準備ができないまま被災し、車中泊をしなければいけなくなったときは、タオルや衣服などが、日差し&防寒対策、そしてプライバシーの確保に活用できます。

ただし、必ず外の様子がわかるように、少しだけ隙間をあけておくのがポイント。100円均一などで購入できるマグネットなども積んでおくと、クルマの内側からタオルなどを留められるので便利です。


足先をできるだけ上にあげて、
エコノミークラス症候群を予防する!

被災時車中泊
足元に詰めるのは、カバンや布団、毛布など、入る物ならなんでもOK。被災時に準備できるものを活用したい

まずは自分の愛車が、どういったシートアレンジが可能なのかを把握しておくことが大切です。できるだけフラットにして、リラックスできる体勢で寝られるように、日ごろから車中泊をしておくと、いざというときも、あわてずに対処できます。クルマによっては、シートよりもラゲッジのほうがよいことも。

また、シートで寝るときは、できるだけ足先を心臓と同じくらいの高さに上げて眠ること。長時間、同じ体勢で寝たり、足を下に曲げて寝ると、血流が悪くなりエコノミークラス症候群を発症しやすくなります。バッグやダンボールなどを足元に置いて、体を水平に保つことを心がけてください。さらに、水分補給や適度な運動、マッサージなども有効です。


銀マットは汎用性高し!
車内に一枚積んでおくべし!!

銀マット
緊急時、使用方法に合わせて加工することもあるので、安価なもののほうが躊躇なく作業できる

登山やキャンプなどのテント泊で使用するような、専用のマットがあれば、間違いなく快適な睡眠に近づけると思います。が、そういったギアを持っていない人は、量販店で販売している安価な銀マットでもいいので、車内に日ごろから積んでおくことをお勧めします。あるときは窓を内側から覆うシェードに、あるときはシートに敷いてマットとしても使用可能。状況に応じて活用することができます。ペラペラのレジャーシートよりも、やや厚みがあるほうが、保温材としてもベター。1枚1,000円くらいで購入できます。


快適に眠るためには、シートをフラットにしてストレスを減らす!

シートをフラットに
クルマのシートは、意外に凹凸があるもの。被災時は準備できるもので、できるだけフラットに。

リラックスして眠るためには、体にストレスを与える凹凸をできるだけ減らすこと。市販品で車中泊用のマットが販売されていたり、アウトドアで使用するテント用マットなどを持っているなら、常時クルマに積んでおくと、緊急時の車中泊でもフラットかつクッション性の高い寝床で寝ることができます。

しかし、そういったマットを持ってない方々もまだまだ多いと思います。そんなときは、タオルや毛布、衣類などで可能なかぎりシートをフラットにして、快適度を高めること。荷物の多さによっては、ラゲッジ部を最大に広げて寝ることも一考してみてください。


衣服やタオル、毛布などは
圧縮袋に入れて、デッドスペースに!

圧縮袋
圧縮袋なら、コンパクトになって汚れにくい。半年に一回、春夏用と秋冬用で衣類を変更したり、車検時に子ども用の衣類を大きなものに入れ替えたり。適宜、リニューアルも重要

緊急時の着替えや防寒などのために、いつも車内に衣服やタオル、毛布などを積んでおけば、様々なシチュエーションに対応できます。しかし、日常でクルマを使用する際、邪魔になってしまうこともあります。そこで、圧縮袋などを使用してコンパクトにし、普段はあまり使用しないデッドスペースに入れておくと、いざというときに非常に便利です。

上で紹介している目隠し対策やシートのフラット化も、こういった予備の衣服などがあってこそ。古着で十分ですが、家族の人数や年齢、そして季節を考慮して、衣類を準備してください。

※こちらの記事は車中泊専門誌・カーネル別冊MOOK『安全・快適 車中泊マニュアル』の内容を一部抜粋、再編集したものです。

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