日本を旅する車中泊の達人が教える、とっておきを紹介。伊勢神宮、恐山、鳴門の渦潮など、一生忘れられない絶景をめぐる旅に出かけませんか? 車中泊女子・まるなながナビゲートします。
まるなな プロフィール
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしで北海道内のキャンプや登山を車中泊で楽しむ軽キャン女子。旅の様子はYouTube『まるななちゃんネル』とブログ『まるななブログ』で配信中。最近の悩みは、愛車の調子が悪いこと。本当に切実(泣)
三重 あこがれの聖地へ。お伊勢参り
江戸時代には「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど大人気だった伊勢神宮。
2013年の式年遷宮(20年に一度の社殿の造り替え)の年には、過去最高の1420万人が訪れたという、現代でも日本屈指の観光地だ。
伊勢神宮の正式名称は「神宮」。125社の宮社すべてのことを指すが、その中心となるのが天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る内宮(ないくう)と、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る外宮(げくう)だ。
内宮につづく「おかげ横丁」は、伊勢うどんや赤福など、伊勢名物の食べ歩きが楽しめるスポット。 車中泊をするなら、2021年に多気町にできたリゾート施設「VISON(ヴィソン)」がおすすめ。広い駐車場に商業施設も併設されており、伊勢にも近い。
伊勢神宮・外宮
衣食住を司る神様をお参り
伊勢神宮は外宮から内宮の順にお参りするのが慣わし。外宮は、天照大御神の食事を司る豊受大御神が祀られ、衣・食・住と産業の守り神とされている。
お参りは、表参道の火除橋を渡り、鳥居を抜け、御正宮へ進む。二拝二拍手一拝の順で拝礼。多賀宮、土宮、風宮の別宮をお参りすると、約30分でめぐることがきる。
おはらい町・おかげ横丁
江戸時代にタイムスリップ!?
江戸〜明治期の建物を移築し、お伊勢参りが大流行した当時の門前町を再現している「おかげ横丁」。
伊勢うどん、てこねずしなどの名物や土産店が軒を連ねる。
また、伊勢といえば赤福。赤福本店では、明治に建てられた歴史ある店舗で、作りたての赤福餅を味わえる。
伊勢神宮・内宮
日本の「心のふるさと」
伊勢神宮の中心である内宮。五十鈴川にかかる宇治橋の大鳥居をくぐるとそこは神域。さらに進むと、天照⼤御神を祀る正宮へたどり着く。その後、別宮荒祭宮、神楽殿をめぐり宇治橋に戻る。
これが参拝の流れで60〜90分ほどかかるため、時間に余裕をもって計画すること。混雑を避けてゆっくりと参拝したい人は、早朝がおすすめ。
VISON
日本最大級のRVパークを併設
VISON(ヴィソン)は、マルシェ、レストラン、ショップ、ホテルなど、10エリア・約70店舗がそろう複合リゾート。
マルシェでは地元の新鮮な魚介や野菜を購入でき、伊勢海老や松阪牛などの三重グルメも楽しめる。
地物の薬草を使った入浴施設「本草湯」や、RVパークも併設しているので、伊勢観光の拠点としてもおすすめ。
伊勢で車中泊するなら…RVパーク道の駅「飯高駅」
伊勢はどの時期も大勢の観光客が訪れるため、ノープランで旅をすると、車中泊場所がないということになりかねない。事前に予約できる施設の利用がおすすめ。
松阪市にあるRVパーク道の駅「飯高駅」は、伊勢からは少し離れているが、道の駅や温泉が併設。三重グルメも味わえる。
みえ旅おすすめスポット カーネルアンバサダーにも聞いてみた!
シンガーソングライター・あつさん
三重県出身・在住のシンガーソングライター。10台以上の車中泊カーとキャンピングカーを乗り継ぎ、現在の愛車はグローバルチャンプとエブリイ。三重県の観光スポットを紹介するWEBライターとしても活動中。車中泊雑誌『カーネル』のアンバサダーでもある。
ジビエが自慢のRVパーク
「猿田彦BASE」
2024年1月、鈴鹿市にオープンした猿田彦BASEは、屋外で焚き火や調理もできるRVパーク。
併設のカフェでは、鹿カレー、鹿バーガーなどのジビエを提供している。特に、鹿しゃぶがおすすめですよ!
お気に入りのご朱印帳を探そう!
「御朱印帳専門店 ホリーホック」
ホリーホックの御朱印帳は、完全オリジナルの国内生産です。ほかにもホルダー、ケース、しおり、バンドなどの関連アイテムもそろっています! 御朱印集めが趣味の人には、ぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
シーカヤックで最高の体験を
「Azuri camp space」
志摩市あづり浜にあるキャンプ場。目の前に美しい海が広がるという絶好のロケーション。海水浴はもちろん、釣りも楽しめます。特に、シーカヤック体験がおすすめ! 海に沈む夕日と星空も最高なんです。
津市のソウルフードを味わって
「津ぎょうざ」
津市の学校給食発祥のご当地グルメ「津ぎょうざ」は、直径15cmの皮を使った揚げ餃子。餡には規定がなく、提供する店によって味が違うので、食べ比べも楽しいです。提供店は「津ぎょうざ」の旗が目印!
写真、文:まるなな
写真提供:三重県観光連盟、VISON、あつ、rui
初出:カーネル2024年9月号vol.68