北海道では、とれたて新鮮な海の幸や山の幸、地方の文化から生み出されたご当地グルメが盛りだくさん。道民が愛する名物や定番のお店や、北海道以外では知られていないマイナーグルメを、北海道在住の車中泊女子・まるななさんが紹介するシリーズ企画。今回は「海の幸」に注目!
〈まるななさんの北海道ご当地グルメシリーズ〉
・車中泊で旅する「北海道ラーメン」の名店8選!
・神コンビニ・セイコーマート厳選イチオシ商品
北海道といえば、絶対外せない新鮮な海の幸。産地と旬があるのはもちろんのこと、自然の恵みなので、シケや不漁、貝毒などで、現地に行っても食べられないことがある。お目当てのものは、店や漁協のHP などで事前にチェックしよう。
今回ピックアップしたもの以外にも、北海道各地で水揚げされるサケ、ニシン、ホッケ、タラや、釧路のサンマ、小樽のシャコ、函館のイカも有名! 産地と旬を把握して、一度食べたら忘れられない絶品の海の幸を味わおう!
まるななプロフィール
2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしで北海道内のキャンプや登山を車中泊で楽しむ軽キャン女子。旅の様子はYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」配信中。おいしいものに出合うため旅をしているといっても過言ではない。
ウニ
とろけるほどの贅沢
ウニは地域により漁期が異なる。主な産地の漁期は、知床1〜6月、襟裳3〜5月、利尻・礼文6〜8月、小樽5〜8月、積丹(しゃこたん)6〜8月。地域により種類も異なる。
利尻・礼文島では、濃いオレンジ色が特徴のエゾバフンウニ(写真上:海鮮処かふか)。ウニの聖地・積丹では、白っぽいムラサキウニが多い(写真下:食堂うしお)。
カキ
濃厚な海のミルク
一般的にカキの旬は冬だが、厚岸(あっけし)では濃厚なカキを1年中食べられる。生でも蒸しても絶品!
おすすめの店は、イートインができる厚岸漁協「エーウロコ」(写真上)、道の駅厚岸グルメパーク内のレストラン「エスカル」(写真下)、「ことぶきや」(南幌町)。
甘エビ
プリプリ食感!
意外と知られていないが、日本海沿岸の羽幌(はぼろ)と増毛(ましけ)は有数の甘エビの産地。プリっとした食感で濃厚な甘エビは必食! 漁期は3〜翌1月で夏が旬。
おすすめ店は増毛町の「寿司のまつくら」(写真上)と「遠藤水産港町市場」(写真下)。
ホタテ
大ぶりな貝柱が絶品
主な産地と時期は、オホーツク海側とサロマ湖4〜11月、猿払3〜11月で夏が旬。噴火湾12〜3月。おすすめは、北勝水産直売所(佐呂間町)のホタテバーガー。
カニ
北海道の味を堪能
北海道では主に、毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニ、花咲ガニが獲れ、地域により旬が異なる。花咲ガニの旬は7~9月で根室近海の限られた地域で獲れる(写真:厚岸漁協エーウロコ)。
ホッキ貝
凝縮したうま味が特徴
苫小牧で全国1位の水揚げを誇るホッキ貝は、刺身やフライ、焼いてもよし。歯応えとうま味がある。ホッキカレーも有名。5〜6月は禁漁期間だが、ほぼ年中食べられる。
独断と偏見で選ぶ、おすすめ寿司店3選!
北海道で寿司を食べるなら、回転寿司店をおすすめされることが多い。「回転寿司トリトン」「回転寿司根室花まる」「なごやか亭」が最も有名で、観光客のみならず地元民も通う人気回転寿司店だ。しかし、ここでは筆者が独断と偏見であまり知られていない、隠れた名店を紹介しよう。
回転寿司余市番屋
レアなネタ多し
余市町の「余市番屋」は、近海で獲れた地物の魚が多いのが特徴。ホッケ、ニシン、クロソイ、ハッカクなど、北海道外ではあまり見かけないネタをリーズナブルな価格で食べられる。
町のすし家四季花まる
ランチのコスパよし!
札幌時計台ビル内にある「回転寿司根室花まる」の系列店。平日限定のランチは、1000円台とは思えないほど高いクオリティで気軽に寿司が楽しめる。札幌観光のランチにもおすすめ。
できたて注文寿司100円クリッパー
苫小牧の人気店!
苫小牧市の人気店で1皿100円台〜とリーズナブル。しかしネタは100円台とは思えないクオリティの高さで、気軽に北海道の寿司を食べたい人におすすめ。シメサバがおいしい。
写真・文:まるなな
写真提供:北海道観光振興機構、農林水産省「うちの郷土料理」、十勝観光連盟、おぐ
初出:カーネル2024年3月号vol.65