車中泊の効率のよさにキャンプの楽しさをプラス!
![画像1: 車中泊の効率のよさにキャンプの楽しさをプラス!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/05/11/576a832f6e8298baa61e04844b6d36b1a1ec7d3b_xlarge.jpg)
「車中泊キャンプって、通常の車中泊やキャンプと何が違うの?」と思っている人も、少なからずいるだろう。
そもそも車中泊は「クルマで寝る」こと。食事や調理を行ったとしても、「車内」で完結するのが基本となる。
![画像2: 車中泊の効率のよさにキャンプの楽しさをプラス!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/11/17/5cdf6c9b9d1c5c9d1c0b9893f3470f4d786d5cea.jpg)
逆にいえば、いくらテントを張らずにクルマで寝ても、車外にテーブルを出し、タープを張って、料理や食事を行い、さらに焚き火まで楽しんだとしたら、それは「車中泊」を超えた+αの楽しみといえる。「車中泊キャンプ」スタイルがそれだ。
車中泊キャンプの魅力
車中泊キャンプの大きなポイントは、車中泊の効率のよさと高い安全性に、キャンプの魅力をミックスできることだろう。
さまざまな魅力があるが、車中泊キャンプの代表的な4つのメリットを紹介しよう。
①クルマをロックできるから、安心して就寝できる
![画像: ①クルマをロックできるから、安心して就寝できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/11/17/b3c8c176aa50d5be7779743ec80fdcbd852bbb9c.jpg)
自然豊かなキャンプ場の夜は暗く、野外との境が幕1~2枚だけのテント泊だと、野生動物の出没や防犯面が気になる人もいるだろう。
その点、クルマは内側からカギをかけることができるので、安心感がかなり高い。女性のソロ泊や子どもと一緒の車中泊キャンプでも安心、安全に過ごしやすいというメリットがある。
②準備や撤収の手間が少ない
![画像: クルマに、テーブル、イス、焚き火台のみというシンプルなスタイルなら、車内で寝ることによって、テントの準備や撤収の手間が省ける。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/05/11/054c178a97c41bba1178e825ae81af023d855865_xlarge.jpg)
クルマに、テーブル、イス、焚き火台のみというシンプルなスタイルなら、車内で寝ることによって、テントの準備や撤収の手間が省ける。
キャンプで最も時間を要するのが、テント設営という人も多いだろう。その点、車中泊キャンプなら車内で就寝するため、テント設営・撤収の時間を短縮できる。
短縮できた時間でアウトドアアクティビティなど、+αの楽しみを加えられるのも魅力のひとつだ。
③焚き火やアウトドア料理を楽しめる
![画像1: ③焚き火やアウトドア料理を楽しめる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/05/11/92819f099acd27a1fa77b38a3f6646d9a5a2ca1a_xlarge.jpg)
キャンプ場の多くが、火を使った調理や焚き火を許可している。車中泊なら車内で完結していた食事タイムも、キャンプ場での車中泊キャンプなら、車外で楽しむことが可能だ。
開放的なフィールドにキッチンやリビングを作り、アウトドア料理を作って食べてくつろいだり、焚き火の揺らめく炎を堪能できる。
![画像2: ③焚き火やアウトドア料理を楽しめる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/11/17/4b995bb1971148c109642a59f41f9174eb9c1261.jpg)
ただし火の使用、とくに焚き火に関しては、焚き火台や焚き火シートの使用が必要など、キャンプ場によってルールは違う。事前にしっかり確認を。
RVパークでも車外で調理のための火の使用や、焚き火がOKなところもある。ただしその数はまだまだ多くはないので、こちらも事前に確認しておこう。
④クルマと連動してサイトを構築できる
![画像1: ④クルマと連動してサイトを構築できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/11/17/217999728df39080ae1f42e11f9d52bc21fc0a9d.jpg)
カーサイドタープやオーニング、リアゲートタープなどがあれば、クルマと連結することで手軽にリビング空間を拡張できる。
スライドドアやリアゲートを開放できるなら、車内と車外を行き来できるリビング作りも可能で、よりくつろぎの空間がアップする。
車体と連結するため、テントよりも容易に設営できるものが多いが、一度セッティングしたらクルマを移動することができないのでご注意を。ただし設営の手間や時間はそこまでかからないものが多い。
③の火の使用と同様に、カーサイドタープやオーニングなどの展開は場所によって可、不可がある。オートキャンプ場ならまず問題はないが、RVパークは確認が必要。設営OKな場所で楽しもう。
![画像2: ④クルマと連動してサイトを構築できる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2022/05/11/75bdc9b9d0ef20c2e088c3ecab5d27b845bda6db_xlarge.jpg)
また車中泊キャンプの基本は「クルマで寝る+野外リビング」だが、クルマや人数によっては車中泊で全員が快眠できない場合もある。その場合はテントを張って対応しよう。
ほかにも、天候不良に対応しやすいなどのメリットがある。
車中泊キャンプの注意点
![画像: 車中泊キャンプの注意点](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/11/17/b612d9f33bc6eb4dc967b6ec53095eadfc7715bf.jpg)
もちろん注意点もある。まずは「場所」が限られること。いま車中泊界隈で問題になっているのは、禁止場所でのキャンプ行為だ。
さらに、キャンプをすることによって、サッと寝て、サッと移動できる車中泊の長所が、スポイルされることもある。
キャンプ要素をプラスすることで荷物が増えたり、車中泊だけをするよりもお金がかかることもある。
とはいえ、楽しみ方さえ間違えなければ、車中泊キャンプが秘めている可能性はとても大きい。多種多彩なスタイルに進化していくはず。
写真:中里慎一郎
文:大橋保之(カーネル)
協力:ホンダアクセス、くるまのニュース、雀家
出典:カーネル2022年5月号vol.54