毎年8月末に行われる世界最大のキャンピングカーショー・キャラバンサロン。今年も8月25日(金)~9月3日(日)までの10日間、ドイツ・デュッセルドルフにて開催。
会場面積は、全16ホール+屋外エリア合わせて約25万㎡! 37カ国・751社の出展社が参加し、65カ国・25万4000人が来場した。
そんなキャンピングカーの祭典に、カーネル編集部取材班が初潜入! 会場の広さやキャンピングカーの種類に圧倒されながら、注目モデルをチェックしたぞ。
今回の目玉のひとつ! EVのVWバスキャンパー仕様
キャラバンサロン開幕前から話題になっていたVWバスのEVキャンパー(メーカー仕様)。「Der ID.Buzz Pro」と書かれたプレートには、「motor:150kW(240ps)」の文字が。
後部はすべてベッドスペースで、フラットかつ広い。リアには引き出し式のテールゲートキッチンが採用されている。 EVなのにコンロはガスなんだね!?
VWブースにあったルーフテント採用のコンセプトカー
EVキャンパーの裏に展示されていたのが、この「CaliforniaConcept」。危うく気づかずに通り過ぎるところだった。
こちらもVWメーカー純正で、ルーフトップやサイドオーニングを装着。
車内はさながら移動オフィスの雰囲気で、テーブルやシートがレイアウトされている。上段のEVキャンパーより、ボディサイズはやや大きい。
オフロードを走る装甲車に見えるが、じつはキャンピングカー
大きさと迫力に圧倒されて、来場者が思わず「ワォ!」と声を出していたのが、この「ACTION MOBIL」。
なかには2名就寝のWベッドやキッチン、リビング、そしてトイレなどを完備。これなら地の果てで車中泊できちゃうかもと、想像が膨らむモデルだ。
ほかにも、同様のコンセプトモデルがあったが、インパクトはこのモデルが一番だった。
キャラバンサロン名物!? バスコンのなかにクルマを積載
最初は驚いたのが、クルマを積載できるバスコン。でもね……よく見ると、このホールのメインスペースはこんなバスコンばかり。キャラバンサロンの展示では、どうやら毎年のことらしい。
写真は、なかでもイセッタという旧車を展示したVOLKNER Mobil。近くにはバイクを積載してピット代わりになるバスコンもあり。もう好きにしてくれ~!
キャラバンサロンで発表されたフォードの新型キャンパー
「ALL NEW FORD NUGGET -prototype-」としてフォードブースで発表されたメーカー純正キャンパー。VWといい、フォードといい、一般車のクルマメーカーが、キャンピングカーイベントで新型モデルを発表するというのがすごい。
ルーフトップテントを採用しており、リアラゲッジ部にはスタイリッシュなキッチンを装備。
我らが日産も現地法人がミニバンのキャンパーを展示
日産ブースには3台ほどミニバンのキャンパーが展示されていた。写真は「PRIMASTAR」というモデルで、残念ながら日本では該当するモデルはなし。セレナよりもややボディサイズは大きくスクエアな印象。
ルーフトップテントとリアにベッドスペースがあり、メッシュカーテンが装着されていた。残念ながら日本人のスタッフはいなかった。
日本からのブース出展はJAPANESE CAMPING TRAILER!
日本人による「from Japan」ブースは、たぶんここだけだったはず。フィールドスタイルにも出展しているX-cabinがブース出展をしていてびっくり。日本のアニメのようなブースのデザインも注目度満点で、多くの来場者が足を止めていた。
展示していた「SOLO BD」は、大人のひとり旅をイメージして製作されたト レーラーだ。
エアフレームのルーフテント! 準備や折りたたみも簡単
「GENTLE TENT」ブースでは、さまざまなデザインのルーフテントを展示。そのすべてはエアフレームのルーフテント。エアを電動で入れると自動的に広がり、立ち上がる様子を実演。
逆に空気を抜き、徐々に小さくなっていくのもおもしろかった。写真の製品でわずか49㎏という軽さも魅力だろう。
トレーラーの上部を広げると、そこはテント製の一軒家になりました
今回キャラバンサロンで「多い」と感じたジャンルのひとつ。トレーラーの上部を展開すると、まるで一軒家のようなベッドルームの個室とリビングなどが出現する。
上の写真はTRIGANOというメーカーの「Sequoia」という製品だが、このほかにも多くのメーカーが同じジャンルの製品を展示していた。もはやキャンピングカーではないが楽しそうだからOK。
エアフレームではなくエアパネルのルーフトップテント
本来は布製のパネルが、なんとすべて「エアパネル」になっているX-GLOOの「3D TEX」。開閉はもちろんエアの出し入れで行う。窓の部分は布になっており、もちろん開閉可能。
奇抜なアイデアとデザイン、コンセプトに目を引かれたが、日本の夏の車中泊では、かなり暑そう。実際に中で寝てインプレッションしてみたかった。
今回のなかでは『カーネル』イチオシ! インテリアをパズルのようにレイアウト可能
「BOX FOR CAMP」というキャッチが書かれていたVOJOブース。じつは今回のキャラバンサロンで、最も『カーネル』向きだと思ったのが、このVOJO。
パズルのようなボックスを組み合わせてベッドにしたり、 キッチンにしたり、棚にしたりできる優れもの。車種が変わってもボックスの組み合わせを変更すれば、新たな車中泊仕様にアレンジできる。