すでにみなさんご存じなニュースだとは思うが、新型iPhone15シリーズが発売された。
![画像: 今年も9月13日(日本時間)にアップル本社のSteve Jobs Theaterで開催された新型iPhoneの発表会に取材のために行ってきた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/0b60ef75cc94c5b819bcff90178d07b27124de4e.jpg)
今年も9月13日(日本時間)にアップル本社のSteve Jobs Theaterで開催された新型iPhoneの発表会に取材のために行ってきた。
筆者も例年どおり、カリフォルニアのアップル本社に行き、発表会に参加し、その後も一般発売に先立って広報機材を借りて試用できたので、その結果をご報告しよう。
まず、フラッグシップモデルのiPhone 15 Proシリーズだ。こちらは心臓部に自社設計のA17Proチップセットを搭載したのが最大の特徴だ。
これは台湾のTSMCが製造する世界で唯一、3nmプロセスという微細回路技術で生産される高性能チップだ。
![画像: もちろん、以前紹介したCarPlayにも使える。さっそく、iPhone 15 Proを連携させて、9月24日の鈴鹿F1を見に行った。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/c41de86725bbce418ac21658aa155b71e1640649.jpg)
もちろん、以前紹介したCarPlayにも使える。さっそく、iPhone 15 Proを連携させて、9月24日の鈴鹿F1を見に行った。
そして、ボディはステンレスからチタニウム製へと変更された。これにより、Pro、Pro Maxとも19g軽量化された。
本体のエッジも落とされ、角Rが丸くなったのと合わせて、手になじみやすく、持ちやすく、軽く感じる。これも大きな変化だ。
カメラシステム全体も進化しており、特にiPhone 15 Pro Maxには5倍望遠レンズが搭載された。
5倍望遠といえば120mm相当。デジタル2~3倍程度までは実用的なので、だいたい300mmの望遠レンズが搭載されたと解釈していい。
アウトドアで活動されることの多いカーネル読者の方なら、とても役に立つ機能ではないだろうか?
![画像: iPhone 15シリーズのほかに、Apple WatchSerise 9とUltra 2が発表された。どちらもS9チップを搭載して性能を向上させた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/bbe2a23682e30a54b8e70bd3ea3f431a82749206.jpg)
iPhone 15シリーズのほかに、Apple WatchSerise 9とUltra 2が発表された。どちらもS9チップを搭載して性能を向上させた。
スタンダードモデルのiPhone 15、15 Plusも性能向上したのに注目したい。
特にメインカメラに4800万画素のセンサーを積んだのは大きくて、2倍望遠で1200万画素の写真を撮ることもできる。これにより、安価なのにProに肉薄、とてもお買い得になった。
軽くて、触り心地のいいチタンを採用
![画像1: 軽くて、触り心地のいいチタンを採用](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/21335d8757425e5f8dad20039f2b288c1b1bfe47.jpg)
いちばんの変更点が、チタニウムの採用で、軽くコンパクトなボディになったこと。チタニウムならではの手触りのよさも魅力だ。
![画像2: 軽くて、触り心地のいいチタンを採用](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/5def0d70b263c4a7a860a948f253f6637fcb92b0.jpg)
ヘアライン処理と、梨子地を組み合わせたような表面処理。手触りがよい。また、角Rが大きくなっており、持ちやすさを向上。
USB-Cを搭載
![画像: USB-Cを搭載](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/e37b47925e4a947d570c20473597fbb9a59e9588.jpg)
もうひとつ大きな特徴が全機USB-C搭載となったこと。iPhoneユーザーには反対意見も多かったが、実際に使ってみたら、なかなか便利。SSDやモニターもつなげる。
スタンダードモデルも、お買い得な進化
![画像1: スタンダードモデルも、お買い得な進化](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/3a347befaba239acf430e9ee29b12daf651c763c.jpg)
スタンダードモデルはブルー、グリーン、イエロー、ピンク、ブラックの5色が用意される。
![画像2: スタンダードモデルも、お買い得な進化](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/0a2af57fa281ac226fc5e5cb7327e24085b614fd.jpg)
Proシリーズは、ホワイトチタニウム、ナチュラルチタニウム、ブルーチタニウム、ブラックチタニウムの4色。渋めの色が選ばれた。
![画像3: スタンダードモデルも、お買い得な進化](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/fa7db2d5e62282be9661bc0d8d350283623537ff.jpg)
秋のiOS 17のアップデートで、AirDropで相手を選ぶ際に、両方のiPhoneの上端を近づけるだけでよくなった。便利な機能だ。
5倍望遠カメラの性能やいかに?
![画像1: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/6ac2634c14780ac9c1a4ff2f4c525cfa011a89a2.jpg)
iPhone 15 Pro Maxは13mmの超広角、 24mmのメイン、 120mmの5倍望遠を搭載。望遠カメラは15 Proは77mm。どちらがよいかは好み。
![画像2: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/606b99aada08bf3623785319c44e1b42db5f9dac_xlarge.jpg)
iPhone 15 Pro Maxで撮り比べてみた。まずはこちら、以前から使える超広角の13mmで撮ったもの。広い範囲がまるっと写せている。
![画像3: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/2d7999b84aef4dce2a4c8d3e801a2dc96222a73a.jpg)
iPhoneの伝統的な標準レンズである24mmの画角。歪みも少なく、広い範囲を撮影できる。4800万画素のセンサーを使用する。
![画像4: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/b637de1ae4b7c242fe359aee741ea8091c1a4e9e.jpg)
4800万画素のセンサーの中央部だけを使うことで、超広角や望遠と同じ1200万画素で48mm画角で
の撮影を可能としている。
![画像5: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/e185a37f547a56f3ba309830afff251bc6233f77.jpg)
iPhone 15 Pro Maxだけに搭載の5倍望遠120mmで撮影。0.5倍からカウントすると、iPhone単体で10倍のズームが可能に。
![画像6: 5倍望遠カメラの性能やいかに?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2023/10/20/bd5a5903f3d0f3dc9f9e5feda2cb2638cbecec2c.jpg)
iPhone 15 Proに搭載される3倍望遠77mm相当のレンズ。使用シーンを考えると、5倍望遠120mmより77mmの方が扱いやすい。
執筆者プロフィール
村上タクタ
Webメディア『ThunderVolt』編集長。デジタル機器、特にiPhoneなどのスマホやタブレット、Macに詳しく、アップルがUSの新製品発表会に招待する数少ない日本人メディアのひとり。『カーネル』編集長・オオハシの元同僚だったりする。
写真、文:村上タクタ
初出:カーネル2023年11月号vol.63