【概要】人気YouTuber「軽バン生活」さんの夏の車中泊の暑さ対策を紹介。暑さ対策のコンセプトや暑さを軽減するテクニックやグッズ、使い方など。

YouTubeなどで人気の「軽バン生活」のはやとさんとあかねさん。昨夏、日本一周に挑戦している最中、体調を崩したこともあり今年の夏は、さまざまな暑さ対策を試してみたいとのこと。

今回は、そんな車中泊の達人ふたりが現在考えている暑さ対策の技ありテクニックとおすすめアイテムを紹介しよう。

画像2: 「軽バン生活」さんに聞いた車中泊の暑さ対策 ポータブルクーラーなし!で夏を乗りきるテクニック&グッズ

「あれ、今回のテーマ『夏を乗りきる3大快眠術』にぴったりな内容だな……」

Twitterでのつぶやきを見て急きょ連絡したのは、YouTubeなどで人気を博している「軽バン生活」のふたり。

車中泊の旅の様子などを発信している、はやとさんとあかねさんだ。どうやら昨夏の体調不良の原因のひとつが、熱中症だった可能性もあり、今年の夏は暑さ対策に力を入れているという。

そこで、福井県に滞在していたふたりに話を聞くべく、車中泊雑誌『カーネル』の表紙候補の撮影も兼ねて一路北陸へと向かったのが、今回の企画だ。

しかし、そもそもなぜポータブルエアコンなどを使用しないのだろうか?

「本当は使用したいのですが、軽バンに2名で生活しているので、車内がかなりギリギリの状態で……」とあかねさん。

最近のニューモデルは、かなりコンパクトになってきているが、それでも置く場所や保管が大変だという。

そんななかで、この夏、工夫を重ねて準備しているのが、DIYで製作した換気扇などを活用する方法。車内のこもった空気を循環させて体感温度を下げるテクニックだ。

すでに多くの車中泊の達人たちが行っているノウハウだが、やはり効果は高いといわれている。

画像3: 「軽バン生活」さんに聞いた車中泊の暑さ対策 ポータブルクーラーなし!で夏を乗りきるテクニック&グッズ

「本当に暑くて、日中は真夏日となった熱帯夜は厳しいと思いますが、夏シーズンを通してしのげる日も少なくないはずです」とはやとさん。

ということで、「軽バン生活」のふたりが考える暑さ対策を具体的に紹介。ぜひとも参考にしてほしい。まずはできることから、ですよ。

軽バン生活 はやとさん&あかねさん

画像: 軽バン生活 はやとさん&あかねさん

チャンネル登録数約30万人(2023年7月現在)を誇る、人気車中泊インフルエンサーのふたり。中古の軽自動車を購入して、車中泊仕様にカスタム。現在、日本一周にチャレンジ中。旅の様子やDIY、アイテムなどを発信している。

YouTube 軽バン生活

軽バン生活 暑さ対策コンセプト

画像: 軽バン生活 暑さ対策コンセプト

電気の力を使って涼しくする

扇風機や換気扇などを使用するにも重要なのは電気。空気の流れをつくるのにも電気を利用したほうが高効率。ポータブルエアコンは軽バンには大き過ぎて、残念ながら断念したという。

アイテム選びは収納も考えて

涼しくなることも重要だが、コンパクトになって車内に収納できるかも重要。「軽バンは狭いので(笑)」とあかねさん。暑さ対策のアイテム選びでは、必ずサイズや重量もチェックする。

空気の流れで効果を出す

下でも紹介しているが、クーラーなどを使用せずに暑さを軽減するには、車内に空気の流れをつくること。それだけで体感は大きく変わる。車内の空気を循環させつつ、吸排気は一方通行にする。

POINT! 換気扇と扇風機で車内全体に空気を流す

画像: 空気の流れで効果を出す

軽バン生活での暑さ対策の重要な項目は、車内に空気の流れをつくること。

夏の車中泊では基本のひとつだが、大きなポイントは空気の出入り口となる左右の窓に換気扇と網戸を装着。右から左(もしくは左から右)へ風を通していること。

そして、車内後部の空気を前方へと送り出す扇風機も併用している。「この後ろの扇風機、めちゃめちゃ大切です」とはやとさん。

換気扇はDIYにて製作。回転を左右独立して切り替えられるので、それぞれ吸排気口のどちらにも設定可能。

暑さを軽減する軽バン生活6カ条

①冷感ジェルマットで体の熱をおさえる

画像: ①冷感ジェルマットで体の熱をおさえる

「空気の循環が大事」と解説しておきながら、まずは冷感ジェルマットの紹介から。それほど効果が高いということ。

こちらはRakutenで購入したそうだが、「ずっと触っていると徐々に冷えてくる」という。肌ざわりもよくサラサラなので不快感も少ない。

ただし、かなり重いのが難点。折りたためるのである程度コンパクトになるのは◎。

②後部の扇風機で前後の空気を入れ替える

画像: ②後部の扇風機で前後の空気を入れ替える

「扇風機のなかでも薄型を選びました。未使用時には脚を折りたためば、それほど気になりません」という理由で選んだという扇風機。

風力ももちろんこだわりたいが、使用・収納スペースも車中泊のアイテム選びには重要なのだ。

後部の空気を前方に「回す」だけで(もしくは前から後ろへ)、車内での体感が大きく変わるので、ぜひとも一台準備しておきたい。

③侮るなかれ! ネッククーラー

画像: ③侮るなかれ! ネッククーラー

「かなり涼しいですよ」と、ふたりが装着しているのはネッククーラー。風が出る小型の扇風機で、首にかけて使用する。

ウェアラブル冷却家電で人気のランボー製。最初は半信半疑だったが、実際に使用してみると十分に涼しさを感じられたという。

頭部へ流れる血管がある首まわりを冷やせるので、熱中症対策にも効果あり。

④左右の窓に装着した換気扇で空気を流す

画像: ④左右の窓に装着した換気扇で空気を流す

ふたりの基本コンセプトを実現するDIYで製作した換気扇。左右の窓にはめ込み使用する。

独立して回転の向きを変えられるのがポイントで、片側を吸気、反対側を排気にして空気の流れをつくる。

そもそもはPC用のファンをつなげたもので、それぞれモバイルバッテリーを装着して稼働する。12Vの4連ファンのためハイパワーが自慢の逸品。

⑤「床暖房」にならないようにシート下の電気機器を冷やす

画像: ⑤「床暖房」にならないようにシート下の電気機器を冷やす

ベッド下にインバーターや冷蔵庫などを収納しているため、それらを使用する際にかなり発熱することがあるという。

せっかく涼しくなるために電気や冷蔵庫使用するのに、それぞれのアイテムが熱くなっては本末転倒で意味がない。

そこで“床暖房”にならないために、少しでも熱を逃がすファンをベッド下にも使用している。

⑥空気を出し入れして虫を防いでくれる網戸

画像: ⑥空気を出し入れして虫を防いでくれる網戸

網戸は車中泊の暑さ対策としては基本中の基本。虫の侵入を防ぎながら換気ができる。

DIYなどで製作することもできるが、ふたりが使用しているのはエブリイの市販品(ふたりの愛車であるスクラムはエブリイのOEM)。

DIYの達人は別だが、ビギナーであれば、市販品のほうがしっかりと装着できて隙間ができないので安心感は高い。

写真:中里慎一郎 
文:大橋保之(カーネル編集部) 
初出:カーネル2023年7月号vol.61

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