乗る、寝る、積むの3要素を極めたバンコンは幅広いニーズに対応
キャンピングカーは欲しいけど、普段使いのクルマと2台持ちで月極駐車場の家賃や税金、車検などの維持費が倍になるのはちょっと……。
そんな悩みを持つユーザーにおすすめしたいのが、埼玉県のティピーアウトドアデザインがリリースしている「トラボイSG200N」。ファーストカーとして快適に乗り回せる、8ナンバー登録のキャンピングカーだ。
「トラボイSG200N」は、ハイエースの使い方を知り尽くしたティピーアウトドアデザインのスタッフが、「家族のために作ったクルマ」がベースとなっている。
女性も普通車感覚で運転できて、子どもの送迎などで大人数が乗車可能。リアカーゴに大きな荷物もラクに積み込め、アウトドアレジャーや車中泊も快適に楽しめる。
「平日は足グルマ、休日はキャンピングカー」と、1台で様々な用途に活用できるのが最大の魅力だ。
ベース車両は、ハイエースS-GLの標準ボディ・標準ルーフ。箱型形状のため大きく見えるが、ボディサイズは5ナンバーのミニバンとほぼ同じ。
全高が2m以下なので都市部に多い全高制限付きの自走式立体駐車場にも入庫でき、狭い道でもストレスなくスイスイ走れる。
上級グレードのS-GLベースなので、快適装備や安全装備もミニバンと同等。ファーストカーとして日常的に乗り回しても、不満を感じることはないだろう。
開放感あふれるインテリアは、2列目に3人がけの1200mm幅FASPシート、リアに横向きのベンチシートを組み合わせたシンプルなレイアウトが採用されている。
2列目に装備されたFASPシートは、前向き、後ろ向き、フラットと、シチュエーションに応じて多彩にアレンジできるのが特徴だ。
2列目シートを後ろ向きにしてリアの横向きシートと組み合わせれば、テーブルを囲んでくつろげるリビングスペースに早変わり!
食事や休憩、テレワークや趣味の作業スペースなど、乗り手のライフスタイル次第で使い方は無限に広がる。
2列目のFASPシートをフラットにしてリアにマットを敷き詰めれば、室内空間全体が広々とした就寝スペースになる。
ベッドは、大人3名が横になれる長さ2750mm×幅1500mmのゆったりサイズ。段差のないフルフラット仕様なので、キャンプから車中泊の旅まで快適にこなせる。
普段使いするには「乗員が快適に移動できること」が前提となるが、もちろんその点も抜かりはない。2列目シートを前向きにすることで、純正ハイエースと同様に5人が前向きに乗車可能。
リアの横向きシートを使えば最大9名が乗車でき、子どもの部活動の送迎やグループでの移動にも活躍する。
大人数で乗車する際は横向きベンチシート、車中泊する際はフルフラットと、シーンに合わせてリアスペースのレイアウトを自由にアレンジできるのもポイントだ。
横向きシートの座面とベッドマットを取り外せば大容量のカーゴスペースになり、サーフボードやスノーボードなどの長尺物から自転車、大型キャンプギアまで積載可能。アウトドアレジャーやホビー、長期のクルマ旅まで、様々な使い方にマッチする。
平日はファーストカーとして通勤や買い物、子どもの送迎などで乗り回し、休日はレジャーカーとしてキャンプや車中泊の旅を気軽に楽しむ。
「乗る」「寝る」「積む」の3要素を極めた「トラボイSG200N」は、1台で幅広いニーズに対応できるマルチパーパスなキャンピングカーだ。
【DATA】トラボイSG200N
ベース車:ハイエース スーパーGL ロング標準ボディ 標準ルーフ
乗車定員:9名
就寝定員:3名
標準架装品:床加工(重歩行仕上げ)、2ndシート FASPシート1200(ハイバック)、3rdシート(横座り)、シートベルト、車内照明(LEDダウンライト 大2個)、最後部ベット用マット、調理台、ポール式テーブル、カーテン一式(4面)、ギャレーキャビネット、カセットコンロ
オプション:外部ACソケット&車内コンセント、走行充電式サブバッテリーシステム&バッテリー、断熱材
価格:435万3810円~
【問】ティピーアウトドアデザイン
執筆者・岩田一成プロフィール
キャンピングカーライフ研究家/ライター。新車のキャンピングカーを3台乗り継ぎ、家族と一緒に1000泊以上のキャンプ・クルマ旅を経験。雑誌、書籍、新聞、WEB、イベント、テレビ、ラジオなど、様々な形でキャンピングカーの魅力を発信している。著書「人生を10倍豊かにする至福のキャンピングカー入門」(グラフィス刊)。
文:岩田一成