テントむしのポップアップルーフの気になるところ(デメリット)
● ポップアップできる場所が限られる
● 音が気になる
● 強風時は破損の可能性あり
● 雨、雪のときに浸水する可能性あり
● 車内が寒くなる
● ポップアップベッドは揺れる
ポップアップできる場所が限られる
ポップアップルーフは使える場所が限られます。正々堂々とポップアップできるのは、オートキャンプ場やRVパークなど、車中泊を可としているスポットのみ。たまに日干し目的で、公園の駐車場を利用することもありますが、短時間に留めています。
どこでも好きな場所でポップアップルーフができるわけではない、というのがポップアップルーフをを使わない一番の理由です。
音が気になる
私の乗っているキャブコンタイプの軽キャンパーは防音にも優れていますが、ポップアップすると、テント部分から車外の音がダイレクトに車内に入ってきますし、その逆に車内の音が外に漏れ出してしまいます。
強風時は破損の可能性あり
強風時は、破損が怖いのですぐに下ろします。もし、破損ということになれば修理費が怖いです(笑)
雨、雪のときに浸水する可能性あり
ポップアップ部分の素材によりますが、雨天時は浸水するものもあるようです。濡れてしまったときやしばらく使っていないときは、カビ防止のため日干しが必要です。
車内が寒くなる
冬季は、テント部分より冷たい空気が入ってきます。寒い時期にFFヒーターを使っている場合は、下は暖かいけど上が寒いということがあります。ちなみに夏はその逆になります。
ポップアップベッドは揺れる
クルマなので、下の人が寝返りを打つとロフト部分で寝ている人は震度1くらいの揺れを感じます。敏感な人なら酔ったり、目が覚めちゃうかも?
ポップルーフありきで就寝人数を決めるのはちょっと待って!
最近の軽キャンパーは、ポップアップがあれば軽自動車でも4名就寝ができることが、アピールポイントになっていますが、家族4名での車中泊はかなり厳しいのでは?と思っています。
1階部分に大人2名、ロフト部分に低学年以下の子ども2名なら……いけるかも? お子さんが小さいときにだけ……と割り切って使うのもありかもしれませんが、いずれ手狭になり、買い替えを検討したくなると思います。
ポップアップルーフありきで、就寝人数を決めるのは危険です。
キャンピングカーメーカー各社のポップアップルーフ車
一見同じようなポップアップルーフでも、キャンピングカーメーカーにより、素材や開口部の大きさ、網戸の位置が違います。
テントむしは、テントのようなナイロン生地。網戸の開口部が大きく、車内なのにまるでテントの中にいるような感覚です。
でも私はポップアップルーフは使わない派
北海道は雪が降ります。
FFヒーターが設置されているとはいえ、ポップアップするとテント部分から冷気が入り込み、降雪時は雪下ろしが大変なので、冬にポップアップすることはありません。
ただ、最近の北海道は日中暑い日が多く、断熱の効いた冷房のないわが家では、室内の熱が外に逃げにくいため、夜でも部屋の中が暑いままということがあります。
そんな日は、自宅の駐車場で車中泊。ポップアップルーフのおかげで自宅より快適に眠ることができました。
そこで、今まで気がつかなかったポップアップルーフならではの、新たなメリットに気がつきました!
いくら暑いとはいえ、車中泊で窓全開にして寝るのは危険。車内をのぞかれたり、人が入ってきたり、物を入れられる心配がありますが、クルマの上部を開放するポップアップならその心配が少ないです。
車内の横の窓を開けなくても涼しく寝られるメリットは、ポップアップルーフならでは!
ですが、郊外のキャンプ場は真夏でも朝晩は寒いこともありますので、夜に暑くて網戸にしたり、ポップアップして寝るということは、ほとんどありません。
ポップアップルーフは必要ないと書きましたが、せっかく装備されているものなので、就寝以外のことで活用しています。開放的で明るくて気に入ってます。
私の場合はポップアップルーフはあくまで車内を広くするための補助ツール。メリットとデメリットをふまえて使えば、便利なアイテムです。
軽キャンパーの主な使用用途が、「キャンプで車中泊」か「旅で車中泊」かによってポップアップルーフの使用頻度は変わってくると思います。
あくまで一個人の意見として、参考にしていただければと思います。
写真、文:まるなな