【概要】ポータブル電源の基礎知識と素朴な疑問Q&Aなど。専門家・Goal Zero社の国内総代理店であるアスク勤務の藤井 浩さんに教えてもらった。

ポータブル電源の内蔵バッテリーは大きく分けて3種類

画像: 同容量でも、内蔵バッテリーの種類やボディの素材が異なると価格は雲泥の差!

同容量でも、内蔵バッテリーの種類やボディの素材が異なると価格は雲泥の差!

リチウムイオン電池は、正極に「リチウム含有金属酸化物」、負極にグラファイトなどの「炭素材」、電解液に「有機溶媒液体」を用いており、正極・負極・電解液に使われる素材が異なれば電池性質も異なる。

1991年、世界で初めて商品化されたのはコバルト系。主にモバイル機器で採用されており、以降、いろいろな電池が生まれ、安全性とコストのバランスからポータブル電源では「リン酸鉄系」と「三元系」「NAC系」が選ばれている。

三元系とNCA系はいち早く大手企業が開発を進めた電池で、国産PHVに搭載されるほど安全面に配慮されている。

ポータブル電源に限ったことではないが、出力が高く、軽量でコンパクトにまとめられるのも利点だ。ただし発火性はゼロではないので、流通経路が明確で安全性基準が高い大手ブランド製を選びたい。

一方、新しいブランドのポータブル電源で採用されているのがリン酸鉄系。電池自体が安価で、暴発や発火しづらくライフサイクルも長い。いいことずくめに思えるが、先の2種に比べてパワーが劣り、本体が大きく重くなるのが残念な点だ。

ポータブル電源の容量は使う目的で選ぼう

画像: 家族分のスマホ充電だけ? それとも電気毛布を使う?

家族分のスマホ充電だけ? それとも電気毛布を使う?

ポータブル電源選びでは「何日間、どんな電化製品を使うか」を明確にするのが第一歩。電化製品の消費電力を調べ、毎日何時間使うか計算して必要な容量を知ることから始めよう。

気をつけたいのが電気ケトルのように消費電力が1000Wを超えるもの。ポータブル電源の定格出力が消費電力以下の場合、電池容量に余裕があってもその電化製品を使うことができない。

また、DCからACに変換する際、どうしても電力ロスが生まれる。変換効率といって実際に使えるのは容量の75〜95%だ。

必要な容量がわかったら具体的に製品を比較するわけだが、このとき価格を容量で割って100Wh分の価格を比較するのはナンセンス。

価格の違いは電池や部材によるものが大きく、高価な電池や部材はそれだけ安全性が高く、メーカーの保証も万全だ。発火事故のリスクを考えれば、安すぎるのも考えもの。

100Whあたりの価格よりもバッテリーの耐久性をコントロールできる機能やパススルー機能の有無、そして置き場所が決まっているならパネルや端子位置のレイアウトに注目したい。

使用していると「?」が多いポータブル電源の素朴な疑問Q&A10

画像: 使用していると「?」が多いポータブル電源の素朴な疑問Q&A10

実際に使っていても、わからないことが多いポータブル電源。こちらでは素朴な疑問をQ&A方式で紹介。回答はアスク 藤井 浩さん。

Q.同じ容量、似た機能なのに価格が大幅に違うのはなぜ?

A.電池の種類と素材など細部の作り込みによります

同じように見えても、内蔵されているリチウムイオン電池の種類、ボディやコネクターの質・素材などによって価格は大きな差が出る。

まず内蔵電池。従来の定番は三元系やNCA系。特に三元系はLGやパナソニックなどの大手企業が完成させた技術で、信頼性も高いが高価帯となる側面も。

近年話題のリン酸鉄系は低価格でありながら発火しづらいのだが、パワーが若干弱い。新しい技術なので今後、耐久性などが明確になるだろう。どちらにもメリットとデメリットがあると知っておこう。

電池以外で価格の差を判断できるのはボディの素材。樹脂製は安価でカラフル。デザイン性の高さが魅力だが、半面、衝撃を受けやすい。

アルミボディは放熱性が高く、熱暴走を防ぐ効果が高いものの、どうしても価格はアップする。

安全性を考えれば全面アルミボディがベストだが、予算の都合もあるだろう。バランスよく樹脂とアルミを組み合わせているモデルを選ぶのも手だ。

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