車中泊目線で注目したのは2種類のルーフレール
いま注目を集めている車中泊スタイルのひとつが、VAN CAMP(バンキャンプ=車中泊キャンプ)スタイルだろう。今回、そんなVAN CAMPスタイルにぴったりのニューモデルが登場した。
それが2021年10月にフルモデルチェンジされたスバル・レガシィ アウトバックだ。2014年にステーションワゴンの本流として、レヴォーグへと進化したレガシィ。しかし、アウトバックはそのままラインアップに残り、多くのアウトドアシーンで活躍してきた。
今回のモデルチェンジでは、その流れをくんだキープコンセプトでありながらも、よりさまざまなフィールドで活用ができるように、いくつかの改良がなされている。
なかでも車中泊専門誌『カーネル』として注目したいのは、2種類設定されたルーフレールだ。
Limited EXに設定された可動タイプは、積載するアイテムによって縦から横、横から縦へと固定するバーを変更することができる。ルーフボックスなどは縦位置で、カヌーやサーフボードなどの長物は横位置に。アウトドア・アクティビティを楽しむ方々に合わせられるルーフレールとなっている。
そして、X-BREAK EXに設定されているラダータイプは、より重い荷物を積載できる。今回、ルーフテントを装着しているのは、こちらのラダータイプ。
車上泊にチャレンジしたい『カーネル』読者が選ぶなら、このラダータイプのほうが多いかもしれない。
さらに、最低地上高が200mmから213mmとなり、走破性が向上したことも、キャンパーならば大きなトピックだろう。よりハードな路面でも乗り越えて、目的地へ進めるようになった。
そんなレガシィ アウトバックならVAN CAMPに出かけたくなるはずだ。
“車上泊”が楽しいルーフテント
装着しているのはTHULEのルーフトップテント「Thule Tepui ExplorerSeries」で、折りたたみ式のハシゴが付属。2名用「エアー2」(31万9000円)
ルーフテントを侮るなかれ! 床面積は2130×1220mm、高さは960mmの広々とした室内。65mm厚のマットレスは寝心地抜群。600デニールのポリコットンを採用。
収納時は1070×1220×280mm。
クルマにロフトが付けば、車上泊キャンプがさらに楽しい!
フラットになるシートアレンジで車中泊も可能!
車中泊も2名まで十分可能。前列の背もたれを後ろに倒せば、後席を倒したラゲッジの床面と前列の背もたれが接続でき、最大2820mm(実測)の奥行きとなる。車中泊マットの使用時は1800×500×40mm。写真のように身長165cmの女性ならゆったり寝られる。
上写真は5名乗車時のラゲッジ。奥行き1086×最大幅1319mmという大容量。
純正オプションの車中泊マット(3万6850円)。折りたたみ式の低反発ウレタン製で、専用のバッグに収納すれば300×500×240mmサイズとなり、持ち運びも簡単。
豊富なオプションは便利かつスタイリッシュ
魅力的なオプションが多数設定されているレガシィ アウトバック。キャンプなどのアウトドアに役立つものから、スタイリッシュに外観を彩るものまで、数あるなかから魅力的なアイテムを今回はクローズアップした。
黄と白を切り替えられるLEDフォグランプ(5万3900円)
マットカラーのフロントグリル(6万4900円)
harman/kardon(ハーマンカードン)が採用されたオーディオシステム。
ルーフの作業を行いやすくする後席用ステップガード(1万670円)
撥水性のオールウエザーシートカバー(フロント・2万1780円)
写真:佐藤正巳
文:大橋保之(カーネル編集部)
協力:スバル
出典:カーネル 2022 冬号 vol.52