【概要】シンガーソングライター・あつさんの愛車遍歴やバンコンのDIYなどを紹介。全国各地をひとり旅で歌いめぐり、120泊以上の車中泊を経験。

8台を乗り継いで、たどりついたのはバンコンだった!

画像: 現在の愛車はトヨタ・ハイエース(RVキャンピング製)の3代目バンコンだ。

現在の愛車はトヨタ・ハイエース(RVキャンピング製)の3代目バンコンだ。

三重県で活躍するシンガーソングライターであり、キャンピングカーで旅をしながら、全国各地を歌いめぐっているという、あつさん。

そして特筆すべきは、そのキャンピングカー歴! 「一般車を含めると車中泊車は6……いや7台目……8台目かな」

画像: 車中泊をスタートしたのは10年前。初代と2代目はホンダ・バモスホビオだった。

車中泊をスタートしたのは10年前。初代と2代目はホンダ・バモスホビオだった。

数十年も車中泊をしているわけではなく、その歴はまだ10年。その間、8台も乗り継ぐということは、それなりの理由があるはず。

「もともとは、ツアーのために車中泊をしていました。夜に歌ってからホテルに宿泊していたのですが、なんだかもったいなく感じてしまって」

画像: バモスホビオから、ホンダ・ステップワゴン、トヨタ・ヴォクシー、日産・セレナとミニバン3台を乗り継いだ。

バモスホビオから、ホンダ・ステップワゴン、トヨタ・ヴォクシー、日産・セレナとミニバン3台を乗り継いだ。

そこでまず、軽自動車のハイトワゴンで車中泊を始める。その後、年間100泊以上するようになり、より広く、より快適なクルマへと買い替えていく。

結局たどり着いたのは、バンコンのキャンピングカーだったという。「クルマの中で立って着替えたくなったりして、車中泊を重ねていくうちに、車内空間にこだわりはじめました」

歌とともに車中泊が仕事に

画像: 6~8台目はバンコンに。写真はハイエースベースのバンコン(2代目)

6~8台目はバンコンに。写真はハイエースベースのバンコン(2代目)

最初は「手段」だった車中泊が、徐々に「仕事」になっていく。

「2年前くらいに“車中泊”をテーマにしたツアーも行いました。自由な車中泊の旅が仕事につながっていく。徐々にクルマ旅が、生活になじんできて、いまではライフスタイルの一部となっています」 

そんなあつさんのクルマを拝見すると、最初に目に入ったのが、大きな家庭用エアコンだ。一年を通して車中泊をしていると、やはり夏の暑さは厳しいという。

「ポイントは排気の熱! 試行錯誤して排気ダクトをDIYしたのですが、現在の銀シートのダクトは、非常に効果が高いです」

画像: オートドレン(水が出ない)の家庭用エアコン。3万5000円くらいで購入。

オートドレン(水が出ない)の家庭用エアコン。3万5000円くらいで購入。

「外部電源を使用することが前提なので、RVパークや電源サイトのあるオートキャンプ場での使用に限られますが、夏場の不快な夜でも、とても快適に寝られますよ!」 

実際に車中泊を行っていくうえで、その不便を解消すべく、さまざまな工夫を施している。クルマの買い替えもその一貫なのだろう。

ここで紹介しているエアコンの装着は、あつさん自身のYouTubeチャンネルでも紹介しており、大きな反響を呼んだ。

画像: ミゼットII のオレンジは、あつさんのイメージカラー。

ミゼットII のオレンジは、あつさんのイメージカラー。

最近はキャンピングカーのクルマ旅とともに、ソロキャンプも楽しんでいる。キャンピングカーとのハイブリッド・キャンプも行うが、ダイハツ・ミゼットII でのコンパクトなソロ・テント泊も大好き。

「旅に出るようになってから、地元である三重県への愛が強くなりました」 

旅好きのシンガーソングライター・あつさん。どこかの旅先で、読者の皆さんとともに、その歌声を聴ける日がくることを願って。

\あつさんの愛車装備を拝見!/

エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

画像1: エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

排気をいかに車外に出すか? がポイント。100円均一ショップの銀シートなどで自作ダクトを作る。

画像2: エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

窓にはめる排気口もプラダンでDIY。

画像3: エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

銀シートを養生テープでつなぐ。エアコン側の「縦」の排気口を窓に合わせて「横」にする。銀シートと養生テープなら、汎用性が高くてリーズナブル。

画像4: エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

体を載せる台は木製の安定感が高いもの。

画像5: エアコンは排気の処理が肝心! DIYで快適に

寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用

画像1: 寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用

「この二段ベッドがお気に入りなんです」とあつさん。広さは十分。圧迫感もそれほど感じないという。

画像2: 寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用

フロアベッドはソファを展開して使用。こちらも十分な広さあり。

画像3: 寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用

上段のベッドは、ストッパーを外してゆっくり下げる。起きたらゆっくり持ち上げる。女性の力でも無理なく数秒で作業終了。

画像4: 寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用
画像5: 寝床は二段ベッド! 昇降式&ソファーを活用

リビングの中央にあったテーブルは取り外し式。外したポールは運転中に転がらないように、マグネットでベッドの脚に装着する。シンプルな工夫だが効果は絶大。

シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

画像1: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

窓を覆うシェードは銀マットをDIY した“正統派”。サイズごとに作られたシェードは、運転席上のラックなどに保管されている。

画像2: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

ちなみに、このラックもDIYでの逸品。ハイルーフモデルのデッドスペースをむだなく使用している。

画像3: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

網戸もあつさん作。大きなメッシュ生地を窓枠のサイズに切り、板状のマグネットをメッシュの周囲にテープで張っている。使用時はボディ外側に装着。

画像4: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

未使用時は丸めて車内の棚に。運転時に転がらないようにマグネットで固定している。収納スペースも場所を取らない。家庭用エアコンの使用とともに、夏の暑さ対策は重点的に行っているようだ。

画像5: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

キッチン部の窓に装着する換気扇もDIY。

画像6: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実
画像7: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

窓枠ピッタリにカットしたプラダン2枚で固定。電源も近くにあるので、ムリなく使用できる。装着時もジャストフィット! ていねいな作業のたまものだ。

画像8: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

車内後部にあった発電機を外して、「ラップポン」を設置。「ラップポン」は、水を使わないポータブルトイレ。電気で排泄物を密封(ラップ)するため、細菌や匂いを遮断できる。後処理の手間も軽減できる。

画像9: シェード、網戸、換気扇にトイレなどDIYで車内の快適装備を充実

フロアマットも自身で張り替えている。やや古めかしいじゅうたんのようなマットから、フローリング調のマットを採用。既製品のような仕上がりで、車内の雰囲気も明るくなった。

プロフィール

画像: プロフィール

あつさん

三重県出身・在住のシンガーソングライター。歌手のほか、パーソナリティ、リポーターとしても活躍。全国各地を歌いめぐるひとり旅で、120泊以上の車中泊を経験。現在はソロキャンプも楽しむ。

写真・文:大橋保之(カーネル編集部) 
写真協力:オフィス トリオ 
出典:カーネルvol.49 2021年春号 

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