楽しみの幅を広げた「LOGOS the ピラミッドTAKIBI」
発売当時から変わらぬ姿の焚き火台があれば、日々進化を遂げている焚き火台もある。
そういう意味ではロゴスの「ピラミッドグリル」シリーズは、キャンパーの声とともに進化を遂げている焚き火台といえるだろう。機能も、付属品も、名前もバージョンアップを重ねている。
「ピラミッドグリル」シリーズの始祖は、2002年に発売した「TAKIBI de グリル」。“ピラミッド”という名前はついていないものの、逆四角錐の炉を四角錐の土台で支える構造はこの時に誕生した。
組み立てが簡単、コンパクト収納、持ち運びやすい重量でありながら、強度を維持すること。この強度維持に当時の開発陣は相当苦労したそうで、この構造が生み出されたそうだ。
収納はコンパクトながら組み立てれば大きく使え、安定感があるのが魅力。パーツ数はやや多めだけれど、灰受けもゴトクもセットする場所がくぼんでいるので見た目でわかり、迷うことがない。とにかくすばやくセッティングできる。
現行モデルは2018年にリリース。「LOGOS the ピラミッドTAKIBI」の名前になり、今まで標準装備されていたBBQ用の網の代わりに、2台のゴトクが装備された。
このゴトクは炉の開口部に十字にセットして互いに補強しあう構造なので強度は抜群。さらに1台のゴトクには串焼きプレートを追加。焚き火料理の幅を広げた仕様になっている。
またサイズバリエーションが多いのも特徴。現行の同モデルはXL、L、Mサイズをラインアップ。
ほかにもピラミッドグリルシリーズを含めると、少人数向きのピラミッドグリル・コンパクト、脚の高さがハイ/ローの2段階に調節できるLOGOStheピラミッド篝かがり火びがXL、Lサイズなど、かなり豊富。
このバリエーションの豊富さは、他社にはないロゴスの魅力だ。
ちなみに筆者は2代目モデルを10年以上愛用している。熱による変形は少々あるものの使用には問題がなく、当分、一軍選手として使っていく予定だ。
おすすめポイント!
強度と使い方がアップするゴトクを標準装備
最新モデルから標準装備になったゴトクの機能は、串焼きやダッチオーブン対応だけじゃない。
ゴトクの間に薪を立てるようにセットすれば、空気の通り道ができて燃焼効率がいい。Mサイズは炉がコンパクトなので、小さめの薪を使うのがおすすめだ。
1台のゴトクには串焼きプレートが付属。丸串と平串に対応し、魚の串焼きなどが楽しめる。
持ち運べて掃除をしやすい、灰受け皿がかなり便利
この単独で持ち運べる灰受け皿は、焚き火じまいに活躍。残った灰をここに集めて、捨てに行ける手軽さがいい。
灰受けは当初、地面に置く仕様、本体の一部に組み込む仕様など試行錯誤して、現在の別パーツにして吊る仕様にしたそうだ。