車中泊の「手段」から「目的」になりそうなRVパークに注目!
日本RV協会(JRVA)が、キャンピングカーオーナーや車中泊ファンに「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために推進しているシステムが、JRVA認定のRVパークです。
RVパークは一言で言うと、車中泊ができる駐車スペースですが、実は開設されている場所によって、いろいろなバリエーションがあります。
例えば、公園、キャンプ場、普通の駐車場にはじまり、ゴージャスなホテルの駐車場や、個人のお庭などなど、その場所によって、その成り立ちや性格が違います。
観光やアウトドアなどのレジャーなどの目的があって、そのための車中泊の手段として利用するのがRVパークですが、なかには行くだけでもおもしろい、思わず興味をそそられる施設もあるんですよ!
今回はそんなRVパークのなかからおすすめの、関東エリアの5カ所を紹介します。
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教えてくれたのは……さいば☆しんさん
くるま旅作家。ゆるチューバー。キャンピングカーで日本全国を旅しており、車内で漫画&コラム&動画を創作。日本RV協会が推進する車中泊施設提供システム「RVパーク」の立ち上げ、普及に貢献し、いままで訪れたRVパークは100カ所以上に及ぶ「RVパーク育ての“親父”」。
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①RVパークみどりの村(埼玉県) 焚き火OK! マダムとシェフにも癒される!
埼玉県の観光名所・秩父にあるのがこの「RVパークみどりの村」です。
公園内にある「村カフェ」に開設されたRVパークですが、何が魅力かと言えば、ひとことで言うと「マダムの笑顔」とシェフの「料理」です。
訪れると「おかえり~」、帰る時は「いってらっしゃい」とマダムから優しい言葉をかけられ、優しいシェフが作ってくれた料理を食べたら、もうあっという間にリピーターに!?
そして、秩父の夜祭から、農民ロケット龍勢祭り、秋の紅葉など、豊富な観光アセットを有する秩父の恰好の観光拠点になるRVパークでもあります。
当初は公園内ということもあり、火気厳禁、キャンプもできませんでしたが、マダムとシェフの大奮闘で、焚き火(直火禁止。焚き火台使用のこと)も、テント張ってのキャンプもOKになりました。もう、感謝感激雨あられ!です。
ですから、キャンピングカー以外にも、普通のキャンパーや、バイク乗りなども訪れます。また、キャンピングカーを持っていない友だちと行っても、一緒にアウトドアを満喫できます。私自身も秩父に行くと、つい「ただいま~!」と訪問してしまうRVパークでもあります。
RVパーク施設情報|RVパークみどりの村(埼玉県)|くるま旅サイト
日本RV協会とくるま旅クラブがおすすめする車中泊施設。RVパークみどりの村(埼玉県)のご案内です。
www.kurumatabi.com②RVパーク中津川(神奈川県) 愉快なおやじの隠れ家的キャンプ場!
神奈川県の、その名前のとおり中津川沿いにあるのが、この「RVパーク中津川」です。
もともとはキャンプ好きが集まって、いつの間にか「ここをキャンプ地とする」と、キャンプ場になっていたものが、さらに愉快な仲間を増やすため(?)、ちょっと風変わりなRVパークとして開設されました。こちらのオーナーさんの「親父ギャグ」が逸品で、私の師匠でもあります。
このRVパークでは、シーズンの5~6月には川向うに飛ぶホタル鑑賞や、夏には川遊びも楽しめます。
さらには、厚木からも近い自然豊かなこのエリアには、フィッシングフィールドや、牧場、公園、宮ケ瀬湖などもある「アーバン大自然」。
なので、このRVパークは親父から子どもまで楽しめるレジャー拠点としても活用できます。
もちろん今でも、おやじの隠れ家的要素は健在で、おやじバンドやご婦人たちのフラダンスなどのライブも開催されて、好きなことが楽しめるRVパークになっています。
2021年のGWは残念なことに、中津川の人気河原キャンプスポットが閉鎖されましたが、行き場を失った親父たちの緊急避難場所にもなったようです。
③RVパーク東京・東墨田(東京) スカイツリーを眺めながら車中泊!
知る人ぞ知る、東京初のRVパークです。その名前にあるとおり、東京は東墨田、イカにもタコにも“東京!”という街中にあります。
ナビに誘導されて訪れた時も「本当にこんなところにRVパークなんてあるのかしら?」と若干の不安が入り混じった気分になりましたが、行ってみると、まさに東京です。されど東京、そこからは東京スカイツリーが見え、特に夜のスカイツリーは怪しい雰囲気すら漂わせ、それもまた東京です。
そのスカイツリーまでは約2.6km、徒歩30分ちょっと。あの浅草の浅草寺までは約3.7km、徒歩50分弱の距離ですから、まだ古き良き時代の景観を残す東京をめぐる散策基地としても絶好のロケーションです。
コロナ禍で注目されているワーケーションという意味では、東京のビジネス拠点として利用するのもいいかもしれません。
通常はリモートワークで、必要な時は東墨田という地の利を生かして、直接訪問という技も使える「下町の太陽」的なRVパークです。