【概要】「おうちキャンプ」のメリット・デメリット、NG行為や楽しみ方を紹介。おうちキャンプでやっていいこと、避けたほうがいいことも解説。
キャンプ道具を自宅で使って楽しもう
1都3県の緊急事態宣言は解除されたけれども、今後も引き続き、感染拡大防止に関しては徹底していきたいところ。自然たっぷりのフィールドで過ごすキャンプもいいけれど、自宅でお気に入りのキャンプ道具を使って楽しむ「おうちキャンプ」を改めて見直してみましょう!
①リビングでキャンプ気分を味わおう!
〇 道具を出すだけでキャンプっぽくなる
× 既存の家具、雑貨の置き場に困る
いつも持っていくキャンプ用のチェアとテーブルを、リビングやベランダに並べるだけでキャンプ気分を満喫できる。さらにタープを天井に広げると、いっそうそれらしい雰囲気に。
夜はベッドの上に寝袋を広げて潜り込む。外出できなくても、出かけたつもりになれるのがリビングキャンプのいいところ。
②キャンプ用クッカーを使って、ソトごはん風メニューに挑戦
〇 手軽に実践できる
× 焚き火料理は無理(クッカーによってはIHを使えない)
もっとも手軽なおうちキャンプは、キャンプ用のクッカーを使って料理すること。炊飯器ではなく自宅のコンロを使って、メスティンでごはんを炊くキャンパーが増加中だ。さすがにダッチオーブンの焚き火料理はできないけれど、小さなダッチオーブンやスキレットであれば、オーブンにまるっと入れて焚き火並みに四方から加熱できる。
③庭&ベランダでコーヒータイム
〇 狭いベランダでもコーヒーくらいなら楽しめる
× 近所の視線が気になる
自宅の庭やベランダにファニチャーをセットするだけで、プライベートなキャンプ場に変身。晴れた日はドリッパーを持ち出して、庭でコーヒータイムを楽しみのもおつなもの。戸建ての庭であれば、ガスバーナーで湯を沸かしてもいい。
ただし、いくら自分の庭であっても焚き火はダメ。においや煙が出るBBQ、スモークも避けたい。
④キャンピングカー、車中泊カーにこもってみる
〇 車内で眠るとキャンプっぽい
× 自宅ガレージでないと不審者に……?
キャンピングカーやカーテン付きの車中泊カーがあるなら、たまにはひとり車内で夜を過ごしてみては。LEDランタンに照らされた車内だと駐車場で寝ているとは思えない!
ただし、自宅のガレージでもないかぎり、不審者と間違えられかねない。また、自宅のガレージでもエンジンをかける、テレビを大きな音で観賞するのはダメ。
⑤オンラインサービスでキャンプ仲間と交流
〇 どこにいても会話ができる
× アカウント登録を嫌がる人がいる
キャンプを交流の場として活用している人が多いが、昨年の“緊急事態宣言”以降は仲のいい友だちと、SNSのビデオ通話サービスを利用する人が激増。
キャンプ仲間であれば、庭でランチを楽しみながらビデオ通話をすればキャンプ場にいるかのよう。ただ、いくら話が弾んでも声の大きさには気をつけて。
Zoom .........オンラインミーティング(無料アカウントの利用は40分まで)
LINE .............ビデオ通話(無料)
Skype .......ビデオ通話(無料)
⑥あえてポータブル電源を使って不便を楽しむ
〇 災害時の予習にもなる
× 電源の充電に時間がかかる
不便を楽しむために、もっと不便な状況に身を置いてみるのも手。明かりと通信はキャンプ用ポータブル電源でまかない、一日に使う水の量を決め、室内用カセットコンロで保存食を温めれば、非常時の予習にもなる。
おうちキャンプでやっていいこと、避けたほうがいいこと
△ BBQ、スモークはにおい&煙次第
戸建ての庭や屋上は家主がルールブック。とはいえ、近所ににおいと煙が届く状況ではトラブルに発展しかねないので、BBQ、スモークは避けて。住宅が少なくBBQできる環境では、防火を万全に。
× 焚き火はダメ
野焼きは法律で禁止されている。小さな焚き火は例外とされているが、いくら消火器を用意していても、住宅のそばでは火災の危険がゼロではない。においと煙が出て周囲に迷惑をかけてしまうこともあるので厳禁。
〇 室内用コンロはOK × 屋外用ストーブはNG
ガスストーブには「室内用」と「屋外用」がある。室内で使えるモノは「立ち消え安全装置」が付いている。屋外用は風に強い構造だが安全装置が付いていない。自宅では室内用を使おう。
出典:GARVY 2020年6月号
文:大森弘惠、SOTOBIRA編集部