キャンピングカー運転講習の体験レポート。大阪・いずみさの自動車教習所内にあるマクレント大阪泉佐野ステーションでは、キャンピングカーの運転が練習できる特別カリキュラムを展開。キャンピングカー運転経験のないライターによる体験レポートと注意点&ポイントを紹介。

キャンピングカーは運転は練習して慣れるべし!

画像1: キャンピングカーは運転は練習して慣れるべし!

見るからに大きいキャンピングカー。当然、車両感覚も普段運転している普通車とは異なるけど、その違いはなかなかイメージできないのが実情。でも、それを体感できる教習所があるというのだ!

画像: 教習所に入るなり、マクレントのキャンピングカーがお出迎え。

教習所に入るなり、マクレントのキャンピングカーがお出迎え。

キャンピングカーの特別練習を行っているのは、大阪府泉佐野市内にある「いずみさの自動車教習所」内にあるマクレント大阪泉佐野ステーション。

その目的は“キャンピングカーの特性を理解し、安全な運転行動ができる”ようにすることだが、実際にどんなことが行われるのか? さっそく体験!

画像2: キャンピングカーは運転は練習して慣れるべし!

 
今回使用したキャンピングカーは、運転が楽なライトキャブコンの「マクレントライト」。取材当日はレンタル中だったが、サイズがひと回り大きいスタンダードタイプの「マクレントキャブコン」でも教習は可能で、かつ自分のキャンピングカーを持ち込んでの練習も相談に応じてくれるという。

画像: 今回、取材に対応してくれた、マクレント大阪泉佐野ステーションの讃岐正章さん。

今回、取材に対応してくれた、マクレント大阪泉佐野ステーションの讃岐正章さん。

特別練習に入り、運転して真っ先に感じたのは、運転席からの眺めも含めて、「普通車とほとんど同じ」だったということ。むしろ、小回りはこっちのほうがいいんじゃないかと思うくらい。

画像3: キャンピングカーは運転は練習して慣れるべし!

とはいえ、キャンピングカーならではの高さと長さはやはり要注意! 練習中もポールにぶつける失態を演じてしまった……。

しかしこれがキャンピングカーのレンタル中、もしくは自分のキャンピングカーで起こったら……そう思うと2万円という費用をかけてでも、キャンピングカーの運転に慣れておいたほうが得策かも。

一般車両と何がどう違う? キャンピングカー運転時の注意点&ポイント!

実際にキャンピングカーを運転した際の、ちょっと気になる注意点とポイントを紹介。注意点はそれなりにあるけれど、だからといって必要以上にビビらなくてもOK。“高さ”と“長さ”に気を配りさえすれば、普通車と同じ感覚でドライブできるはずだ!

① “高さ”と“長さ”に気を付けよう!

画像: ① “高さ”と“長さ”に気を付けよう!

最初は注意点の確認から。特に注意すべきは、キャンピンクカーは背が高いことと、後ろが長いということ。「これだけは常に頭に入れておいてほしい」と、マクレント大阪泉佐野ステーションの讃岐さんは話す。

② 運転席からの眺めは普通車と同じだけど……

画像: ② 運転席からの眺めは普通車と同じだけど……

今回使用したマクレントライトは、キャンパーシェルのフロント部が視界に入ってこないため、キ ャンピングカーに乗っている感覚が皆無。それだけに注意が必要だ。

③ いきなりリアオーバーハングをヒット……!

画像: ③ いきなりリアオーバーハングをヒット……!
画像: いきなり壁(ポール)にぶつかってしまった……。

いきなり壁(ポール)にぶつかってしまった……。

キャンピングカーを壁ギリギリに寄せて、前方頭上にある障害物を避ける練習では、最初にハンドルを切り過ぎてしまってリアが壁(ポール)にヒット! 壁際に停車する際は、ある程度距離をとるように心がけよう。

④ 運転していると忘れてしまう頭上の高さ

画像: 頭上の障害物が当たりそうなのか、どうなのか、最初はわからない……。

頭上の障害物が当たりそうなのか、どうなのか、最初はわからない……。

キャンピングカーが通過できるギリギリの高さに障害物を置き、そのときの感覚を覚える。どれくらいの高さまでなら大丈夫なのか? を把握するのは、なかなか難しかった。

⑤ S字とクランクコースは意外とスルスル走れたぞ

画像: ⑤ S字とクランクコースは意外とスルスル走れたぞ

教習所の難関といえば“S字”と“クランクコーナー”を思い出す人も多い。しかし、キャンピングカーでは意外とすんなり走行できた。道幅が広かったから、というのもあるかもしれないが(笑)

⑥ バック走行はとにかく慎重に!

画像1: ⑥ バック走行はとにかく慎重に!
画像2: ⑥ バック走行はとにかく慎重に!

「後方視界が狭いキャンピングカーでは、後退時の注意も必要です」と語る讃岐さん。縦列駐車や方向変換では、サイドミラーとバックモニターを見ながら、慎重にバック走行した。ゆっくり走れば問題ナシ!

⑦ 斜め駐車場からの発進時は同乗者のサポートが必要不可欠!

画像: 車来てるかな?

車来てるかな?

画像: おっと! やっぱり来ていた!

おっと! やっぱり来ていた!

高速道路のサービスエリアなどで増えてきている斜めに止める駐車場。停車時は問題ないけど、発進時は危険! なぜなら、上の写真のように、視界が狭いキャンピングカーでは後続車の姿が確認しづらいのだ。このような状況になったら、同乗者にサポートしてもらうように!

こちらも注意!

普通車ではまったく問題のない操作でも、キャンピングカーでは一大事になることもある。下記の注意点も頭に入れておこう。

●急なハンドル操作は転倒の元!
●下り坂の旋回時は速度を落とせ!
●横風をもろに受けると不安定に!
●バックモニターを過信するな!
●慣れてきた頃に何かが起きる!?

 

▼今回受講したカリキュラム▼
特別練習2時限コース

讃岐さんが「トラックの教習に近い」と語るカリキュラム。ただ、常時開催しているわけではなく、基本的に教習所の定休日に行う。より詳細な内容を知りたい人は、マクレント大阪 泉佐野ステーションに問い合わせを。

【1時限目】
●乗り降りと運行前点検
…乗り降り(出発)時の注意点、車両の死角等
●車両特性、車両感覚等の理解
…内輪差、オーバーハング、車高感覚の練習、坂道、S字、クランクコース、隘路(あいろ)コース

【2時限目】
●後退
…方向変換、縦列駐車、後方感覚(バックモニター)
●駐車場からの発進時の注意
…斜め駐車場(サービスエリア等)からの発進
●法規走行
…車間距離の保持、停止距離等(距離感)、交差点での注意点

講習料:2万円(車両使用料込み)

 

マクレント大阪 泉佐野ステーション

いずみさの自動車教習所内にお店を展開する、マクレント大阪泉佐野ステーション。キャンピングカーのレンタルはもちろん、バイクのレンタルも行っているユニークな教習所だ。

DATA
所在地:〒598-0032 大阪府泉佐野市新安松2-6-22
TEL:072-465-2224
営業時間:9時~18時 
定休日:年中無休(年末年始除く)

出典:カーネルvol.44  2020年冬号
写真:松尾 彰

This article is a sponsored article by
''.