快適な車中泊旅をしたいならキャンピングカーが最適!
![画像: 快適な車中泊旅をしたいならキャンピングカーが最適!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/d6c2d25e1d779fb2cd4993022fd6081ef2fefcd4.jpg)
車の中で寝るだけだったら、どんな車だって寝ることはできる。でも、軽自動車や普通乗用車では限られたスペースで窮屈な体勢を強いられることもあり、快適な睡眠がとれないことも多々ある。
当たり前と言ってしまえばそれまでだけど、快適な車中泊を行うなら、やはりキャンピングカーの利用が一番なのだ。
とはいえ、キャンピングカーとひと口に言っても種類はさまざま。ということで、そもそも一般乗用車と何が違うのか、そしてキャンピングカーの種類と装備品を解説していこう。
キャンピングカーは「8ナンバー」の特殊用途自動車
![画像: キャンピングカーは「8ナンバー」の特殊用途自動車](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/bbb720c09ab92569fc57235494e12d78f2870805_xlarge.jpg)
消防車、救急車、パトカー、霊柩車、散水車など、特種な用途に使用する“特種用途自動車”に区分される8ナンバー登録車両。
我々とは縁遠いものに思えるが、じつはベッドやキッチンなどを装備するキャンピングカーもこの区分に含まれる。税制面で優遇されるなど有利な点もあるが、その反面、キャンピングカーとしての8ナンバー取得は、かなり厳格化されてきているのが現状だ。
キャンピングカーの種類は大きく6種類
![画像: キャンピングカーの種類は大きく6種類](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/f7ccf1900b9bba12fad2f6bf94dc08800ef27d79.jpg)
詳しい内容は下で説明しているので参照いただきたいが、キャンピングカーは大別すると6種類。
ピックアップトラックをベースにしたものから、マイクロバスをベースにしたもの、ミニバンやワゴンなどをベースにしたもの、さらにはトレーラータイプなどがある。それぞれに一長一短があり、『これがオススメ!』とは一概にはいえない。
使用目的、予算、乗員数、居住性&取り回し性などを加味したうえでレンタル、もしくは購入するのが一般的といえるだろう。
キャブコン(キャブコンバージョン)
![画像: キャブコン(キャブコンバージョン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/c101e4999c82fba266615d10d115db8d1deac9d7.jpg)
居住性 〇
取り回し 〇
価格 〇
ピックアップトラックやバンをベースとしたキャブ付きシャシー(荷台を架装する前の貨物自動車)の上に、キャンピングカーの設備を有したキャビン(居室)を、架装メーカーが製造したもの。扱いやすく設備も充実。
バンコン(バンコンバージョン)
![画像: バンコン(バンコンバージョン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/7c5fe87e3496e8b2d78757b079c56812308fa60a.jpg)
バンコン(バンコンバージョン)
居住性 〇
取り回し ◎
価格 ◎
ミニバン、バン、ワゴンなどをベースに、車内がキッチン、サニタリー、就寝スペースなどに重点をおいて、改造されているモデル。ボディサイズがベース車とほぼ変わらないので、日常でも使いやすく、人気が高い。
フルコン(フルコンバージョン)
![画像: フルコン(フルコンバージョン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/099c3adec0870fcfe5c062c7db3ba64295a4a320.jpg)
居住性 ◎
取り回し △
価格 △
自動車メーカーから供与を受けた専用ベアシャシー(フレーム、駆動系、エンジンなどのみ)に、キャビンのすべてを架装メーカーが製造したモデル。走行性に優れており、快適な装備も充実している。
バスコン(バスコンバージョン)
![画像: バスコン(バスコンバージョン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/ff5bc740e00257b0b06191f2fe6c3da27ea0cccb.jpg)
居住性 ◎
取り回し △
価格 △
バスやマイクロバスをベースにしたキャンピングカー。高級志向のモデルなので居住性は秀逸で、長期滞在、大人数での車中泊に最適。ベース車両が大きいので日常の取り回しは、やや苦労するかも。価格も高い。
ピックアップキャビン
![画像: ピックアップキャビン](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/09a76a527a4bf72fc269e45bda615cfccbf1ba14.jpg)
居住性 △
取り回し 〇
価格 〇
ピックアップトラックの荷台に着脱可能なキャビンを載せたもの。一体化されていないので、整備のときなど降ろすことができる。ピックアップトラック自体が少ないので、搭載するキャビンは限られるが、使い勝手は上々。
トラベルトレーラー
![画像: トラベルトレーラー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/852fdc495935f0b9500f7b99f93ec867c8a7fb39.jpg)
居住性 〇
取り回し △
価格 ◎
エンジンを搭載しないキャビンのみのモデルで、牽引して移動する。重量によって牽引免許が必要だが、居住スペースの快適性は高く、コストパフォーマンスもいい。切り離せばクルマのみで移動できるのも利点。
キャンピングカーってどんな装備があるの?
![画像: キャンピングカーってどんな装備があるの?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/58ca28bba7a6b5d80ffbc38042ce8ea5e92eae44.jpg)
こちらもキャンピングカーの種類によって変わってくるが、共通していえることは”快適な車中泊をサポートするためのさまざまな装備が用意されている”ということだ。
今回の取材に協力いただいたマクレントのコンフォート・スタンダードモデル“マクレントライト”も充実の装備がテンコ盛り!
お風呂やトイレこそないものの、それ以外の装備はワンルームのアパートなみ(?)と思えるほど。これを見てしまうと……キャンピングカーで車中泊したくなる!?
ミドルサイズのキャブコンで、キャンピングカーの装備をチェック!
![画像1: ミドルサイズのキャブコンで、キャンピングカーの装備をチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/ae4aee58f73a2a64ad5e8c5f39ec2b97541f8762.jpg)
装備をチェックするキャンピングカーは、はマクレントの「マクレントライト」。
サイズは全長4800mm、全幅1890mm、全高2700mmと、高さ以外はトヨタ・アルファードなどの高級ワンボックスカーと同等の数値であり、扱いやすく運転が楽な人気のライトキャブコンだ。
![画像2: ミドルサイズのキャブコンで、キャンピングカーの装備をチェック!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/493c30803aa4dd30217346028a453865c2bbb6e2.jpg)
そのコンパクトさは写真を見ても一目瞭然だが、リアタイヤの中心からリアエンドまでの距離(オーバーハング)が長いことと、背が高いことが普通車との大きな違いとなる。
キャンパーシェルの中の装備を見ていくと、あまりの充実ぶりに驚くことばかり! これだったら、いつでもどこでも快適に過ごせるのはまちがいないだろう。
インテリア
![画像1: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/cc39011c48b562026dfa0785ffa188121d8de54a.jpg)
キャンパーシェル内にはシューズボックス、各種収納棚、洗面台(水まわり)、クーラー、電子レンジ、冷蔵庫など、生活に必要なものがひととおり揃っている。
![画像2: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/7bf3a186aac7508205e4d5d5fa9ff184a6dd646e_xlarge.jpg)
スイッチ類は室内灯用、キャンパーシェルの天井に設置される換気扇用、給水タンクから水をくみ上げるためのポンプ用の3つを装備。
![画像3: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/542c88d7c546f030e9a384518dc7aeed33510068.jpg)
出発前に給水用のポリタンクに水を入れておけば、シンクも利用可能。
![画像4: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/f99eea59874b9e010bc399252e208ec8ca98f470.jpg)
ポリタンクは2個あって、ひとつが給水用(右)で、もうひとつは排水用(左)。
![画像5: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/5e2ff70e4855722245fef67aa2ae67f78df3b888.jpg)
大人4人がゆったりとくつろげるリビングスペースも確保されているから驚き! ソファの座り心地もグッド。テーブルの向きも任意に変更でき、スペース活用の自由度が高いことも魅力のひとつ。
![画像6: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/32faf3abb6a679bfab6f8aace6d9eb920c64978c.jpg)
さっきまでリビングとして活用していたスペースだが数分もあればベッドルームに変更可能!
![画像7: インテリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/36bafa0f3efff084afbceaf75b217c6c2b451150.jpg)
運転席の頭上スペース(バンク部)もベッドルームとして利用できるようになっていて、撮影車両のマクレントライトでは上に3名、下に3名のトータル6名の就寝が可能だ。ルーフには室内喚起用の換気扇も装備されている。
エクステリア
![画像1: エクステリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/ad7cb9c5cc83d3d3a71a59e7c29016984d2859e6.jpg)
キャンパーシェルの外側には外部電源入力口を用意。ここに電源用ケーブルを接続すれば、車内の家電製品にAC100Vを供給できる。電源容量が大きいクーラーや電子レンジも使用可能に。
![画像2: エクステリア](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/5cf9aed358a4de703e4ff67d6cb8f56de202ce68_xlarge.jpg)
キャンパーシェルの入口扉には網戸も設置されている。
キャンピングカー選びのポイント
![画像: キャンピングカー選びのポイント](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2021/01/22/457badff030e78441af9c47883a4ca24237419b2_xlarge.jpg)
年間10泊以上の車中泊をする人は、キャンピングカーの購入を検討したほうがいいかもしれない。居住性がかなり高く、車中泊の快適度は抜群!
キャンピングカーを選ぶ際のポイントは、就寝定員と客室レイアウト。実際に寝る人数よりも1〜2名ほど余裕があると、広々とした空間で就寝できる。
またレイアウトはキッチンやテーブルまわりの配置をチェックして、スムーズな動線かどうか見極めるのが大切。
キャンピングカーはレンタルもあるので、まずは自分にどんなキャンピングカーが合うのか、試してみるのもおすすめ!
写真:鈴木信行ほか
文:加藤文晶、カーネル編集部
取材協力:マクレント平塚
出典:カーネル vol.44 2020冬号、車中泊の新基本