息子アリとおかあさん(三沢真実)はキャンプと車中泊で旅する親子キャンパー。vol.5からは愛車・エブリイさんで2回目のロングトリップ。日本一周旅の続きへ出発! 2019年3月に3週間で17地域をまわった旅のレポートです。

親子旅の壁

画像1: 親子旅の壁

大川カントリーパークを出発し、その日の夜休む場所に選んだのは奈良県のスーパー銭湯。

そこで、おかあさんは衝撃的なものを目にした。

「保護者のみなさまへ:年齢10歳以上または、身長120cm以上の男の子は男性浴場をご利用ください」

アリはまだ4歳だが、身長120㎝を越したら、女湯に入ることができなくなる。

120㎝まであとわずか!? 年齢の割には背が高めのアリだが、中身はまだまだ幼児なので、おかあさんはそこまで考えが及んでいなかった。

それからいろいろ調べてみると、地方自治体によって、またはその施設ごとに様々な決まりがあるようだ。

ただアリはまだ4歳なので、基本的には今回利用する施設のように、独自の決まりを作っているところ以外、女湯に入ることは可能のようだ。

しかし、異性の子どもの公衆浴場入浴に関しては様々な意見があるようで、インターネット上で討論が繰り広げられていた。掲示板などを読み漁ってみたら、やはり体がある程度発達していると、「他の利用者のご迷惑になる可能性」があり、特に年頃の女の子には、不快感を与えることになりかねない。

そんなことを知ったので、ご迷惑をおかけする可能性があるのなら、本人の年齢や意識、家族の事情などに関わらず控えなければならない。となると、せいぜい一緒に入れるのは今年いっぱいだろう。

アリと一緒に温泉や銭湯に入れるのもあと少しだと思うと寂しいし、さらに幼児を一人で公衆浴場の男湯に入れるのはまだ危険なので、旅の休憩地としてスーパー銭湯利用の選択がなくなるというのは、なかなか痛い事実だ。

画像: 休憩室でアリが寝たあとに仕事。でもこの雰囲気眠くなるよねー。コンセントが設置されていなかったのでモバイルバッテリー持参。

休憩室でアリが寝たあとに仕事。でもこの雰囲気眠くなるよねー。コンセントが設置されていなかったのでモバイルバッテリー持参。

余談だが、「インターネット喫茶」はほとんどの場所で子どもの深夜利用が認められないので(保護者と一緒でも)、子どもを連れて夜休む場所に利用することはできない。

絶妙な年ごろのアリとおかあさんは、車旅人が頼りにする2大スポット「スーパー銭湯」と「インターネット喫茶」を今後しばらく利用できないことになる(ひゅるるる〜)

 

画像2: 親子旅の壁

翌日はコインランドリーに洗濯物突っ込んでから、

奈良の大仏様に会い、鹿せんべいを手に持つと、突如凶暴化して突進してくる鹿におかあさんはお尻をかじられ(アリはいまでも鹿を見るたびに「おかああさんは鹿にお尻をかじられた」と言う)

画像: 人間がおせんべい持っていなければ、こんなに穏やかなのに……。

人間がおせんべい持っていなければ、こんなに穏やかなのに……。

それから、コインランドリーに突っ込んでいた洗濯物をピックアップして、さあ、今日はこれから! ……どこへ行こうか、どこで寝ようか……そう。おかあさんはこの先のルートをまだ決めかねていた。

どの道が正解?

画像1: どの道が正解?

さて、この旅の目的はなんだったでしょうか

それは「アリとおかあさんの時間を楽しむこと」。日本一周はついでにプラスしたアリとおかあさんの時間をより楽しむためのオプション(Vol.3日本一周旅で3回目の車中泊)

それと実は今回、もうひとつ目的があり、2019年3月30日〜31日に岡山県の中世夢が原で開催される「WestsideOutdoorFestival」に出展するのである。

画像: WestsideOutdoorFestivalの様子。

WestsideOutdoorFestivalの様子。

これは、わが家のエブリイさんの内装カスタムを手掛けてくれたクリエーターズユニット・シエルブルーの主催するイベント。

そこで美しく変身したエブリイさんの展示と、ワークショップの出展をさせていただくことになっているのだ。

そもそも、このイベントが岡山県で開催されるのであれば、そこへ行くことと合わせて近畿・四国地方にも行こう! というのが、この時期に、この地域をめぐることに決めた発端なのだ。

ということで、アリとおかあさんは3月30日までに岡山県に到着しなければならない。

ただいま3月27日14時。場所は奈良県。

画像2: どの道が正解?

このまま大阪府→兵庫県→徳島県→香川県→岡山県と進めばスムーズだ。

その後、広島県から四国へ入り、四国を出たら帰りは滋賀県へ向かいたい。

しかしそうすると、和歌山県の地を踏むことができないのである。

和歌山県内にも行ってみたい場所はたくさんある(できることなら紀伊半島の南端まで行きたい)

しかし、行ってみたいと思う場所はどこもかなり現在地から距離があり、この日程では明らかに無理。

日本地図のピースを塗るためには、一歩でも和歌山県に足を踏み入れたいが、ただピースを塗りつぶすためだけに移動するのは、アリとおかあさんの旅の本望ではない。

でもやっぱり和歌山県のピースも塗りたい……と葛藤しながら、スマホに表示したGoogleマップを何度も引き伸ばしては縮め、私の指はぐるぐると奈良と和歌山の県境を旅するのであった……。

つづく

 

★アリとおかあさんは、和歌山県に足を踏み入れるのか? そしてその後の日本一周旅はどんなことが待っているのか? 次回更新をお楽しみに!

著者プロフィール 三沢真実 mami misawa

クリエーターズユニットCAMMOC(キャンモック)にて「キャンプのある暮らし」をテーマに、情報発信、キャンプコーディネート、イベント企画、などを⾏うクリエイティブデザイナー。現在7歳の息⼦と2⼈で⽇本⼀周車中泊&キャンプ旅の途中。
Instagram @mamimisawa
CAMMOC Instagram @cammoc

 

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