自転車とキャンプがテーマの旅フェス「BIKE&CAMPFES2020」のイベント参加レポート。旅向き自転車の注目モデルやキャンプ道具、ワークショップなどのイベント紹介など。モデルで旅ライターの山下晃和さんが発起人で、茨城県・つくば市「つくばワイナリー」で開催。

旅好きキャンパーとサイクリストがつくばに集結!

画像1: 旅好きキャンパーとサイクリストがつくばに集結!

ブルームーンが美しく輝いた2020年10月31日~11月1日、キャンプ好き・自転車好きの祭典「BIKE&CAMPFES2020」が開催された。

2018年6月に三重県・いなべ市で初開催された「BIKE&CAMPFES」も、今回で5回目を数える人気イベントに成長。

大規模イベントを開催しづらい2020年ではあるが、茨城県・つくば市「つくばワイナリー」特設キャンプサイトを舞台に、旅に出たいけれどもなかなか行けない旅好きキャンパー、サイクリストが集結した。

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発起人はモデルであり旅ライターでもある山下晃和さん。

急遽決定した「BIKE&CAMPFES2020」で準備期間はわずか2カ月。それでも自転車とキャンプ道具の展示・販売、多彩なワークショップが催され、来場者の満足度は上々だ。

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小雀陣二さんによる料理ワークショップ、こいしゆうかさんのワイナリーツアーが開催されるほか、11月1日には地元・つくばの自転車店、TASCYCLEが「グラベルライド」ツアーに出発。

川沿いのデコボコ道を行くツアーで、ビギナーも楽しめるツアーとなっていた。自転車を売るだけでなく、自転車を今以上に楽しむ知恵を教えてくれるショップは非常に頼りになる。

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夕方からは宿泊者だけのお楽しみタイム。東京都・水道橋のカフェ&バー・BASE CAMP店主であるA-sukeさんによる「焚きワークショップ」では、焚き火台の形によって薪の組み方を変えるなど、スマートな焚き火のつけ方を指導していた。

「着火剤を使わないのがカッコイイらしいけど、僕は牛乳パックをオススメします。山型に折ってそこに火をつけるとジワジワ燃えて失敗しません」という解説にどよめきがおきる。

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A-sukeさんや参加者がおこした3つの焚き火を囲み、こいしゆうかさん、小雀陣二さんらゲストによるトークショーがスタート。

ひとり3枚の写真を披露し、とっておきの旅の思い出を語ってくれた。海外の珍しい経験談、そして国内を再発見する旅など三者三様なのがおもしろい。

締めくくりは「BIKE&CAMPFES」恒例のチャリティーオークションだ。5回目ともなると賛同企業が増え、出品される製品はなんとも豪華。

参加者も慣れたもので「5000円、1万円という切りのいい金額で落札しやすいからちょっと刻もう」など駆け引きも楽しい。

画像6: 旅好きキャンパーとサイクリストがつくばに集結!

なお、オークションで集まった金額はすべて、不要になった子ども用車椅子を修理して海外に送るボランティア団体「海外に子ども用車椅子を送る会」へ寄付するという。

日本の自転車好き、旅好きから海外の子どもたちへのクリスマスプレゼントになればうれしい。

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夜は「BIKE&CAMPFES」初の打ち上げ花火も。来場者たちのカウントダウンとともに夜空にあがる大輪はなんと75発。

ブルームーンと花火の供宴はイベント参加者、出展者にとって最高の思い出となったに違いない。

旅向きの自転車が集合! 注目モデルをチェック

「BIKE&CAMPFES」には、旅先でのちょい乗りに便利な折りたたみ、チャイルドトレーラー付きなどが旅向きの自転車が集まった。見るだけでなく、新作に試乗できるのも大きな目玉。

モンベル

画像: モンベル

モンベルが開発した、起伏に富んだ日本を快適に走るための自転車がシャイデックだ。

ロードバイクからスタートしたシャイデックも、6年の間にマウンテンバイク、ツーリングバイク、クロスバイクなど種類が増え、ついに坂道でも楽々進める電動アシスト自転車「シャイデック MT-E」(370,000円+税)が誕生。重量21.8kgとは思えないほどぐいぐい進んでいくのが気持ちいい。

サイクルベースあさひ

画像: サイクルベースあさひ

キャンプツーリング向き「LOG」シリーズ。がっしりしたキャリア付きの「ログアドベンチャー」(39,980円〜・税込)、3ステップで簡単にたためる折りたたみ式「ログアウトランク」(30,980円・税込)、折りたたみ式なのにアシストユニットを搭載した「ログアウトランクe」(99,980円・税込)、センタースタンド付きのトレーニングバイク「ログキッカー」(9,980円・税込)ほか、家族で楽しめる自転車を提案していた。

PacificCyclesJapan

画像: PacificCyclesJapan

Pacific Cycles Japanのブースには、25年の歴史を持つドイツ発折りたたみ自転車「birdy」とモバイルロードレーサー「REACH」を展示。

ほかにもHase Bikesの2人乗りリカンベントなど個性的な自転車を用意しており、こちらも試乗者が絶えない人気ぶり。

自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

画像1: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

エアピラーを採用したソロ用テント「UPON 3Gビヴィテント」(40,000円+税)。ポンプはテントに内蔵されているのでわざわざ用意する必要はない。

フレームが折れる心配がなく、風にも強い。写真はソロ用だが、一回り大きな2人用もあり、親子旅によさそう。

画像2: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

ニンジャテントが絶好調のパーゴワークスは、11月発売の「ニンジャシェルター」(38,000円+税)とコンパクトなタープポール「ニンジャスティック」(6,800円+税)を発表。

「ニンジャシェルター」はポール2本付きで、一部を巻き上げる、張り出すなどニンジャタープ並みに使い方いろいろ。

「ニンジャスティック」は「ニンジャシェルター」付属のポールよりもやや径が細く、サブポールにいい感じ。収納時の長さは45cmだから、自転車のフレームに取り付けやすいのもポイントだ。

画像3: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

ゼログラムの「ElChaltenPro2P」の日本限定カラー(64,000円+税)は、結露しにくいダブルウォールなのに重量はわずか1.54kg。

2020年バージョンはフロアが約10cm長く、またフロアコーティングも強化されておりより安心して使えるようになっている。

画像4: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

わずか38gのカード式ドリッパー「CARODRIPPER」(3,600円+税)。3枚のカードはそれぞれつながっているので、準備は広げるだけ。切り込みを組み合わせて……という面倒くささがない。

画像5: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

アラスカの漁師が絶賛する最強ブーツ、エクストラタフが本格的に日本上陸。厚底なので滑りにくく、タフ。

15インチ、12インチのロングタイプブーツを用意しているが、6インチのショートブーツ(16,000円+税)は脱ぎ履きしやすく、持ち運びも便利だ。

画像6: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

帆布を特種ワッシャー加工でほどよく色落ちさせた「INTRUDER フィールドトリップ」(5,000円)。サコッシュ的な使い方はもちろん、自転車に取り付けてもよし。内側のループに鍵や小さなポーチを引っかけるられるのも便利だ。

帆布なのでロウを塗り込んでからドライヤーをかけてオイルドコットン風にしてもよし。自分が使いやすいように育てられるのが楽しい。

画像7: 自転車旅をサポートする、軽くてタフなキャンプ道具も続々

イベントのゲストであるA-sukeさんは、ワークショップで自身がアイデアを出した焚き火台「男前ファイアグリル」(9,000円+税)をお披露目。

オールチタンで500g! サッと広げるだけでよく、料理もできる優れもの。11月中旬発売予定なのでWILD-1をこまめにチェック。

自転車×キャンプ×地域、相乗効果で楽しみが広がる。

画像: 自転車×キャンプ×地域、相乗効果で楽しみが広がる。

夜になると、ブドウ畑に囲まれた特設キャンプサイトに明かりがともる。

自転車に乗ってやってきた人たちは小型テントやタープ泊、家族みんなで遊びに来たオートキャンパーもいるなどスタイルはさまざまだ。当日、知り合い同士が集って生まれた小規模のグループキャンプも見かけた。

それにしても、自転車旅であってもテントはもちろん、タープと焚き火台、チェアまで用意するのは当たり前のようで、小型鉄板を持ってきてしっかり料理をしている姿は決して珍しいものではないのがスゴイ。

いっぽうで聞くともなしに聞こえてくる会話から、この日のために道具を買いそろえたというサイクリストもちらほらいて、これからキャンプをはじめるワクワク感が伝わってきた。

キャンパーが自転車に、サイクリストがキャンプに、そして訪れた人が地域に興味を持つ。「BIKE&CAMPFES」にはそんな効果があるようだ。今後の開催にも期待したい。

【問】BIKE&CAMPFES 

写真・文:大森弘惠

 

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