【概要】2023年9月に発売されたiPhone 15シリーズの実機レビュー。アップル本社の発表会に参加した村上タクタが執筆。

すでにみなさんご存じなニュースだとは思うが、新型iPhone15シリーズが発売された。

今年も9月13日(日本時間)にアップル本社のSteve Jobs Theaterで開催された新型iPhoneの発表会に取材のために行ってきた。

筆者も例年どおり、カリフォルニアのアップル本社に行き、発表会に参加し、その後も一般発売に先立って広報機材を借りて試用できたので、その結果をご報告しよう。

まず、フラッグシップモデルのiPhone 15 Proシリーズだ。こちらは心臓部に自社設計のA17Proチップセットを搭載したのが最大の特徴だ。

これは台湾のTSMCが製造する世界で唯一、3nmプロセスという微細回路技術で生産される高性能チップだ。

もちろん、以前紹介したCarPlayにも使える。さっそく、iPhone 15 Proを連携させて、9月24日の鈴鹿F1を見に行った。

そして、ボディはステンレスからチタニウム製へと変更された。これにより、Pro、Pro Maxとも19g軽量化された。

本体のエッジも落とされ、角Rが丸くなったのと合わせて、手になじみやすく、持ちやすく、軽く感じる。これも大きな変化だ。

カメラシステム全体も進化しており、特にiPhone 15 Pro Maxには5倍望遠レンズが搭載された。

5倍望遠といえば120mm相当。デジタル2~3倍程度までは実用的なので、だいたい300mmの望遠レンズが搭載されたと解釈していい。

アウトドアで活動されることの多いカーネル読者の方なら、とても役に立つ機能ではないだろうか? 

iPhone 15シリーズのほかに、Apple WatchSerise 9とUltra 2が発表された。どちらもS9チップを搭載して性能を向上させた。

スタンダードモデルのiPhone 15、15 Plusも性能向上したのに注目したい。

特にメインカメラに4800万画素のセンサーを積んだのは大きくて、2倍望遠で1200万画素の写真を撮ることもできる。これにより、安価なのにProに肉薄、とてもお買い得になった。

軽くて、触り心地のいいチタンを採用

いちばんの変更点が、チタニウムの採用で、軽くコンパクトなボディになったこと。チタニウムならではの手触りのよさも魅力だ。

ヘアライン処理と、梨子地を組み合わせたような表面処理。手触りがよい。また、角Rが大きくなっており、持ちやすさを向上。

USB-Cを搭載

もうひとつ大きな特徴が全機USB-C搭載となったこと。iPhoneユーザーには反対意見も多かったが、実際に使ってみたら、なかなか便利。SSDやモニターもつなげる。

スタンダードモデルも、お買い得な進化

スタンダードモデルはブルー、グリーン、イエロー、ピンク、ブラックの5色が用意される。

Proシリーズは、ホワイトチタニウム、ナチュラルチタニウム、ブルーチタニウム、ブラックチタニウムの4色。渋めの色が選ばれた。

秋のiOS 17のアップデートで、AirDropで相手を選ぶ際に、両方のiPhoneの上端を近づけるだけでよくなった。便利な機能だ。

5倍望遠カメラの性能やいかに?

iPhone 15 Pro Maxは13mmの超広角、 24mmのメイン、 120mmの5倍望遠を搭載。望遠カメラは15 Proは77mm。どちらがよいかは好み。

iPhone 15 Pro Maxで撮り比べてみた。まずはこちら、以前から使える超広角の13mmで撮ったもの。広い範囲がまるっと写せている。

iPhoneの伝統的な標準レンズである24mmの画角。歪みも少なく、広い範囲を撮影できる。4800万画素のセンサーを使用する。

4800万画素のセンサーの中央部だけを使うことで、超広角や望遠と同じ1200万画素で48mm画角で
の撮影を可能としている。

iPhone 15 Pro Maxだけに搭載の5倍望遠120mmで撮影。0.5倍からカウントすると、iPhone単体で10倍のズームが可能に。

iPhone 15 Proに搭載される3倍望遠77mm相当のレンズ。使用シーンを考えると、5倍望遠120mmより77mmの方が扱いやすい。

執筆者プロフィール

村上タクタ
Webメディア『ThunderVolt』編集長。デジタル機器、特にiPhoneなどのスマホやタブレット、Macに詳しく、アップルがUSの新製品発表会に招待する数少ない日本人メディアのひとり。『カーネル』編集長・オオハシの元同僚だったりする。

写真、文:村上タクタ 
初出:カーネル2023年11月号vol.63