カセットフー タフまるJr.
タフさは「タフまる」そのままにコンパクト性を追求
タフまるのアウトドアな使い勝手とデザインはそのままに、よりコンパクト性を求めて、タフまるの約60%小さくなったのがこのタフまるJr.。風防ユニットはや風に強いバーナーを採用しつつも、約800g軽量になっている。
サイズが小さくなった分、耐荷重は10kgとなったが、スキレットや小さめのダッチオーブンはもちろん、底の小さな鍋やポットも使えるようになった。
オリーブカラーを採用したボディやデザートカラーのキャリアケース、ギュッと凝縮されたデザインは、よりタフさを強調している。
最大火力は2.3kWと、今回集めた兄弟シリーズのなかでは抑えめとなっているが、使用する鍋やスキレットのサイズを考えると不足はなし。ステーキ肉をフライパンで焼いてみたが、しっかりと焼き目がついて肉汁たっぷりの焼き上がりとなった。
対応しているプレートは、ジュニアたこ焼きプレートと、煮炊きができるガラスフタ付きのジュニアマルチプレートの2種類。今後のオプション展開も気になるところだ。
バイクや自転車でのツーリングキャンプや、バックパックひとつで楽しむ、公共交通機関を利用したお一人様キャンプに、是非とも持ち込みたいアイテムがもうひとつ増えた。
チェックポイント① ゴトク&耐荷重
サイズは小さいものの、風防ユニットはホーロー用剛鋼板を使用したタフな作りで、耐荷重は10kgまで。
バーナーも多孔式なので、火力は若干抑えめながら風に強い。最大火力連続使用時間はなんと最長約102分!
チェックポイント② 火力
タフまる同様、多孔式バーナーは、風に強く安定した火力を供給する。カセットガスで約102分、ジュニアサイズで約45分間にわたり、最大火力での連続燃焼可能だ。
チェックポイント② スイッチ
こちらもエッジ感のあるデザインを採用。火力がわかりやすい目盛り付きなので、ガスの残量や火力が調整しやすい。
ここがオンリーワン!
キャンプでも身近な存在になったカセットコンロのなかでも、60%の小型化によって、ソロキャンプのファーストチョイスなアイテムに。ジュニアサイズのカセットガスを使用すれば、より一層ギアがコンパクトにまとめられる。
サイズ
ミリタリー感のあるデザートカラーの収納ケースはバックパックにも収納しやすいサイズだ。
FORE WINDS ラックスキャンプストーブ
デザインから楽しむキャンプの新スタイル
イワタニオリジナルのアウトドアブランド「FORE WINDS(フォアウィンズ)」が、2021年の春にリニューアル。ロゴデザインなどを刷新し、続々と最新のギアがラインアップされている。
なかでも、大きなトップカバーを装備する「ラックスキャンプストーブ」は、これまでのカセットコンロとは、一線を画す。
独創的な形ながら、しっかりと鍋を支えるゴトクや持ち運び用のグリップなど、デザインと機能をあわせ持つ装備を多く採用。トップカバーは風防として立てて使用する。
バーナーには、282個の炎口から出る安定した火を供給する多孔式を採用。風防リングと合わせて、野外使用でも横風に負けない。そのこだわりは、カセットガスのルックスまで突き詰められている。
別売りのセットアダプターを使用すれば、カセットフー用のアクセサリーシリーズのプレートを使ったアレンジも自由自在。家族や気の合う仲間とのパーティーも楽しめそうだ。
アウトドアではもちろん、家庭での使用時には、いつもとはちょっと変わった現代的なシンプルのカトラリーを用意してアクアパッツァを……。なんて、妄想が思わず浮かんでしまう。そんなデザインをひとつ取り入れると、違った角度からキャンプのおもしろさを再確認できるかもしれない。
チェックポイント① ゴトク&耐荷重
安定感のあるゴトクだが、耐荷重は5kgまでとそれなり。
フライパンなどでパスタをソースから作ってみるのもおもしろい。別売りのアダプターを使用すれば、焼き肉やたこ焼き、お好み焼きのような鉄板料理も可能だ。
チェックポイント② 火力
最大発熱量は3.5kW。防風リングは、横風からしっかりと炎を守る。同ブランドのカセットガス「ノルマル」を使用した連続燃焼時間は約70分。イワタニ製のカセットボンベやパワーゴールドも使用可能だ。
チェックポイント③ スイッチ
埋め込み風のつまみは、直線的なタイプを採用。厚手のグローブを装着していても、つかみやすく火力の調節もスムーズだ。
ここがオンリーワン!
風防になるトップカバーは、しっかりとした2本のストッパー付き。取り外しも簡単なので、メンテナンスもしやすい。油の飛びハネも防げるので、唐揚げやフリットなどの揚げ物といった料理に挑戦してみるのはいかがだろうか。
サイズ
約2.8kgと他よりも少し重たいが、収納ケースがないため、持ち運び時の重量は他と変わらず。
【問】岩谷産業 お客様相談室
写真:高柳 健
文:高梨達徳
出典:GARVY2021年12月号