【概要】急速充電・バックアップ・外部ストレージ機能を備えたアイテム「Qubii Power」の紹介。

大切な思い出、消えてしまってからでは遅いんです!

あなたは、クルマ旅の写真など、スマホのデータのバックアップを定期的に取っているだろうか? 

国内外の調査の多くにおいて、「バックアップを取っていない」という人が4割を占める……というデータが出ている。

筆者の周りは、テクノロジーに詳しい人が多いので、多くの人が万全のバックアップを取っているケースが多いが、仕事関係でない知人に聞くと「バックアップを取っていない」という人は意外と多い。

子どもの友達の親御さん、つまり「ママ友、パパ友」に話を聞くと、バックアップを取っていないという人が体感で半数ぐらい。

そして、そういう人に限って「スマホの写真が消えちゃった! 子どもたちの小さい頃からの写真が全部入ってるの! 村上さん、スマホ詳しいんでしょ! なんとかして!」と泣きついてくる。

だが、残念ながらスマホが壊れたりして消えてしまった写真は、いかんともし難い。何よりも、「転ばぬ先の杖」であるバックアップが大切なのだ。

スマホは壊れることもあるし、データは消えることがある。これも世の中の摂理。

画像: 大切な思い出、消えてしまってからでは遅いんです!

われわれの周りのテクノロジーに詳しい人は、iCloudやGoogleフォトなど、クラウドのストレージサービスにお金を払ってバックアップを取っている人が多い。

さほど写真が多くない人であれば、200GBで400円/月、多い人でも2TBで1300円/月のプラン(iCloudの場合)で間に合うのではないだろうか?

筆者は、家族写真が何よりも大事だと考えており、仕事での写真もたくさんあるので6TBで3900円のプランを契約。

ファミリープランで家族全員のスマホ、パソコンのバックアップを自動で取れるようにしている。現在消費量は3TB弱で30万枚以上の写真が収納されている。

もちろん、連絡先やカレンダーなどのバックアップもスマホを紛失しても、常にすべてのデータはクラウドから復旧できる。

また、万が一クラウドにアクセスできなくなったときに備えて、子どもが小さい頃の写真などは、ローカルのパソコンやSSDにもバックアップを確保している。

しかし、月額プランのサブスクリプションを嫌う人がいるのもわかる。チリも積もれば山。2TBで1300円/月のプランだって、10年使えば15万6000円を支払うことになる。

また、いったんクラウドにデータを預けてしまうと、安全性や価格についても、いわゆるGAFA企業(※世界的IT企業の総称。Google、Apple、Facebook〈現Meta〉、Amazon)の胸三寸になるのがイヤという人もいるだろう。

そんな人におすすめしたいのが、いま、台湾のMaktar社がクラウドファンディングに掲出している「Qubii Power」だ。

画像: 二子玉川の蔦屋家電で開催された本製品の発表会。Maktar社の創業者/CEOであるMactaris Chen(陳 良信)さんがあいさつした。大のMac好きなのだそうだ。

二子玉川の蔦屋家電で開催された本製品の発表会。Maktar社の創業者/CEOであるMactaris Chen(陳 良信)さんがあいさつした。大のMac好きなのだそうだ。

この製品は、45Wの充電器として機能すると同時に、差し込んだmicroSDカードに、スマホのバックアップを取ってくれるのだ。

microSDカードはいっぱいになったら、次のmicroSDカードを挿せば、続きからバックアップを取ってくれるので重複しない。

これなら、日々充電する際に、自動的にバックアップが確保されていくので、クラウドサービスを使いたくないという人にピッタリだ。

バックアップは写真だけでなく、連絡先、SNS投稿なども取得することができる。また、家族などで同じQubii Powerを一緒に使っても、互いの写真が混ざることもなく、個別にパスワードで保護することもできる。

さらに、PCに接続したときには外部ストレージとしても利用することができるという高機能ぶりだ。

充電器として45Wというのは、iPhone、iPad、MacBook Airなら充分。MacBook Proの14インチならなんとか使える。16インチだと出力不足というサイズだ。多くの人にとっては充分なのではないだろうか?

非常におすすめできるデバイスだが、最後にひとつだけ注意を。本来microSDカードというのは恒久的にデータを保存しておく場所ではない。

経年劣化や、静電気などで内部データにアクセスできなくなることもある。だから、Qubii PowerでmicroSDカードに保存したデータは、別途SSDなどに保存するか、スマホ本体とmicroSDの両方に保存するように気をつけたい。

大切なバックアップは複数存在するようにするのがまずは大切だ。どんなハードでもソフトでも、破損したり、アクセスできなくなったりする可能性はゼロではないことを理解しておきたい。

大事なクルマ旅の写真も、失わないようにしっかりバックアップを。

Qubii Powerは電源を兼ねたバックアップツール

画像1: Qubii Powerは電源を兼ねたバックアップツール

MaktarのQubii Powerは写真などのバックアップを取るアイテム。2024年9月10日まで、GREEN FUNDINGでクラウドファンディング中だ。https://greenfunding.jp/lab/projects/8357/

画像2: Qubii Powerは電源を兼ねたバックアップツール

クラウドファンディングで提供される商品には、世界各国で使える変換アダプターが付属する。

画像3: Qubii Powerは電源を兼ねたバックアップツール

クラファンで購入した際に付属する海外用変換アダプターは、日本国内用のプラグのブレードをたたんだ状態で差し込む方式。コンパクトで安定感が高い。

画像4: Qubii Powerは電源を兼ねたバックアップツール

充電器として45Wを供給。iPhoneやiPadを急速充電するにも充分だし、MacBook Airでも問題なく電源として利用できる。

充電するたびにバックアップを取得

画像1: 充電するたびにバックアップを取得

micro SDカードは容量の割にリーズナブルなのが助かる。クラウドファンディングでは、microSDのセットも用意される。

画像2: 充電するたびにバックアップを取得

スマホにQubii Proアプリをインストールして何をバックアップするか? などを設定する。iPhoneで試したが、Androidでも利用可能。

画像3: 充電するたびにバックアップを取得

一度設定したらバックアップは意識しなくてもいい。充電のためにQubii Powerに接続するたびに自動的に行われる。

画像4: 充電するたびにバックアップを取得

写真、連絡先、iTunesメディアなどのほかに、Facebook、Instagram、Flickr、XなどのSNSもバックアップすることができる。

商品バリエーションも多彩

画像1: 商品バリエーションも多彩

従来型のQubiiは、ご覧のように、別途充電アダプターを接続して使う製品だった。Qubii powerは、充電も可能な一台二役。

画像2: 商品バリエーションも多彩

バックアップデバイスとしても、動画や写真を格納するストレージとしても使えるPiconizer。LightningコネクタとUSB-Cに対応。

画像3: 商品バリエーションも多彩

Piconizerは、ご覧のようにiPhoneに接続して使う。iPhone15ProのUSB3に対応したPiconizer4sもある。

執筆:村上タクタ

画像: 執筆:村上タクタ

Webメディア『ThunderVolt』編集長。デジタル機器、特にiPhoneなどのスマホやタブレット、Macに詳しく、アップルがUSの新製品発表会に招待する数少ない日本人メディアのひとり。本誌編集長の元同僚だったりする。

写真、文:村上タクタ 
初出:カーネル2024年9月号vol.68

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