とにかく暑い日本の夏。とくにここ数年は猛暑日も多く、クルマ旅の暑さ対策が気になるところ。
そこで、旅に出る機会の多い車中泊雑誌『カーネル』のアンバサダーに夏の必携アイテムを聞いてみた! 参考にして今年の夏はぐっすり快眠!
森 風美さん
静か過ぎて感動! 実力派の家庭用DC扇風機
【夏車中泊の必携グッズ】
Amazonベーシック リビング扇風機 DCモーター 9枚羽根
もともとはコンパクトなポータブル扇風機を使用していたけれど、風量の弱さや音の大きさ、首振り範囲の狭さが気になっていたという。
試しに家庭用DC扇風機を使ってみたところ、これが大正解。昔ながらのAC扇風機と比べて、静音性の高さに感動! その静かさは枕もとに置いても気にならないほど。
風量が強いのに、消費電力は最小風力で2Wと低消費電力。ポータブル電源でも気兼ねなく使用できる。
高さがあるので運搬時は要注意だけれど、軽量で持ち運びやすいのも◎。
森 風美さんプロフィール
幼少のころからアウトドア好きな家族のもとで育ち、キャンプ歴は年齢=29年。年間80泊するほどキャンプと車中泊を愛し、誰でも楽しめるアウトドアスタイルをSNS、テレビ、雑誌、イベントなどで発信中。旅の相棒はホンダ・バモス ホビオ。
りょうすけ|VANLIFE弁護士さん
エコモードで一晩中涼しく効果あり! 話題のポータブルクーラー
【夏車中泊の必携グッズ】
EcoFlow Wave ポータブルクーラー
2022年に発売され、その高い性能で大きな話題となったポータブルクーラー・初代「Wave」を愛用中。
いくつかある運転モードのうち「エコモード」が大活躍。これは、車内をある程度冷やしたあと、冷却と送風を自動で切り替えてくれるもの。
付属のバッテリーパック(1008Wh)があれば一晩中稼動でき、夏の寝苦しい夜も快眠できるとか。
排気ダクトはスライドドアから出し、断熱カーテンで簡易的に断熱。
ダクト用の穴あき窓パネルを設置すれば、さらに効率的に車内を冷やせるが、日常的に使用するには設置の手間大きかったので、断熱カーテンを使用。
軽バンサイズなら、この方法でも車内をしっかりと冷やしてくれる。
りょうすけ|VANLIFE弁護士さんプロフィール
中古の軽バンを自作キャンピングカーにDIYし、バンライフで全国各地を旅しながら、旅先のコワーキングスペースで仕事をする弁護士。愛車はスズキ・エブリイのOEM車両であるマツダ・スクラムバン。
やまがた夫婦さん
キャンピングカー装備のエアコンで暑い日本の夏もノンストレス!
【夏車中泊の必携グッズ】
東芝 家庭用エアコン(キャンピングカー標準装備品)
購入した中古キャブコンに“たまたま”装備されていた家庭用エアコン。その当時はあまり使うことはなかったが、ここ数年の猛暑で夏は冷房がフル稼働中。
もちろん消費電力は大きいけれど、搭載しているリチウムイオンバッテリー(400Ah)と走行充電で、3日程度は外部充電を利用せずとも使えるのだとか。
エアコンが設置されているのはエントランス上部。就寝しているバンクベッドまで冷風がしっかり届くように、小型のサーキュレーターも活用している。
このエアコンのおかげで、夏の車中泊もノンストレス。この涼しさを味わったら、「暑さ対策はエアコン一択!」というのもうなずける。
やまがた夫婦さんプロフィール
家を断捨離して中古キャブコン(キャンピングワークス・オルビスユーロ)を購入し、2018年から日本一周開始。旅が仕事になった、年の差11歳の再婚フリーランス夫婦。前職はクリーニング屋。仕事への情熱が熱めで、夫婦げんかの原因はいつも仕事に関すること。
まるななさん
アイテムじゃないけれど北海道! マルチシェードも愛用中
【夏車中泊の必携グッズ】
北海道&アイズ マルチシェード
「暑さ対策アイテム……よく聞かれるのですが、『北海道!』と答えています(笑)」と話してくれたまるななさん。
最近の北海道は「暑い」という声も聞くが、とはいえ本州に比べると真夏日や湿気が少なく、熱帯夜は数日。夜は窓を開けるだけで、だいたいは快眠できるという。
ただし、日が昇ると急に暑くなるので、マルチシェードを使用して車内温度の上昇を防いでいる。
ちなみにおすすめ涼スポットは、標高の高い大雪山やニセコ、そして夏でも涼しい釧路や根室の太平洋側の道東、稚内などの道北あたり。
まるななさんプロフィール
軽キャン歴7年。愛車はバンショップミカミ・テントむしの車中泊女子。旅の様子はYouTube『まるななちゃんネル』とブログ『まるななブログ』で配信中。車中泊雑誌『カーネル』2024年7月号vol.67の担当連載「新・車中泊で旅する」では、道北のモデルコースを紹介。
文:横山穂波(カーネル編集部)
初出:カーネル2024年7月号vol.67