車中泊の達人プロフィール
まるなな さん
愛車:バンショップミカミ・テントむし
北海道在住だが、本州にて車中泊旅をしており(掲載時)、雪が解けたら帰宅予定。車中泊雑誌『カーネル』で連載中の「新・車中泊で旅する(北海道編)」の原稿は、旅先の車内で執筆。車中泊歴12年の軽キャン女子。
小さなかわいいサイズの家電だって調理できます
私、まるななは、北海道を拠点に軽キャンピングカー・テントむしに乗る軽キャン女子。昨秋から、長期の車中泊旅をしており(掲載時)、仕事であるライター業の原稿も旅先で執筆している。
じつは、初めての長期旅だったが、特に困っていることはない。というのも、車内で気軽に電気が使えるようになったからだ。
ポータブル電源(以下、ポタ電)の登場により、車中泊は大きく様変わりした。火を使わず調理、電気毛布、車内でパソコン利用など、ポタ電があれば電気が使える。
さらに、小型化→大容量化→スピード充電→リン酸鉄へと年々めまぐるしく変化し、メーカーも増え、購入しやすい価格になった。でもこれが、たった5年くらいの話だから驚き。
そうなると、気になるのが家電。車中泊で使えそうな小さな家電を見つけては「消費電力をチェック」してしまうのは、私だけ!?
ひとり用で、収納性を考え「おままごと」のような小さい家電を選んでいる。お気に入りは、電気ケトル。400mlはソロにぴったり。小型の電気のケトルは意外と少ない。
炊飯器は、いくつか試したが、普通のものが使い勝手がよかった。電気鍋は、鍋が丸洗いでき、消費電力が少なめなもの。フッ素加工で、1〜2名で鍋料理を楽めるものをチョイス。
ここで紹介しているものは、いまのノマド車中泊を支えている愛用家電の一部。車中泊が、少しメジャーになった昨今。車中泊に特化した、おしゃれな家電が増えるといいなぁ。
小さなマイルームのアイテムはサイズと機能、そしてデザインで選ぶ
テントむしに限らず、軽自動車の場合は居住空間が寝室を兼ねることが多い。であれば、アイテム選びのポイントは絞られる。
マルチに活躍する機能、そして大き過ぎないサイズが大切にしているポイント。でもね、普段目にするものだから、やっぱりデザインも重要かな。
省電力がポイント! おすすめ小型調理家電
電気ケトルは消費電力420Wと省電力で、200mlのお湯が約5分で沸く優れもの。炊飯器は消費電力210Wの1.5合炊きのタイマー付き。
電気鍋は消費電力650Wと少し大きめだが、インスタント麺が作れるサイズを基準に選んだ。焼き+蒸し+揚げ+煮る+フォンデュの5WAY鍋。
〈使用アイテム〉
電気ケトル/カシムラ・ワールドポット2
電気鍋/山善・デキタテポット
炊飯器/コイズミ・ライスクッカーミニ
車内の悩みを解消する小型家電
換気しても残る車内のにおいは、イオン発生器(右)をひと晩稼働すればかなり軽減できる。花粉症対策で空気清浄機(左)も使用。
〈使用アイテム〉
小型空気清浄機/vootto
車載用イオン発生機/SHARP
MagSafe対応充電器はこれひとつで、iPhone、Apple watch、AirPodsを同時に充電可能。配線が減りスッキリした。
〈使用アイテム〉
MagSafe対応充電器/3COINS・3in1ワイヤレスチャージャー
季節家電もノマド車中泊に欠かせない
扇風機はUSB充電式だから好きな位置に設置可能で、首振り機能あり。
〈使用アイテム〉
扇風機/KEYNICE・USB首振り扇風機
電気毛布は、丸洗いできて肌触りのいいものをチョイス。電気湯たんぽは、水や火を用意しなくても、気軽に使えるのがお気に入り。
〈使用アイテム〉
電気毛布/山善・ふわふわもこもこ電気敷毛布
電気湯たんぽ/Rilobi
ポータブル電源は中型と小型の複数使いが私のベスト
River Pro(右奥)は容量720Whだが、7.2kgと片手で持てる重量で、ACなら1.6時間で満充電にできる。これで1〜2日はもつ。
予備で200Wh台のポタ電を2台使用。軽いので、電源がないところでPC作業するときに便利。普段は車載のソーラーパネルで充電。
〈使用アイテム〉
ポータブル電源/ECOFLOW・River mini、River Pro、BLUETTI・EB3A
写真、文:まるなな
初出:カーネル2024年5月号vol.66