今回の選者/カーネル編集長・オオハシ
10月に51歳になる本誌編集長(2023年)。「朝ごはんのコラム、楽しく読んでいます」と大阪キャンピングカーフェア2023の来場者に言われ、いい気になって連続で執筆。最近では、朝食付きのホテルや旅館に宿泊する際、その献立が楽しみになってきたが、その大阪出張では車中泊だったので、朝ごはんはコンビニのおにぎりだった。
約15年ぶりのヨーロッパ出張。初めてのキャラバンサロン取材。そりゃあ、浮き足立つに決まっている。
そんな地に足が着いていない状態で、なんとか取材は終了。これは、今回同行していただいた日本RV協会の皆さんのおかげだと思う。心から感謝したい。
そしてさらに、同じホテルに宿泊したナッツRVのスタッフの皆さんには、何から何までお世話になりました。本当にありがとうござました。
ということで、今回の巻頭コラムはひさしぶりにドイツで食べた朝ごはんを紹介しよう。
ドイツは2~3度くらい(記憶が定かではない!?)訪れたことはある。でも、朝ごはんのイメージはそれほど強くない。ドイツの朝食って何を食べたっけ……という感じ。
そもそも、海外ホテルの朝食って、「コンチネンタル」と「アメリカン」の2種類あることはご存じだろうか? かくいう私も、偉そうに語るほど詳しくない。
なので、とてもおおまかに書くと、「コンチネンタル」はシンプルな朝食。パン(+ジャムやバター)、ハムやチーズ、フルーツ、そしてコンフレークなどに、コーヒー、牛乳などの飲み物が付く。
一部では「火を通さない」と朝食として、「コンチネンタル」を説明しているWEBサイトもある。
これまでの私の経験では、パンとコーヒーだけだったホテルもあった。そのため、宿泊費はリーズナブルで、日本でいうところのビジネスホテルに近い。
対して「アメリカン」と呼ばれる朝食は、もう少し種類が多く、メニューにベーコンとかソーセージ、あとは玉子焼きとかサラダとか。
ハムやパンが出る「コンチネンタル」にプラスして、「火を通した料理」が食べられると説明しているメディアもある。
もちろんこちらは「コンチネンタル」のホテルよりも、宿泊費が高く設定されている印象。朝食の値段がその差ではなく、そもそもホテルのスタイルやグレードが異なると思ったほうがいい。
どちらがいいとか悪いとかではなく、旅の種類によって選べばいいわけだ。
さて、今回宿泊したホテル「ファモサ」の朝食はというと……。写真を見てもらえばすぐわかる。「コンチネンタル」の朝食だ。
そもそも、今回の出張は素泊まりでの予約だったので、朝食は付いていなかった。フロントに確認すると、1食10ユーロを払えば食べられるという。
「せっかくだから」と思い、試しに食べてみると、まあ予想どおり。「これぞコンチネンタル」という朝ごはん。
誤解なきように言っておくが、これは文句ではない。もちろん円安の影響もあり、この朝食に約1600円(10ユーロ)を払うかどうか、いったん横に置いておいて、食べた感想は「まあ、ふつう」。
ホテルのスタッフの皆さんはとても親切だし、帰ってきたときの笑顔もすてき。やや古めかしい細長い建物は、逆に異国感たっぷりだし、なぜか階の間に止まるエレベーターも最後は慣れた。
今回の朝食も含めて、総合評価は「良」。次も泊まってもいい。駅も近いし、スーパーやキヨスク(日本のコンビニ的なお店)も近いしね。
でもね。この朝ごはんは残念ながら1日だけにして、あとの朝食は部屋でパンを食べて過ごしたのは、やっぱりコスパかな。※残念ながら横に置いておけなかった。
さて、そんなデュッセルドルフの朝ごはんの原稿をいま書いていて、思い出したのは、やはり15年以上前に訪れたフランス・パリの朝ごはんだ。
場所は凱旋門まで歩いて5分。でも高級なホテルではなく、リーズナブルな価格設定で、確か1泊80ユーロくらいだったと思う(1ユーロで100円強だったころ。つまり8000円くらい)。
ホテルの雰囲気は、今回泊まった「ファモサ」に似ていて、スタッフの皆さんもとても好感がもてた。そして朝食は「コンチネンタル」なのだが、めちゃめちゃ大きなクロワッサンとコーヒー(or紅茶)が出た思い出がある。
しかも、これがとってもおいしかった! ということで、そんなドイツ取材の本編は下記リンクから。よろしくお願いします。
HOTEL Famosa(ファモサ)朝食ビュッフェ
キャラバンサロン取材のためにドイツ・デュッセルドルフに約1週間滞在。基本は素泊まりだったのだが、別途10ユーロを払うと朝食が食べられるということで、一日だけホテルで朝食を食べた。ビュッフェスタイルで1600円弱(2023年8月末時点)。これでほぼすべてのメニューがお皿に載っている。
※記事の内容は掲載当時のものになります
写真、文:大橋保之(カーネル編集部)
(カーネル2023年11月号vol.63より)