ポータブル電源の選び方
ポータブル電源選びの基本は内蔵インバーターの出力に加え、ポート数や充電速度の3つ。さらに予備バッテリーによる拡張だったり、スマホアプリによる管理・監視機能、デザイン性など付加価値も重要。
そして忘れてはならないのが、保証期間やリサイクルといった使用中や使用後までの安心したサポート。数多くのメーカーが参入しているので基本機能だけではなく、こうしたサービスも購入前に必ずチェックしておきたい。
大容量で心強い、最強スペックのポータブル電源5選
大人数での利用や長期の車中泊旅で心強い、最強スペックのポタ電をピックアップして紹介!
Jackery ポータブル電源 3000Pro
消費電力の高い機器を長時間動かせる
12もの保護機能や冷却システム、セキュリティチップ内蔵のBMS(管理システム)により高い安全性を実現。アプリによるコントロールでは静音充電モードに設定でき、30〜55dbと静かに抑えることも可能。EPS機能や5年保証、使用後の無償回収にも対応している。
〈スペック〉
電池容量・AC定格出力:3024Wh・3000W
サイズ:約473×359×373mm・約29kg
ポート数:AC×5・USB-A×2(急速)・USB-C×2・アクセサリーソケット×1
価格:41万9000円
【問】ジャクリジャパン ※HPから問い合わせ
https://www.jackery.jp/
Anker Solix F3800 Portable Power Station
文句なしのフラッグシップモデル
縦長のデザインでクルマの荷室に余裕は必要だが、スペックは折り紙付き。100Vと200Vコンセントの同時利用ができるほか、EVの充電も可能。0〜80%充電がわずか2.6時間。温度モニタリング機能も搭載する。
〈スペック〉
電池容量・AC定格出力:3840Wh・5000W
サイズ:約388×395×702mm・約60kg
ポート数:AC×7・USB-A×2・USB-C×3・アクセサ リーソケット×1
価格:69万9900円
【問】アンカージャパン 03-4455-7823
https://www.ankerjapan.com/
GOALZERO Yeti 3000X(120V) Power Station
ゴールゼロ発のキャリーカート付きモデル
シンプルな筐体の前面パネルに入出力ポートや表示パネルを集約。大型になれば重量もかさむが専用キャリーカートにより運搬はしやすい。電池は三元系でサイクル寿命は500回。アプリによる操作、管理が可能。拡張性はなく、EPSなどの付加機能も搭載していない。
〈スペック〉
電池容量・AC定格出力:3032Wh・2000W
サイズ:約387.4×259.8×345.4mm・約34.39kg(カート含む)
ポート数:AC×2・USB-A×2・USB-C(PD)×1・USB-C×1・アクセサリーソケット×1・DC×3
価格:51万4800円
【問】アスク 03-5215-5652
https://www.ask-corp.jp/
EENOUR ポータブル電源 P5000PRO
定電力モードで4000Wまでとモンスター級
ACとソーラーの併用で充電すれば2時間で満充電が可能。航空ソケット(24V/10A)ポートが備わり、同社のポータブルエアコンとの互換性も高く利用がしやすいのも特徴。UPS(無停電電源装置)機能は搭載するが、スマホ連動や拡張機能は残念ながら非搭載となる。
〈スペック〉
電池容量・AC定格出力:5120Wh・3300W
サイズ:約550×487×299mm・約53kg
ポート数:AC×5・USB-A(急速)×2・USB-A×2・USB-C(PD)×2・アクセサリーソケット×1・DC×2・航空ソケット×1
価格:71万7600円
【問】イーノウ 050-3122-4516
https://www.eenour.jp/
EcoFlow DELTA Pro
家庭用蓄電池としても使えて安心
本体充電はAC、DC、ソーラーのほか、EVステーションやスマート発電機にも対応。別売りの専用バッテリーが2台接続でき、最大で1.08kWhまで容量増加も可能。別売りのダブルボルテージハブがあれば、定格6000Wと200V家庭用エアコンも楽に稼働できる。
〈スペック〉
電池容量・AC定格出力:3600Wh・3000W
サイズ:約635×285×416mm・約45kg
ポート数:AC×5・USB-A(急速)×2・USB-A×2・USB-C×2・アクセサリーソケット×1・DC×3
価格:44万円
【問】エコフローテクノロジージャパン ※HPから問い合わせ
https://jp.ecoflow.com
文:伴 隆之
初出:カーネル2024年3月号vol.65