ワンボックスのリアエンジン仕様。軽ベースの一般車!
![画像: こちらは初代。3列シート7人乗りで、エンジンはリアの床下に搭載。4WDとRR(エアエンジン・リア駆動)が設定されており、初代は1.0ℓと1.2ℓの3気筒SOHC。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/792ceb4ae27c1b36f604e50f525de777b06e8287.jpg)
こちらは初代。3列シート7人乗りで、エンジンはリアの床下に搭載。4WDとRR(エアエンジン・リア駆動)が設定されており、初代は1.0ℓと1.2ℓの3気筒SOHC。
スバル・ドミンゴ
販売期間:1983年9月~1999年1月
往年の車中泊カーを紹介する同連載も第3回。今回はスバル・ドミンゴを紹介しよう。
「農道のポルシェ」という呼称を聞いたことがあるだろうか? これはスバルがまだ自社生産していた軽自動車・サンバーのこと。リアエンジン・リア駆動の採用などが、その呼称の理由なのだが、そのサンバーをベースに登場したリッターカー(軽ではない)がドミンゴだ。
![画像: こちらは2代目。3列シート7人乗りと6人乗りもあり。2代目は1.2ℓの3気筒SOHCだった。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/1504dceb7c94d09276984a00cbc38e2a7e1c8f7a.jpg)
こちらは2代目。3列シート7人乗りと6人乗りもあり。2代目は1.2ℓの3気筒SOHCだった。
サンバー同様にリアエンジン、2WDの場合はリア駆動で、排気量1.0ℓ(1.2ℓもあり)のエンジンを搭載。3列シートを採用して、7人乗り(2代目は6人乗りもあり)を可能にしている。
車中泊カーとしてのポテンシャルも高く、2列と3列目がフルフラットになり、さらには開閉する屋根の窓「サンサンウインドゥ」で、換気も可能だった。
![画像: 車中泊&キャンパー仕様のアラジン。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/5d243008ef720eab4251dc6f5288e4510d7aee02.jpg)
車中泊&キャンパー仕様のアラジン。
そして、このドミンゴには「アラジン」という車中泊&キャンパー仕様が、メーカーである「スバルから」販売されていた。
これは43cmほど天井部が上に開く「リフトアップルーフ」が特徴の特別仕様車。シンクやカセットコンロ、カーテンなどが標準装備だった「キャンパー」と、そういった装備が付いていないシンプルな車中泊仕様の2グレードが設定されていた。
![画像: 初代ドミンゴの高い4WD性能を示す当時の写真。波打ち際の走行は、石川県の千里浜なぎさドライブウエイくらいしか撮影できない!?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/f5380341ead123b1c87565ced62b3c267958d831.jpg)
初代ドミンゴの高い4WD性能を示す当時の写真。波打ち際の走行は、石川県の千里浜なぎさドライブウエイくらいしか撮影できない!?
ちなみにドミンゴは、以前『カーネル』にもご登場いただいた山岳写真家の三宅 岳さんの愛車でもある(サンバーディアスと併用)。
いまや貴重なスバル・ドミンゴ、さらに貴重なアラジンを現在も所有し、使用している人がいたら、ぜひとも取材させてほしい。取材はもちろん岳さんにお願いしたいな。
キャンパー仕様アラジンはさらにレア!
![画像1: キャンパー仕様アラジンはさらにレア!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/f540ebab24194969b362416c8ceeec5f76f5fa2a.jpg)
いまや貴重なドミンゴ・アラジン。大きな特徴は「リフトアップルーフ」と呼ばれていたルーフトップテント。
![画像2: キャンパー仕様アラジンはさらにレア!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/c9720d1cd1efd5cda46ba87ec0404fbdfdde194d.jpg)
マツダ・ボンゴフレンディのように電動ではなかったが、開閉は簡単だった記憶あり。
![画像3: キャンパー仕様アラジンはさらにレア!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/da59574f9aa56cbda9c3dfc9023fe4fb300530b3.jpg)
「サイドテント」なるサイドオーニングはオプションでの設定だった。
![画像4: キャンパー仕様アラジンはさらにレア!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/59a012762ccc7b7c5b27233f7e22f31242c823db.jpg)
![画像5: キャンパー仕様アラジンはさらにレア!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783346/rc/2024/02/29/d569051b1d65b11ac1ff167a7c8fd6eab5be2328.jpg)
エンジンはリアに搭載。シートはフルフラットのベッドになり、アラジンの「キャンパー」には運転席後部にシンクなどが設置されていた。
文:大橋保之(カーネル編集部)
初出:カーネル2024年3月号vol.65