【概要】車中泊の寒さ対策として有効な電気使用の暖房器具、FFヒーター、ポータブルエアコン、家庭用エアコンについて解説。メリット・デメリット、注意点など。

「FFヒーター」って本当に暖かい?

画像: 「FFヒーター」って本当に暖かい?

効果は抜群! ただし注意点もある

冬の車中泊では、さまざまな寒さ対策を行っている人も多い。しかし、そんな数ある工夫を、おおよそ不必要にしてしまう電気装備が「FFヒーター」だ。

少量の燃料と電気で、エンジンをかけずに暖房が使用できるという優れもの。車内はTシャツ一枚で過ごせるほど暖まる。現在では、多くのキャンピングカーや車中泊カーに採用されている。

ただし、デメリットもある。そもそも後付けで装着するにはサブバッテリーシステムや配管などの作業が必要。素人には作業は厳しく、プロに依頼しなければならないので、工賃と製品代で30万円前後かかることもある。

また、MYSミスティックの佐藤社長に聞いたところ、FFヒーターには注意点もあるとのこと。

「じつはメンテナンスが大切。1カ月に1回は稼働させてほしい。しっかり“まわして”、その後しっかり“止める”。標高によって不調になることもあります。FFヒーターのメーカーにもよりますので、気になったら、メーカーや購入した販売店に気軽に相談してください」

FFヒーターのメリット

・アイドリングストップ時でも、ヒーターが使える
・燃費がいい
・クルマを選ばず付けられる

FFヒーターのデメリット

・サブバッテリーなども必要で、システムを組む製品が多い
・装着に工賃がかかる
・音が大きい製品もある

画像1: FFヒーターのデメリット

車内にあるFFヒーターの送風口。この前に荷物を置くと、もちろん効きは悪くなる。荷物の配置にも注意したい。

画像2: FFヒーターのデメリット

車外のFFヒーター排気口。雪に埋もれると排気が車内に入り、エンジンオンでなくても一酸化炭素中毒になることも。

ポータブルエアコンは「暖房」としても効果あり?

画像: ポータブルエアコンは「暖房」としても効果あり?

冷房の時よりも効果は期待できる

一般車で車中泊する場合、これまで数々の簡易クーラーやヒーターが登場し、ユーザーはその度に最適解に悩んできた「歴史」がある。基本的に、エンジンオフでの使用が大前提のなか、冬の寒さ対策に限っていえば、やはりFFヒーターが最も「車中泊」を暖めてくれる暖房器具だ。

そんな状況を大きく変える可能性があるのは、エコフローの「WAVE」のような「ポータブルエアコン」だろう。ダクト処理など、いくつかのノウハウは必要ではある。が、夏の熱帯夜で、まさか置くだけのエアコンが車内を冷やしてくれるとは!

そんなWAVEは、冬でも実力を発揮できるのか? その答えはずばり「◎」だ。夏の日中、灼熱の車内を「冷やす」よりは、冬に車内を「暖める」ほうが効果が高い。装着の手間がかかるFFヒーターよりも、今後普及する可能性は高いかも。

ポータブルエアコンのメリット

・アイドリングストップ時に、エアコンが使用できる
・サブバッテリーなどのシステムが必要ない
・積み下ろしが比較的簡単

ポータブルエアコンのデメリット

・別途バッテリーが必要な場合もある
・バッテリーに充電が必要
・車種の大きさとエアコンのパワーがマッチしていないと効果が薄いことも

画像1: ポータブルエアコンのデメリット

置くだけで使えるポータブルエアコン。唯一手間がかかるのは、ダクトを装着する窓のパネル。ダクトで吸・排気をしっかり処理したほうが、だんぜん効きがいいので、ぜひとも製作しておきたい。

画像2: ポータブルエアコンのデメリット

エコフローのポータブルエアコン・WAVE2は、専用バッテリーを接続して使用するのが最もシンプル。ポータブル電源を接続しても使用可能だが、サブバッテリーでシステムをつくる必要がない。

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