【概要】車中泊の寒さ対策として有効な電気使用の暖房器具、FFヒーター、ポータブルエアコン、家庭用エアコンについて解説。メリット・デメリット、注意点など。
クルマに家庭用エアコンを装着したい！
クルマによってはできないことも
車内環境を整える最大の電気アイテムは、家庭用エアコンだろう。クルマのエアコンに匹敵する効果があり、夏でも冬でも、家庭用エアコンが装着されているキャンピングカーが、過酷な季節の車中泊で、一般車よりも大きなアドバンテージをもつのはこのためだ。
しかし、いくつかの大き過ぎるハードルにより、すべての車種に装着できないのが現状だ。まずはその大きさ。室外機を車体に装着できるのは、ハイエースクラスのバンコンか、キャブコンを超えるモデルでないと厳しい。
一体型のエアコンであっても、稼働する際のサブバッテリーシステムが必要。さらに、それらを装着するには専門業者への依頼が原則となる。
とはいえ使用場所を、外部電源のあるRVパークやオートキャンプ場に限れば、「置くだけ」の一体型エアコンを使用することは可能かも。
家庭用エアコンのメリット
・大きな車体でも、自宅同様に効率よく暖まる（これに尽きる！）
・リモコンが使いやすい
家庭用エアコンのデメリット
・設置が専門業者でないとできない
・サブバッテリーなどのシステムを組む必要がある（大電力が必要）
・工賃を含む金額が高い
最近のキャンピングカーのなかには、バッテリー性能が格段に向上したモデルも多数登場している。外部電源に接続することもなく、家庭用エアコンをストレスなく使用できる！
『カーネル』アンバサダー・あつさんは、外部電源に接続した家庭用エアコンを、「置いて」使用していた。排気口はDIYで製作し、窓に装着。
文：大橋保之（カーネル編集部）
初出：カーネル2024年3月号vol.65
