【概要】群馬の車中泊旅におすすめの温泉を紹介する、群馬・湯めぐり車中泊旅②。みなかみ18湯と温泉のある道の駅、車中泊スポットなど。

▼2泊2日で行く群馬・湯めぐり車中泊旅①▼

みなかみ18湯

山深い秘湯から温泉街の大衆浴場まで

平成の大合併により群馬県最大の面積となった「みなかみ町」は、新潟との県境にある群馬県最北端の町。

もともとあった水上温泉郷9湯、猿ヶ京三国温泉郷5湯、月夜野・上牧温泉郷4湯の温泉地を総称して「みなかみ18湯」と呼ぶようになった。

なかでも法師温泉は、三国峠に近い山奥に1875(明治8)年創業の一軒宿「長寿館」のみがあり、建築後100年以上たった「法師乃湯」はまさに秘湯と呼ぶにふさわしく、明治から時間が止まったかのようなたたずまい。

ほかにも谷川岳の雪解け水が湧き出た弱アルカリ性の上牧温泉や、肌に潤いをもたらす硫酸塩泉の猿ヶ京温泉など、泉質や効能、湯量など個性豊かな温泉がそろっており、コンプリートを目指す温泉ファンも多い。

法師乃湯 “温泉の鹿鳴館”と称される名湯

画像1: 法師乃湯 “温泉の鹿鳴館”と称される名湯

国の登録有形文化財でもある「法師乃湯」は「温泉の鹿鳴館」とも称される名湯。浴槽の底から温泉が自噴し、有効成分が空気に触れることなく体に届く。混浴だが女性専用時間あり。

画像2: 法師乃湯 “温泉の鹿鳴館”と称される名湯

吹き抜けの玄関には神棚や明治の歌人らの書額などが飾られている。かつては与謝野晶子や川端康成、若山牧水などの文人が訪れ、作品を残した。

画像3: 法師乃湯 “温泉の鹿鳴館”と称される名湯

別館・薫山荘の一階角部屋は、女優・夏目雅子のお気に入りだったらしい。

湯ノ小屋温泉 龍洞 湯めぐりのテーマパーク

画像1: 湯ノ小屋温泉 龍洞 湯めぐりのテーマパーク
画像2: 湯ノ小屋温泉 龍洞 湯めぐりのテーマパーク

水上温泉郷の最奥部、冬には2m以上も雪が積もる豪雪地帯にある湯ノ小屋温泉。

画像3: 湯ノ小屋温泉 龍洞 湯めぐりのテーマパーク
画像4: 湯ノ小屋温泉 龍洞 湯めぐりのテーマパーク

源泉掛け流しの湯めぐりテーマパーク「龍洞」を日帰り入浴で利用すると、個性豊かな18の貸切露天風呂を4時間以内ならどこでも入ることができる。宿泊の場合は24時間無料・時間無制限。

また、隣接の「源流の湯・湯元館」も日帰り温泉が利用でき、電源サイトもあるオートキャンプ場も併設している。

湯宿温泉 ゆじゅく金田屋 本当は教えたくない、安らぎの穴場

画像1: 湯宿温泉 ゆじゅく金田屋 本当は教えたくない、安らぎの穴場

「湯の宿温泉まで來ると私はひどく身體の疲勞を感じた。(中略)日はまだ高かつたが、一人だけ其處の宿屋に泊る事にした。」(『みなかみ紀行』若山牧水著)。

宿の名前こそ書かれていないが、このとき牧水が泊まったのがこの明治元年創業の金田屋である。

画像2: 湯宿温泉 ゆじゅく金田屋 本当は教えたくない、安らぎの穴場

温度は高めだがなぜか長湯ができ、元気になるお湯として地元でも愛されている。日帰り入浴と朝食付きプラン、素泊まりプランが用意されている。

画像3: 湯宿温泉 ゆじゅく金田屋 本当は教えたくない、安らぎの穴場

「みなかみ町」が平仮名なのは若山牧水の『みなかみ紀行』に由来するから。牧水が泊まった金田屋の蔵座敷は当時の姿のまま残されている。

観光地や有名な秘湯にはない、本物の温泉旅情が金田屋にはある。

みなかみ町で車中泊するなら

画像1: みなかみ町で車中泊するなら

道の駅たくみの里はどの温泉からもちょうどよい位置にあり、駐車場も広く、ほとんど傾斜もない。

画像2: みなかみ町で車中泊するなら

RVパークも併設しており、利用者には最寄り温泉施設の入浴券とモーニングコーヒーのサービスがついてくる。併設の「たくみカフェ」のカレーも人気。

まだまだある! 温泉のある道の駅

「2泊2日で行く群馬・湯めぐり車中泊旅」記事では数々の温泉を紹介してきたけれど、温泉大国・群馬にはまだまだ気になる温泉がたくさん。こちらでは温泉のある道の駅をピックアップして紹介しよう。

道の駅まえばし赤城

画像: 道の駅まえばし赤城

2023年3月に開業した群馬最大級の道の駅。普通車400台以上の駐車スペースに、セブン-イレブンをはじめ20近い店舗が併設。番台のある昭和レトロな入浴施設「まえばし赤城の湯」が人気。

道の駅赤城の恵

画像: 道の駅赤城の恵

赤城山の中腹、荻窪公園内にある道の駅で、温泉「あいのやまの湯」が併設。露天風呂、サウナのある大浴場や、掛け流し温泉付きの個室、プールやレストランもある。駐車場はやや傾斜あり。

道の駅あがつま峡

画像: 道の駅あがつま峡

草津と伊香保の中間地点にある道の駅で、ほぼフラットな駐車スペースは80台とやや広め。「吾妻峡温泉 天狗の湯」が併設しており、大浴場だけでなく露天風呂と個室が付いた貸切風呂もある。

道の駅白沢

画像: 道の駅白沢

国道120号から少し入ったところに位置するため、夜間でも静かな道の駅。サウナ、露天風呂もある日帰り入浴施設「望郷の湯」が併設。駐車場は傾斜が少ない北側がトイレも近くておすすめ。

道の駅中山盆地

画像: 道の駅中山盆地

伊香保とみなかみ町の中間地点にある道の駅で、「高山温泉ふれあいプラザ」が併設されている。無料の足湯もあり。駐車場はやや傾斜がある。第2駐車場横には、トイレのある公園駐車場もある。

道の駅ふじみ

画像: 道の駅ふじみ

赤城山の麓にあり、天気のいい日は富士山が見える道の駅。入浴施設「富士見温泉 見晴らしの湯 ふれあい館」が併設。温泉入浴券がセットになった手ぶらバーベキュープランもあり。

道の駅よしおか温泉

画像: 道の駅よしおか温泉

「道の駅まえばし赤城」と川を挟んで1kmも離れていない道の駅。入浴施設「リバートピア吉岡」が併設。規模的にまえばし赤城の方がよさそうだが、こちらはRVパークsmart併設なのがポイント。

道の駅川場田園プラザ

画像: 道の駅川場田園プラザ

東京ドームの約1.5倍の敷地面積のある人気の道の駅。ネット上で見かける「温泉のある道の駅リスト」には載ってないことが多いが、 じつは徒歩圏内に「かわば田園温泉 楽楽の湯」がある。

執筆者プロフィール

rui
ホンダN-VANをDIYして、年間300日以上車中泊しながら日本全国を旅する人。もともとサウンドデザイナーだったが、旅の風景を写真や映像で撮るようになり、現在はライターとしても活動中。

写真、文:rui 
写真提供:観光ぐんま写真館 
初出:カーネル2023年11月号vol.63

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