車中泊カーのDIYで、必要なアイテムはどんなものがあるのだろうか? まずはそこから知りたい人も多いのでは? 基本のDIYアイテムを紹介しよう。
電動丸ノコ
スピーディかつ効率よく材料を切るのに必須
木工の作業効率と精度アップに欠かせない道具が、材料を直線切断する電動丸ノコ。木工作業では直線切断が多いため、使用頻度は非常に高い。回転するノコ刃の径が165mm前後のものが一般的。
選ぶときはガイドがしっかりしているものを。切断面に接するベースがアルミ製のものは滑りがよく使いやすい。
平行ガイド
正確にカットするためのサポートアイテム
平行ガイド(定規)を使うと、材料の端と平行した切断が正確にできる。とくに板を縦挽きして長い線を切り出すときは必須だ。
またガイドと刃の内側を、切断する幅に合わせておけば、材料にケガキ線を引かなくも、部材の端に沿って正確に平行切断することができる便利ツールだ。
この平行ガイドは電動丸ノコにセットされていることが多いが、切断面の角度を簡単に調整できるものなど、さまざまなタイプが市販されている。
電動ドリル&ドライバー
穴をあけるのはもちろん、ビスやネジをすばやく打ち込む
ネジで部材を固定したり下穴をあけたり、木工で活躍することが多いのが電動ドリル&ドライバー。やや高価になるが、ネジの頭をなめにくく、作業性に優れるインパクトタイプがおすすめ。
メーカーはマキタ、日立製などが信頼性が高くプロ御用達だが、個人のDIYならそれほどメーカーにこだわらなくてもいい。
ドライバービットは大小2タイプを用意し、ネジの大きさに合わせて使い分けるといいだろう。さらに磁石付きビットなら、ネジが落ちにくく使いやすい。
ドリルビットは数種類のサイズを必要に応じて買い足していこう。写真は木工用だが、鉄鋼用のビットは木工にも使える。左は大きな穴をあける羽根ギリ。
クランプ
材料を固定して接合する! 作業台とともに準備したい
材料を作業台に固定したり、接着剤で材料同士を接合するときに押さえ付け密着させたりするのがクランプ。
クランプにはいろいろな形状やサイズがあり、固定する材料の大きさに合わせて使い分ける。一般的な形状のクランプは価格も手頃なので、必要に応じたサイズを買い足していくといいだろう。
金づち
じつはいろいろ種類あり! 自分の好みで選びたい
木工用の金づち(げんのう)は、片側が平面でもう一方が丸面になっている両口げんのうが一般的。プロはたたく部分(頭)の大きさが異なる数種類を使い分けるが、手に持っていちばん使いやすいものを選べばいい。
柄は一般的な木製のほか、ラバーやレザー製のグリップ付きがあるが、これも好みで選んでかまわない。
ノコギリ
昔ながらの工具。扱いやすさで選ぼう
電動丸ノコが使えない、細かい部分などの切断に必要なのがノコギリ(手ノコ)。切れなくなったら刃だけ交換できる替え刃式で、刃の長さが260mm前後のものが使いやすい。
ノコギリの刃には縦挽き、横挽き専用もあるが、個人的なDIYなら縦横、斜め挽きと切断方向を選ばないもので十分だ。
ソーガイド
ノコギリで正確にカットしたい! 使いこなすと精度が増す
ノコギリをガイドにセットすることで、正確に垂直切りや角度切りができる治具がソーガイド。ガイドが刃の角度をキープしてくれるので、正確に切ることができる。
ガイドのセットにやや手間がかかるが、切断精度は高い。写真のソーガイドは約1500円と価格も手頃だ。
タッカー
車中泊カーのDIYなら持っておきたいアイテム
木材にも針(ステープル)が打てる、大型ホチキスのような工具がタッカー。ベッドマットをDIYするときなどに使用する。例えば表皮のビニールレザーをベースの合板に留めるときに使う。
手動式のハンドタッカーと電動やエアを使うタッカーがあるが、DIYであれば手動式で十分。手動式は価格も1000円前後と手頃だ。
サンダー
仕上げ時に使用すると、さらにワンランクアップ!
切断面を滑らかに仕上げたり、塗装前に材料を平滑にするとき活躍するのがサンダーだ。
このサンダーはオービルサンダーと呼ばれる電動タイプもあるが、個人的なDIYであればサンドペーパーでも十分だ。
測定器も重要です!
DIYでも欠かせないのが、材料の寸法を測る測定器具。なかでも直角を確認したり、寸法を出して材料に線を引いたりと、大活躍するのがL字型をした定規のサシガネだ。30~50cmぐらいのものを用意しておくといいだろう。
また、メジャーも必要。製作に入る前に車内の寸法を測ったりするときに欠かせないツールだ。
出典:カーネル2023年11月号vol.63