うめのプロフィール
レトロキャンピングカーに単身住み、1800日以上を旅して暮らす好奇心旺盛な「ご当地マニア」。車中泊の知識や経験はもちろんのこと、地方のユニークなスポットやグルメにも詳しい。かわいいモノ好きだが、狩猟や釣りが好きなワイルドな一面も。車中泊雑誌『カーネル』アンバサダー。
キャブコンを所有し、運転して、そしてリアルに住む女性はあまりいません。しかし、好奇心が旺盛でおしゃれ好きな女性には、自宅や自室代わりにもなり、収納もたっぷりのキャブコンは、ぴったりだと考えています。
私は7年前に、貯金で安価な中古車を買いました。楽しく住んでいたのですが年々新しく出るキャンピングカーの明るいカラーリングや、女性でも使いやすい内装に目移りすることも……。かといって新車を買うお金もないし、みんなと同じものを所有するのは好きではありません。
とりあえず、内装を自分でDIYすることに。このキャンピングカーの発売当時のスタンダードであったカラーリングや装備など、昭和の仕様をとことん省いて、私の背格好や好みに合わせたうめの仕様に。通販や100円均一ショップをフル活用して、材料費は6万円ほどで愛らしい室内が完成しました。
次に外装のカラーリングをしたいと考えたのですが、こればかりはひとりでは難しい。まず塗装に適した場所がありません。
SNSに「クルマを塗装する場所を提供してくれませんか?」と投稿したところ、YoutTubeの視聴者さんが応じてくれました。詳細を聞いてびっくり! なんとクルマの板金塗装屋さんでした。
30年以上前のキャブコンをきちんときれいに塗り直すにはどんな工程があるのか。がぜん興味が沸いて、泊まり込みで一緒に作業しながら全工程を撮影することに。
古いFRPの扱いに本当に苦労しましたが、アイデアを完璧に再現できました!
ボディカラーのビフォーアフター
Before
愛車の「ぽっぽ号」。ベースはグローバル・チャンプ。古くからのキャンピングカー好きのなかには、懐かしさを覚える読者もいるのでは?
昔はよく見たカラーもいまでは地味。経年劣化で全体的にくすみも目立つ。ペーパードライバー・オーナーの仕業で小さな傷も多数! さあ、ここからどうする?
古いモノのいいところ、悪いところ
衝撃的な写真! 木製のドアは湿気で腐って中がボロボロ……。カブトムシの幼虫が喜びそうな素材と化していた。さすが30年選手。
でも、こんなにボロボロなら、いっそ原型維持や売ることを考えずに思いっきり改造できる。ワクワクですね!
古いFRPに大苦戦!
スクレーパーで頑固なステッカーをはがすのもひと苦労! ゆがみを平らにするためにていねいに削り、傷を埋めるためにパテを盛る。
古いFRPは塗装までの工程がとても多くて、連日FRPの削り粉だらけになった。でもきれいに塗装したいなら、この工程はとても大事!
工場に泊まり込んで作業
この途方もない外装リアレンジにお付き合いしてくれたのは、千葉県野田市の「ジーワークプラス」さん。
遊び心ある職人さんたちに教わりながら作業した。
After
リアレンジによって、希少な往年のレトロキャンピングカーがこんなにもポップに! エンブレムも製作!
▼塗装時の動画を公開▼
インテリアのビフォーアフター
Before
ダークブラウンで統一された車内。シートやカーテンは昭和感のある柄。ダメではないけど、なんだか暗い。女子らしいパステルカラーの小物を飾ってもなんだか決まらない。
「自分仕様」以外のむだを省く
手始めに変えたのはトイレ! 1800日以上生活していながら、じつは未使用。洗面台のミラーも高い位置にありすぎて、顔が鏡に映らない。ドアを締めきっていると湿気がこもりカビが生えることも。
思いきって全部取り外し、ウォークインクローゼットに。おしゃれ着も積載可能になった! ウォールポケットはアクセサリー収納に〇。
カラーもオリジナルで作成
壁紙用の塗料を見つけたけれども微妙に好みじゃない……。100円均一ショップで買った白と青の絵の具を少し混ぜてレトロな風合いのピンクに。小物やDIYの材料にも使用して統一感アップ。
棚の扉を額縁に見立てて塗って自作のコラージュを飾ってます。
“好き”がなければDIY
壁と天井を愛らしいカラーにチェンジしたら、それに合う収納が欲しいところ。しかし、好みのものが安くみつからず……。
「ダイソー」でひとつ600円の収納ボックスをラッカースプレーで2度塗り。ステッカーを貼ればお気に入り収納のでき上がり。