もしクルマ旅の道中で台風に遭遇したら、あなたはどうしますか?
事前に台風の発生がわかっている場合は、クルマ旅を延期するのが安心です。
けれどもし、旅先で予期せぬ台風と遭遇してしまったときのために、その対処法は知っておきたいもの。
今回はキャンピングカーに住んで6年になる私たちの、旅先での台風発生時の行動、避難先を紹介します。
執筆者プロフィール
ガタガタGOGO・むっちゃん
中古キャンピングカー・オルビスユーロ(キャンピングワークス社)に住んで6年目。リモートワークでフリーランスの仕事をしながら、日本一周の旅を続ける「がっちゃん」(夫)&「むっちゃん」(妻)夫妻。「ガタガタGOGO」名義で、キャンピングカーのある生活の魅力をブログやYouTubeなどで発信中。車中泊専門誌『カーネル』&SOTOBIRAアンバサダー。
①台風発生時にやっていること
台風の発生を知るのは、いつもネットニュースです。この段階では、台風の予想進路と進行速度をざっくり把握しておきます。
②台風の進路がほぼ確定したら
最初のニュースから数日、日本に上陸することが判明してからの行動です。
少なからず台風の影響を受けることが判明した場合、まずやることは「車内保存食の確認」です。
年に2回、保存食の入れ替えをしていますが、この場合にも保存食を見直します。そして追加で「買い出し」を行います。
買い物のポイントは、常温保存ができるもの、電源や火を使わずに食べられるもの、ゴミが出にくいもの、日持ちするものを選ぶことです。
③台風の種類を見極め、移動する
雨台風と風台風では、気の使い方が違います。
雨台風の場合は停泊地は山や河川から遠い場所を選び、風台風の場合は木に囲まれた場所や高架下のパーキングを探します。
私たち夫婦は、夫が都会育ちで私が田舎育ちのため、夫は人工的な場所の避難先選びに長けており、私は自然の異変に気づきやすいです。
また雨台風の場合も風台風の場合も、脱出できない可能性がある駐車場には避難しません。
これは停電が原因でロックパネルが下がらなかったり、出口のゲートバーが上がらず、出庫できない可能性があるためです。
この段階で、避難先として3〜5候補程度選定しておきます。
同時に、避難バッグに必要なものを詰め込みます。
専門の防災バッグは持っていないものの、常時用意してあるバッグに充電した充電パック、新しい保存食などを追加します。
④避難先を決めて移動する
いよいよ台風が近づいてきたら、とにかく早め早めの行動を心掛けています。
急激な天候の変化で、避難中に移動ができなくなってしまっては意味がありません。
特に、避難先として“いい場所”は、普段から誰かにとって“いい場所”です。早めに避難場所に到着して、確実に止められる(避難できる)ようにします。
一番の理想は、建物の影に隠れるように駐車できることですが、理想通りにいかないことの方が多いです。
建物の代わりに、防風林を探すこともあります。風や雨をかなりしのいでくれます。
⑤台風をやりすごす
いよいよ台風が接近してきました。風台風の場合、建屋や駐車する角度によって、車体に受ける風の強さが異なります。
この場合、風を受ける面積が少ない角度で車両を止めるのが理想です。
⑥出発
無事、台風をやり過ごせました。出発前に車両を一周して、故障や異変がないか確認をしましょう。
台風シーズン、安心安全なクルマ旅を
毎年これからの季節、日本一周中の人や、旅先で「台風に直撃しそう。ふたりはどうしてますか?」と、相談のDMを受信する機会が増えます。
大型台風の発生など事前に情報を入手している場合は、クルマ旅を中止するべきですが、旅先で台風に遭遇してしまう場合もあります。
今回紹介したのは、あくまで私たちの場合の台風対処法ですが、参考になれば幸いです。事前の知識と準備で安心、安全なクルマ旅を楽しんでくださいね。
写真、文:ガタガタGOGO・むっちゃん