【概要】車中泊専門誌『カーネル』のUSAブランチによるアメリカ大陸横断1万2000kmロードトリップレポート第9弾。マイアミビーチ~ヒルトンヘッド・アイランドまでの旅を紹介。アメリカのフリーウェイやライセンスプレートについても。

アメリカ東海岸のトリップはオリジナルの米国文化に触れる旅

画像: 3日ほど滞在したマイアミの街を出発。リーテルショップやレストラン、カフェなど、リゾート気分を満喫できる街だった。

3日ほど滞在したマイアミの街を出発。リーテルショップやレストラン、カフェなど、リゾート気分を満喫できる街だった。

たっぷり5日間を過ごしたフロリダを後にして、いよいよロードトリップの後半をスタート。

画像: ゴルフ好きの人ならご存じのとおり、フロリダはゴルフの聖地でもあり、PGAの本拠地。LPGAなんていう名前が付けられた道路も。

ゴルフ好きの人ならご存じのとおり、フロリダはゴルフの聖地でもあり、PGAの本拠地。LPGAなんていう名前が付けられた道路も。

リゾートホテルが並ぶマイアミビーチから、東海岸沿いに北上を開始する。

フロリダの海岸線は550km以上の距離があるが、それに沿うようにUSルート1が配されている。

画像: マイアミだけではないが、アメリカの都会には朝から行列ができるカフェがたくさんある。シェフが趣向を凝らしたサンドイッチやスイーツが並んだウインドウは魅力いっぱい。どこも行列ができている。

マイアミだけではないが、アメリカの都会には朝から行列ができるカフェがたくさんある。シェフが趣向を凝らしたサンドイッチやスイーツが並んだウインドウは魅力いっぱい。どこも行列ができている。

北上するとフォート・ローダーデールや、ウエストパームビーチという、アメリカ人にはなじみのある名前のビーチタウンが続々と現れる。

画像: アメリカ東海岸のトリップはオリジナルの米国文化に触れる旅

右手に広がる大西洋を見ながらのドライブもいいが、このペースではいつまでたってもフロリダ州を出られないので、途中から大きな州間フリーウェイに乗る。

画像: フリーウェイを走っていると、トレーラーやRVはもちろん、バイクやトライクでツーリングを楽しむ人たちもたくさん。それぞれ自分たちのスタイルを楽しんでいる。

フリーウェイを走っていると、トレーラーやRVはもちろん、バイクやトライクでツーリングを楽しむ人たちもたくさん。それぞれ自分たちのスタイルを楽しんでいる。

I-95はアメリカの東海岸沿いを南北に結ぶ道路で、南端はマイアミ、北はカナダとの国境の街・メイン州ホウルトンまでつながっている。

画像: アメリカを旅していると、幾度となく出合う立派な教会。1500年代からフランス人が入植してきたこの街には、ヨーロッパの面影が色濃く残る。

アメリカを旅していると、幾度となく出合う立派な教会。1500年代からフランス人が入植してきたこの街には、ヨーロッパの面影が色濃く残る。

途中、ニューヨークのマンハッタンも通過する、全長3846kmのフリーウェイだ。

画像: 北部のメモリアルパークに設置されているのは、第一次大戦終了後に建造された平和の像。

北部のメモリアルパークに設置されているのは、第一次大戦終了後に建造された平和の像。

I-95で北上を続けると、往路でも現れたテーマパークの街・オーランドの標識が登場する。

画像: 無骨な鉄骨で作られた陸橋を渡り、フロリダ最北部の街ジャクソンビルに向かう。

無骨な鉄骨で作られた陸橋を渡り、フロリダ最北部の街ジャクソンビルに向かう。

しかし、帰路でもそこはパスして、ひたすら北に。

画像: ジャクソンビルに行ったら訪れたいフロリダ・シアター。数々の名作や舞台が行われてきた歴史ある劇場だ。

ジャクソンビルに行ったら訪れたいフロリダ・シアター。数々の名作や舞台が行われてきた歴史ある劇場だ。

アメリカで最大のストックカーレースやバイクウイークなどのイベントが行われるデイトナビーチ・インターナショナルスピードウェイを過ぎ、フロリダ最北の都市・ジャクソンビルに到着したのは、その日の日没後となった。

【CLOSE UP!】明確でわかりやすいアメリカのフリーウェイ・ナンバー

上記のとおりフロリダから北上するためのフリーウェイはI-95。カリフォルニアを出発したときに南下したのはI-5。西海岸から東海岸を目指したのは、I-10。

これでわかるとおり、東西の主要フリーウェイは10単位の偶数となっていて、南から北に向けて、10、20、30と数字が増えていくルール。

いっぽう南北の道路は5で終わる奇数となっていて、これは西から東という順番になっている。

完全な格子状ではないけれど、網の目のようにフリーウェイが全国に配置されたアメリカ本土では、このように道路が整備されている。効率を重視したアメリカらしいルールのひとつ。

ゆっくりと訪れたいヒルトンヘッド・アイランド

画像: アイランドに入るには島内に住所がある人が証明書を見せるか、もしくは$10の入島料を支払う必要がある。こうしたゲート付きコミュニティは治安もよくて安心。

アイランドに入るには島内に住所がある人が証明書を見せるか、もしくは$10の入島料を支払う必要がある。こうしたゲート付きコミュニティは治安もよくて安心。

I-95を北上してフロリダを出るとジョージア州に突入する。しかし、その先のサウスキャロライナに行ってみたい街があり、この日はジョージアをスキップ。

画像: 高級住宅地であるヒルトンヘッド・アイランドが近づくと、両脇の道路も整備され芝生の色もよくなってくる。

高級住宅地であるヒルトンヘッド・アイランドが近づくと、両脇の道路も整備され芝生の色もよくなってくる。

目的地はジョージアからサウスキャロライナに入ったすぐの場所にあるヒルトンヘッド・アイランド。

全米から富裕層がやってくる高級リゾートで、著名なゴルフ場やヨットハーバー、たくさんの住宅が並ぶ島だ。

画像: 島内にある平均的なサイズの家。別荘として使われる場合が大半。それでも床面積はおそらく400㎡近くあり、4〜5部屋のベッドルームを備えていそう。

島内にある平均的なサイズの家。別荘として使われる場合が大半。それでも床面積はおそらく400㎡近くあり、4〜5部屋のベッドルームを備えていそう。

島の入り口のセキュリティゲートに向かうと、整備された芝生が広がり、豊かなライフスタイルを感じさせられる空気が広がる。

画像: ニューオーリンズあたりの東海岸側でよく見かける、オークの木が茂る道路。両端にこの樹木が植えられたトンネルのような道はオーク・アレイと呼ばれる。垂れ下がったスパニッシュ・モスが特徴。

ニューオーリンズあたりの東海岸側でよく見かける、オークの木が茂る道路。両端にこの樹木が植えられたトンネルのような道はオーク・アレイと呼ばれる。垂れ下がったスパニッシュ・モスが特徴。

どの家もゆったりとした敷地に建てられ、セカンドハウスも多いので交通量もほとんどない。

15年ほど前にゴルフを目的に訪れたことがあったが、今回はゆっくりと時間を過ごすことを目的にやってきた。

画像: 赤と白のコントラストがマリンリゾート然とした雰囲気の、ヒルトンヘッド・アイランドのライトハウス(灯台)。

赤と白のコントラストがマリンリゾート然とした雰囲気の、ヒルトンヘッド・アイランドのライトハウス(灯台)。

なかでも島の南西部に位置するハーバータウンには大きな灯台があり、島のアイコンにもなっている。

画像: 灯台の下にあるレストランで、ゆっくりランチ。じつは……リゾート地のレストランだから期待していなかったけど、コッドのバーガーも、ガンボもサラダもすべて絶品で大満足。アメリカの食事はどこに行っても確実においしく進化している。

灯台の下にあるレストランで、ゆっくりランチ。じつは……リゾート地のレストランだから期待していなかったけど、コッドのバーガーも、ガンボもサラダもすべて絶品で大満足。アメリカの食事はどこに行っても確実においしく進化している。

こうした長年再訪したかった場所にゆっくりと訪れることができるのも、長期のロードトリップがなせる技だ。

【CHECK!】スーパー長距離ドライブのためロードトリップ中にオイル交換が必要

画像: 【CHECK!】スーパー長距離ドライブのためロードトリップ中にオイル交換が必要

連続して12000kmもの距離を走った今回のロードトリップは、エンジンにもさぞかし負担がかかっているはず。

ルーティーンでは3000マイル(約5000km)ごとにオイル交換をしたいので、今回も旅の途中でオイルチェンジ。

アメリカでは、新車を販売しているディーラーで有償・無償のオイル交換をすることができるし、個人経営の修理工場でももちろんOK。今回はValvoline直営オイルチェンジセンターで交換してもらった。

最近いろいろな物価の値上がりが激しく、オイル交換も価格が上がっているが、平均すると一般的なオイル量で$50〜70がオイル交換の相場。

【CHECK!】ご当地デザインが百花繚乱 見ているだけで楽しいUSライセンスプレート

画像: 【CHECK!】ご当地デザインが百花繚乱 見ているだけで楽しいUSライセンスプレート

日本でも都道府県で趣向を凝らしたご当地ナンバープレートが発行されるようになったけれど、アメリカのライセンスプレートのデザインは桁違いに多い。

各州の名産や景勝地、特徴を表したもののほか、キャッチコピーやURLが記載されているものも少なくない。

オリンピックなどの記念にあわせて発行されたり、ここにはないけれどファイヤーファイター(消防士さん)専用のものなど、いろいろ存在する。

自分が暮らしているカリフォルニアだけでも、白が基本の無地のものだけでなく、最近流行りの黒ベースのビンテージタイプや、各種グラフィックの入ったものなど、10種類程度から有料で選ぶこともできる。

また州によっては、そもそもシンプルなデザインがなくて、「こんなにいろんな柄や色が入っていると、クルマに似合わないなー」なんて感じてしまうものもあるほど。

また希望ナンバー制度ははるか以前から採用されていて、気に入った記号のものはクルマを廃車にしても、次のクルマに引き継ぐことができる。

また、もし自分が他州に引っ越してしまったら、一定期間内に新しい州のライセンスプレートに変更しなくてはならないというルールもある。

写真、文:Yusuke Makino, June(カーネルUSAブランチ) 
取材協力:ミシシッピ・リバー・カントリー 
http://mrcusa.jp 
初出:カーネル2023年9月号vol.62

★マツダ・MPVでアメリカ大陸横断ロードトリップ①~⑨

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