まだまだ暑さにぐったりする日が続くけれど、9月を迎え、いよいよ過ごしやすい行楽シーズンの到来だ。
祝日を利用してキャンプに車中泊旅に……とウキウキ気分の日々だが、浮き足だってばかりではいられない。
「防災の日」(9月1日)からスタートする9月は防災月間でもあり、いつも以上に災害について考え、備える時期なのだから。
奇しくも8月末より台風が立て続けに発生しているが、9月は台風や豪雨、竜巻が多い季節でもある。
防災月間を機に、いつもキャンプや車中泊でわれわれをサポートしてくれるポータブル電源メーカー・エコフロー(EcoFlow)が、「電気が使えないと暮らしはどうなる?」をシミュレーション!
その一部を紹介するので、停電時に起きることやその際のポータブル電源活用法などをチェックしておこう。
電気が使えない生活は想像以上に過酷
・冷蔵庫が使えず調理にも影響あり
「電気が使えないと、冷蔵庫内の保冷効果は2〜3時間。停電が長引くと、貴重な食材を腐らせてしまうこともあります」(エコフロー)
また、電気が使えないとIHはもちろん、マンションなどではポンプが使えないので水道も使えなくなるし、水道を使えても給湯システムの電源が入らないと風呂を沸かせない。
・冷暖房が使えず体調をくずすかも
厳しい暑さや寒さは、じっとしていてもいつも以上に体力を消耗する。疲労や風邪だけでなく「場合によっては熱中症や低体温症など命の危険につながる場合もあります」(エコフロー)
・明かりも連絡手段もないと不安
停電してしまうと当然だが室内灯は使えない。昼間ならまだしも「停電すると一瞬で部屋が真っ暗に! ほんの数メートル先の視界も悪くなり、動けなくなってしまいます。とくに子どもたちは暗闇のなかで不安に感じることも」(エコフロー)
さらに暗闇のなかで無理矢理移動すると転倒の危険が増す。
一方、スマホやパソコンは内蔵バッテリーの分しか使えない。
「最新情報の入手や安否情報を確認できません。連絡手段が絶たれるのも心配」(エコフロー)
ほかにも停電によりエレベーターや電気錠、キャッシュレス決済など、多くのものが影響を受けてしまう。
ポータブル電源があればどんな対応ができる?
これほどまでに電気のない生活は不便を強いられるわけだが、つい「停電してもすぐに復旧するだろう」と思い込んではいないだろうか。
自然災害による停電の原因は台風や地震、竜巻などで電柱が倒れる・地下ケーブルが損傷するほか、風に飛ばされたものによって電線が損傷する、落雷で電線や変圧器が損傷するなど多岐にわたる。
破損しただけなら修理すればいいだけだと考えがちだが、洪水や津波、土砂崩れによって道路が分断されると復旧までの見込みがたたないこともあるのだ。
エコフローによると「災害による停電は、復旧まで半日、長ければ1週間を超えます」とのこと。
その例として挙げてくれたのは、2018年の台風24号と北海道胆振東部地震。
台風では29万戸が6日間停電し、地震では100万戸が2日間以上停電。完全解消まで約1カ月かかったそう。
続けて非常時のポータブル電源使用例も教えてくれた。
「ランタンや充電式の照明器具を複数用意しておけば、明かりを確保できます。移動の際に足もとが見えるのも安心」(エコフロー)
「それに冷蔵庫を稼働させれば、いざというときも新鮮な食材を用いて調理できます。食べることはパワーの源。もしものときでもあたたかいご飯を作ることができれば、子どもたちや家族も安心して過ごせます」(エコフロー)
キャンプに慣れていると「冷蔵庫のものはクーラーボックスへ。光と調理は燃焼式のランタンやバーナーで」とも考えるが、クーラーボックスは氷や保冷材がないと効果は低い。
また、屋外用の燃焼機器を屋内で利用するのは危険なので、LEDライトやIHコンロを使うほうが安心だ。
「ポータブル電源があれば、扇風機やこたつを使えます。それにスマホやPCなどの電子機器を複数回充電できる電気を蓄えておけるので、家族の安否確認はもちろん、仕事やリモート会議などもいつも通り行えます」(エコフロー)
非常時でのポータブル電源のありがたみはよくわかったが、どれを選べばいいか容量の目安が知りたいところ。
だれもが悩む容量目安を、エコフローがひと目でわかるようにしたのが上の表だ。あくまで「目安」だが、悩んでいる人はぜひ参考にしてほしい。
防災特設サイトをオープン
エコフローでは9月の防災月間に向けて、「防災特設サイト」を公開。停電時の影響や原因などについて、さらに詳細に紹介している。
また、9月1日~15日までは「防災キャンペーンセール」を実施。全品最大40%オフのクーポン(併用可能)や毎日ひとつだけ超目玉アイテムを用意する「タイムセール」などを展開。
うれしいことに対象商品を購入すれば専用バッグ/ケース(最大1万3200円相当)が付いているし、15万円以上で懐中電灯(4980円相当)、30万円以上なら110Wソーラーパネル(3万3000円相当)をもれなく進呈するという。
さらに抽選で3名にGLACIERポータブル冷蔵庫(13万1560円相当)が当たるというのも楽しみだ。
ポータブル電源は水や非常食、現金とともに備えておくべき重要なアイテムだが、価格的に手に取りにくいのも事実。この機会にポータブル電源の導入を検討してみては。
【問】エコフロー https://jp.ecoflow.com/
文:大森弘恵
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