食の宝庫・三陸海岸でしか味わえない絶品グルメから、地元だけで親しまれている知られざるB級グルメまで。車中泊旅で味わいたい三陸グルメを紹介!
【青森】八戸 八食センター
八戸港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類や生鮮野菜、精肉、お惣菜からお土産まで、なんでもそろう巨大市場。全長170mに約60店舗が軒を連ねている。
市場で買った魚介類や食材をその場で持ち込み、七厘で焼いて食べる「七厘村」も大人気。
【岩手】久慈 三陸リアス亭のウニ弁当
JR久慈駅の隣、三陸鉄道の構内にある、そば・うどんの立ち食い店。
「あまちゃん」に登場した駅弁のモデルになった1日限定20食の「ウニ弁当」は、昼前に売り切れることもあり「幻の駅弁」ともいわれている。予約もできるので確実に食べたいなら予約して行こう。
【岩手】田野畑 北川食堂
国道45号沿いにある北川食堂は、地元に愛されている海鮮食堂。
新鮮な地元の魚介類を贅沢に使った日替わり海鮮丼や、生ウニ、ホタテ、イクラがたっぷりのった三陸丼はそのボリュームからは考えられないほどリーズナブルで、三陸の海の幸を一気に味わえる。
【岩手】大船渡 The Burger Hearts
大船渡のブランドホタテ「恋し浜」を丸ごと1個使用した「恋し浜帆立バーガー」で有名になったカフェ。
だが「特にホタテを推しているわけではない」らしく、岩手産の牛、豚、鳥を使ったパティ、自家製のソースとバンズでできたレギュラーメニューも絶品。
【岩手】釜石ラーメン 新華園
コシのある極細の縮れ麺と、琥珀色に透き通った醤油系スープが特徴の釜石市のご当地ラーメン。製鉄所で働く人や漁師を待たせないために極細麺になっていった歴史がある。
新華園が発祥の店として知られるが、他の店でもそれぞれ特徴のある釜石ラーメンが楽しめる。
【宮城】気仙沼ホルモン 焼肉くりこ
気仙沼ホルモンは、ボイルされていない生の豚ホルモンを味噌ニンニクだれに漬け込み、焼いたホルモンを千切りキャベツと一緒に食べる。この際、お好みでウスターソースをかけるのも特徴。
有名店は多いが観光客は「くりこ」に、地元民は「お福」に行きがちらしい。
【宮城】石巻焼きそば 藤や食堂
二度蒸しして茶色くなった生麺に、魚介だしを加えて蒸し焼きにする石巻焼きそば。トッピングは目玉焼き、ソースは食べる直前にお好みでかける食べ方が特徴的。
魚介だしが染み込んだ麺は風味がよく、そのままでもおいしいが、ソースを多めにかけるのが石巻流らしい。
【岩手】遠野ジンギスカン 遠野食肉センター
ジンギスカンといえば北海道と思いがちだが、遠野でも焼き肉=ジンギスカンというほどポピュラーに食べられている。
かつては穴をあけたブリキのバケツに固形燃料を入れ、南部鉄器の鍋を載せる「ジンギスカンバケツ」を使って、野外で食べるスタイルが主流だったそうだ。
+αグルメ!「盛岡三大麺」
東北のグルメでどうしても外せない、といえばやっぱり「盛岡三大麺」。日本一麺好きの盛岡で親しまれているご当地麺をコンプリートしよう。
【岩手】盛岡冷麺 ぴょんぴょん舎
朝鮮半島の伝統料理・冷麺が盛岡でアレンジされたもので、コシのある半透明な麺とそのまま飲んでもおいしい牛骨ベースのスープが特徴。
発祥とされる「ぴょんぴょん舎」は本来焼き肉店だが、冷麺目当てに訪れる観光客も多い。ちなみに盛岡と平壌はともに北緯39度。
【岩手】わんこそば やぶ屋
元祖・大食いといえばわんこそば。店により差はあるが、わんこそば10杯で通常のかけそば1杯分。
問答無用で追加してくる給仕さんとの戦いを楽しむものだが、地域によっても少し違いがあり、平泉では最初から20杯ほど持ってくる盛り出し式の店が多い。
【岩手】じゃじゃ麺 白龍
もちっとした平麺と特製味噌を混ぜ合わせ、お好みで、おろしショウガ、酢、ニンニク、ラー油など加えて自分の味を作るスタイル。
最後は麺と具を少し残し、卵とスープを加えて「ちいたんたん(鶏蛋湯)」にして食べると二度おいしい。
写真、文:rui
初出:カーネル2023年9月号vol.62