ポータブル電源は便利! だけど後悔したことも……
電気のない山の中でも家電を使えるポータブル電源は、車中泊旅好きの憧れアイテム。
ライトやカメラ、スマホ&パソコンの電池残量を気にせず使えますし、雨の日でもタープやシェルターの下で湯沸かしや調理ができるのは大きな魅力です。
バッテリーが進化し、価格もこなれたいま、そろそろ購入しようと考えている人は多いでしょう。
けれどもいくら価格がこなれたとはいえ、決して気軽に購入できるとはいえません。
ポータブル電源選びのヒントを得ようと、車中泊好きのポータブル電源ユーザーにあえて“後悔したコト”を聞いてみると、
- サイズも価格も手軽なモデルを選んだけれど、出力不足でケトルが動かない。冷蔵庫や電気毛布を長時間使えない
- 大容量モデルはクルマに載せるのが大変
- 思った以上に充電に時間がかかるし、音がうるさい
- 三元系よりも寿命が倍以上のリン酸鉄系があるなんて……
といった意見が集まりました。
ASAGAOは2021年に日本上陸を果たした若いブランド。
「2000W出力・2000Wh容量・フル充電2時間のリン酸鉄ポータブル電源」という魅力的なモデルを発表して話題となりました。
その実力を知るべく、1泊2日の車中泊キャンプに持ち出しました。
安全で長寿命のリン酸鉄+アルミボディ
「AS2000-JP」は容量1920Whの大容量。さぞ充電に時間がかかるかと思いきや、最大1300Wで急速充電できるため、0%から100%まで2時間以内の超高速充電を実現。
実際には0%まで使いきることはまずないし、購入時も2〜3割充電された状態ですから、2時間もかかることはなし。出かける準備をしながら充電をはじめても遅くはないのです。
ASAGAO専用アプリを使って「AC静音充電」を選択すれば、ゆっくり静かに充電することも可能。
また、このASAGAO専用アプリからは、AC充電電力を最大充電電力の1%単位で設定することも可能です。
「AS2000-JP」は非常に静か。隣に置いて就寝しても、まったく気になりませんでした。
ポータブル電源がうるさいと感じるのは、冷却用ファンのせい。
「AS2000-JP」は放熱性の高いアルミボディのため、高温になりにくく、ファンが回ることが少ないのです。扇風機をまわし、スマホを充電しながら過ごしても静かなまま。
スーパーで買い物をしたあと、食品保存のために冷蔵庫を接続したところ、冷蔵庫の稼働音はするものの「AS2000-JP」は静かで朝まで熟睡できました。
2000Whクラスのポータブル電源は重量級が当たり前。なかには30kgに迫るモデルもあるのですが「AS2000-JP」は重量20.5kg。
決して超軽量とはいえませんが、クルマの荷台に載せるくらいなら難なくできます。これもアルミボディのおかげ。
ゆとりある車中泊旅をするなら、大容量の2000Wが安心
車中泊キャンプの舞台となったのは「PICAさがみ湖」。
東京で最高気温37℃を記録した猛暑日のことで、日なたでは10分歩くのもつらい環境。一刻も早くクルマのそばに大きなシェルターを広げて、日影を確保しなくてはいけません。
ところが大きなシェルターは重く、遮光性の高い生地は重さが増す……夏でなくても設営するのが大変なのです。
そこで空気の柱で幕を持ち上げる“エアフレーム”のシェルターを用意。通常は手動ポンプを使いますが、この日は「AS2000-JP」に電動ポンプを幕の空気注入口につないで設営。
なんと動き回ることなく、1分ほどで8割設営が完了しました。炎天下の設営なのにこれは楽ちん!
料理は電気鍋と電気ケトルを使用。どちらも車中泊キャンプで使うギアのなかでも消費電力が高いモノの代表で、とくに短時間で沸騰させる電気ケトルは定格消費電力が800Wを超えるのは当たり前。
「AS2000-JP」は最大出力2000W、独自のαBOOST機能によって最大2800W出力を実現。そのため900Wの電気ケトルと600Wの電気鍋、ポータブル冷蔵庫を同時に使っても問題なし。
そのほかにもスマホや扇風機の充電も行いましたが、1泊2日の車中泊旅では容量も出力もかなりのゆとりがありました。
このゆとりがあるからこそ、最高気温30℃を優に超える真夏のキャンプ場でも優雅に過ごせるのです。
ちなみに「AS2000-JP」に容量14.5Lのポータブル冷蔵庫をつないだところ、−20℃設定で一晩使っても電気の残量は70%以上。
氷の溶け具合を心配せず、ときにはアイスクリームでクールダウンできるのは最高です。
できる限り充電切れさせたくないのが、もはや生活必需品ともいえるパソコンやスマホ、LEDライトでしょう。
出かける前に満充電にし、万一に備えてモバイルバッテリーを携帯するわけですが、「AS2000-JP」があればコレ1台で大丈夫。
バッテリー残量がみるみる減っていく寒い時期の車中泊旅も安心です。
もっとも、長期の車中泊旅では「AS2000-JP」そのものの充電をどうするかが悩みの種。数日おきにAC電源サイトを予約できればいいのですが、ハイシーズンはままならないことも。
そんなときのために用意したいのが、純正200Wソーラーパネル。
たとえ短時間の晴れ間であっても効率よく充電できるので、フル充電にならなくともかなり助かります。
使う家電が少ないなら、手軽に持ち運べる「AS1000-JP」(容量1008Wh、出力1000W/αBOOSTモード最大1800W、重量11.7kg)とソーラーパネルを選択するのも手。
大容量で、ACやソーラーで素早く充電できるのですから、レジャー利用だけではもったいない!
非常食・水とともに備えるのも「AS2000-JP」の賢い使い方です。
ポータブル電源をACで充電しながら、同時に家電へ出力。これはバッテリーに負荷がかかる使い方ですが、「AS2000-JP」はフル充電になるとバッテリーを経由せずに直接ACから家電に出力する“パススルー”機能を搭載。
しかもパススルー状態で停電などによりAC入力が止まると、わずか10msで「AS2000-JP」のバッテリー出力に切り替わります。
AC出力ポートが4つ、USB-A(12W)1口、USB-A(28W急速充電)とUSB-C(100W)、DC5525がそれぞれ2口ずつ、ACCとワイヤレス充電も搭載。
最大13のデバイスに出力できるので、日常的に「AS2000-JP」とパソコンやHDDを接続しておくなんていう使い方もOK。
見落としがちですが「AS2000-JP」の表示はすべて日本語。電気製品に不慣れな人でも使いやすいというわけ。
アルミボディで暗い部屋でも見つけやすいことも大きなアドバンテージ。お世話になった人へのプレゼントにも最適です。
いま選ぶなら長寿命で安全性の高いリン酸鉄系
これまで三元系が主流だったポータブル電源ですが、各社ハイエンドモデルから破損や圧壊による発火の危険性が低いリン酸鉄系へと切り換えています。
ASAGAOのリン酸鉄系バッテリーセルは、高級車メーカーへの供給実績があるベンダー製で信頼度の高さはピカイチ。しかもフル充電放電サイクル3500回でも70%以上という長寿命。
「AS2000-JP」の業界最長5年保証はその自信の現れ。
夏の車中泊旅を快適に。そして“いざ”に備えるという点でも「AS2000-JP」は頼もしい1台に仕上がっています。
製品情報
※ASAGAOでは2023年8月31日まで20%OFFキャンペーンを実施中。「AS2000-JP」「AS1000-JP」ともに割引価格で手に入れられるチャンスです!
・AS2000-JP
サイズ:355×227×347mm
重量:20.5kg
AC定格出力:2000W(サージ5000W)※αBoostモードで最大2800Wまで対応
価格:24万9800円(2023年8月31日まで19万9840円)
・AS1000-JP
サイズ:340×262×192mm
重量:11.7kg
AC定格出力:1000W(サージ3000W)※αBoostモードで最大1800Wまで対応
価格:11万9900円(2023年8月31日まで9万5920円)
【問】ASAGAO JAPAN
写真:中里慎一郎
文:大森弘恵
協力:ASAGAO JAPAN