【概要】車中泊専門誌『カーネル』のUSAブランチによるアメリカ大陸横断ロードトリップレポート第7弾。カリフォルニアからフロリダまでマツダ・MPVで旅をする。

マツダ・MPVでアメリカ大陸横断ロードトリップ①~⑥

フロリダの北西から南東まで、州内移動だけで3日を要した

画像: マイアミやオーランドなど、フロリダの主要都市を案内する看板も現れはじめた。

マイアミやオーランドなど、フロリダの主要都市を案内する看板も現れはじめた。

西の端からフロリダ州に入った我々だが、目的地であるキーウエストまで一気に……なんていうのは夢のまた夢。最短ルートを走っても1100km程度あるし、途中に立ち寄りたい場所もある。

パナマシティを通過した我々はタラハシーへ向かうこととした。州都でもあるこの町は州立大学があるため若者が多く、活気にあふれている。

この町の名前もネイティブアメリカンの“古い町”という意味に由来するようだ。アメリカはどこに行ってもネイティブやヒスパニックの文化を継承している文化に度々出合う。

I-10フリーウェイ上に位置するタラハシーだが、半島の東側の海岸線は、フロリダ州を出たあとに通るルートに設定しているので、今回はフロリダ半島の真ん中を南下するI-75に入った。

そのまま南下すると、ディズニーワールドなどのアミューズメントパークが目白押しのオーランドに向かう。

画像: プロスポーツのスプリングキャンプの町としても著名なタンパ。街の様子もアクティブで、フロリダを代表する大都市のひとつだ。

プロスポーツのスプリングキャンプの町としても著名なタンパ。街の様子もアクティブで、フロリダを代表する大都市のひとつだ。

しかし、我々はそれらよりフロリダ州のローカル感を味わえるトリップのほうがおもしろそうと判断。オーランド方面ではなく、再びメキシコ湾に面する大きな港町タンパを目指す。

画像: タンパは地元のフットボール、野球、ホッケー、バスケットボールなど、プロスポーツチームが豊富。

タンパは地元のフットボール、野球、ホッケー、バスケットボールなど、プロスポーツチームが豊富。

タンパも有数の観光地であるとともに、プロスポーツの冬季キャンプなどで名前を聞くことも多い町だ。市内にも多くのスタジアムがあり、メジャースポーツの拠点となっていることがわかる。

画像1: フロリダの北西から南東まで、州内移動だけで3日を要した

また港には巨大なクルーズ船がいくつも停泊していることから、カリブ海クルーズの人気の高さがうかがい知れる。

今回のロードトリップの往路もそろそろ終盤。タンパを出たらフォートマイヤーズを経由し、一気にマイアミまで走り抜けたい。

画像: フロリダ半島の最南端マイアミに向かうと、さらに都会感が増してくる。

フロリダ半島の最南端マイアミに向かうと、さらに都会感が増してくる。

過去にも何度か訪れているフロリダ州だが、やはり自分たちでクルマを運転してくると、飛行機の旅行では見つけられないおもしろい光景を目にすることができる。

画像2: フロリダの北西から南東まで、州内移動だけで3日を要した

ロードトリップの魅力をたっぷり感じながら、フロリダ突入後、ようやく3日目の午後にマイアミにたどり着いた。

CHECK! 有料道路に要注意

画像: CHECK! 有料道路に要注意

アメリカ国内は基本的には通行料が無料のフリーウェイが張りめぐらされているが、都市部にはまれに有料道路(渋滞回避車線)がある。

正直なところ初めて走る町だと、その路線も仕組みもよくわからない。さらに国全体で支払い方法が統一されておらず、州や地域ごとに運営している会社もトランスポンダー(発信機)も異なるので要注意。

僕たちも今回は気がつかずに有料レーンを走ってしまい、後日自宅に請求書が郵送されてきた。放置すると追徴金が発生してしまう。

ターコイズブルーに囲まれたカリビアンオーシャンを堪能!

画像: フロリダ・キーズの途中には美しいビーチが管理されたステートパークもちらほら。あまりにきれいなビーチなのでついつい立ち寄っちゃう。

フロリダ・キーズの途中には美しいビーチが管理されたステートパークもちらほら。あまりにきれいなビーチなのでついつい立ち寄っちゃう。

フロリダ・キーズは、フロリダ半島の南端から南西に向かい、まっすぐに10個以上の小さい島々が約200kmもの長さで続く諸島。このキーズアイランドをまとめた総称をフロリダ・キーズと呼ぶ。

画像: ターコイズブルーに囲まれたカリビアンオーシャンを堪能!

隆起サンゴ礁でできたこれらの島はマイアミから長いブリッジで連結され、フロリダ半島から1本道でつながっている。

画像: マイアミを出て、フロリダ・キーズを南西に走ると、どんどんローカル感が増してきて、旅行気分がアガる!

マイアミを出て、フロリダ・キーズを南西に走ると、どんどんローカル感が増してきて、旅行気分がアガる!

映画『トゥルーライズ』や『ミッション:インポッシブル3』のアクションシーンとしても使われているので、その美しい景観をご存じの人も多いだろう。

画像: ターコイズブルーに包まれ、息を飲む美しさのセブンマイルス・ブリッジ、現在は右側しか使われていない。一部途切れている部分があるけれど、決して映画で爆破したからではないそうだ。

ターコイズブルーに包まれ、息を飲む美しさのセブンマイルス・ブリッジ、現在は右側しか使われていない。一部途切れている部分があるけれど、決して映画で爆破したからではないそうだ。

なかでも最長の橋はセブンマイル・ブリッジと名付けられていて、その名のとおり全長7マイル(約11km)とビッグスケール。

画像: 延々と海の向こうまでつながるセブンマイル・ブリッジを進む。左右にはターコイズブルーのカリビアンオーシャンが広がり、文字どおり楽園のような場所だ。

延々と海の向こうまでつながるセブンマイル・ブリッジを進む。左右にはターコイズブルーのカリビアンオーシャンが広がり、文字どおり楽園のような場所だ。

美しい海に囲まれたこんなロケーションをドライブできるのも、アメリカン・ロードトリップの醍醐味。

画像: 最南端にあるキーウエストはゆっくりとした時間が流れる静かな町。『老人と海』の著者アーネスト・ヘミングウェイの自宅も公開されていて、いつも大勢の観光客でにぎわっている。

最南端にあるキーウエストはゆっくりとした時間が流れる静かな町。『老人と海』の著者アーネスト・ヘミングウェイの自宅も公開されていて、いつも大勢の観光客でにぎわっている。

そのフロリダ・キーズの西の端にあるのが、キーウエストという島。アメリカ本土の最南端として有名なモニュメント“サザンモースト・ポイント”があり、世界中から観光客がやってくる。

画像: キーウエストはトロリーバスも走っているので、島内の移動にも便利。

キーウエストはトロリーバスも走っているので、島内の移動にも便利。

カリブ海に浮かぶ島だが、そこそこの面積はありマーケットはもちろん、空港やカーディーラーまである。そのためこの島に住み、普通の生活を送っている人も少なくない。

画像: キーライムパイはここでしか採れない酸味の強いキーライムをたっぷり使った独特のスイーツ。フレッシュなコーヒーとともに楽しみたい。

キーライムパイはここでしか採れない酸味の強いキーライムをたっぷり使った独特のスイーツ。フレッシュなコーヒーとともに楽しみたい。

我々も何度か訪れていて、その度に観光地的な要素が強くなっていることも否めないが、キーウエストの名物といったら、フレッシュなキーライムを使ったキーライム・パイ。

気の利いたアウトドアカフェの木陰で、爽やかなカリビアンブリーズを感じながら、このスイーツを楽しまない手はない。

画像: あまりに観光客が多く、写真撮影にも長蛇の列ができているアメリカ本土最南端ポイントSOUTHERNMOST POINT のマイルストーン。これを目的にカリフォルニアから5000km以上も走ってきたのだから、記念撮影をパチリ!

あまりに観光客が多く、写真撮影にも長蛇の列ができているアメリカ本土最南端ポイントSOUTHERNMOST POINT のマイルストーン。これを目的にカリフォルニアから5000km以上も走ってきたのだから、記念撮影をパチリ!

CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

画像1: CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

短くても300km、長い日は1000kmもの距離を何週間も走った今回の旅。さらにフリーウェイの制限速度は、約100km/hから130km/hとなかなか速いので、クルマの汚れも気になる。

画像2: CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

そこで、旅の途中に何度かカーウォッシュしたいのだが、そんなときは、最近増えてきた半セルフ式がおすすめ。

画像3: CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

クルマに乗ったままのドライブスルー形式で、ブラシと高圧洗浄機を使い、自動でトンネルの中を進んでいく感じは、さながらテーマパークのアトラクションのようだ。

画像4: CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

トンネルの最後には高圧ブロワーで水気も飛ばしてくれるので、最後は自分で簡単な拭き上げと室内の掃除機かけをすればOK。

画像5: CHECK! 長距離トリップの合間にはカーウォッシュは必須

お値段は15ドル程度でクルマはピカピカ! リフレッシュしたVANとともにトリップを再開だ。

マツダ・MPVでアメリカ大陸横断ロードトリップ①~⑥

写真、文:Yusuke Makino, June(カーネルUSAブランチ) 
取材協力:ミシシッピ・リバー・カントリー 
http://mrcusa.jp 
初出:カーネル2023年7月号vol.61 

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