7月11日~14日、ロゴスの新製品展示会「2024 THE LOGOS SHOW」が開かれた。
2024シーズンのテーマは「おしゃべりLOGOS」。
仕事はリモート、パーティーやイベントは中止。家族と静かに過ごす3年を経て実感した“おしゃべり”の大切さ。
キャンパーの声を聞き、開発した新製品は思わず誰かにしゃべりたくなるものばかり。
その手があった! 個性派テントがざっくざく!
通常、ドームテントはフレームがなだらかな弧を描くが、来期は天井がとんがった“エーコンフレーム”のテントが3モデル仲間入りする。
エーコンとは「ドングリ」のことで、丸っこいけれども中央がツンととんがったテントのルックスに由来する。
とんがりフレームが生み出すのは独創的なシルエットだけではない。押し上げ効果により驚きの広さと高さを確立しているのだ。
高さの異なるエーコンフレームにより、屋根に段差が生まれる。この段差をベンチレーターとすることで、大きくて広いテント内の空気を効率よく循環させるという。
「プレミアム エーコン PANEL X DOME」は天井部分に天窓を装備。星空を眺める、秋冬の太陽光取り込み窓など使い方はいろいろ。
「プレミアム エーコン PANEL EVER DOME L」は幅710cmの大型2ルームテント。
トンネル型テントのようだが、エーコンフレームのおかげで高さは最大210cm。メッシュ天井も相まって圧迫感は皆無だ。
「プレミアム エーコン PANEL EVER DOME L」の付属インナーは、左右どちらに取り付けてもOK。
いまのところオプションでインナーを用意する予定はないそうだが、要望によってはオプション設定があるかも!?
「プレミアム エーコン PANEL OPERA L」は、クリアな天窓ではなくメッシュ天窓を搭載している。
段差利用のベンチレーターとともに、全開させるとさわやかな風が通り抜けるという新しい仕組みだ。
エーコンシリーズに負けず注目なのが「neos ジオシェルター 490-BD」。
クイックシステムを採用したドーム型シェルターで組み立て簡単。単独で使うほか、テントと接続する、車中泊キャンプの目隠し&リビングにするなど、いろいろな使い方ができそうだ。
こちらはクーラーボックスを日差しから守る小さなシェルター。
ロゴスが誇るソーラーブロック加工により、炎天下でもクーラーボックスの保冷力を最大限発揮できるというわけ。荷物置き場やペットの休憩場所としても使えそうだ。
車中泊キャンパー必見なのは、吸盤ではなくベルトでバックドアに取り付ける「neos ミニバンリビング G2-BD」。
6本のベルトで固定するので、イマドキの曲線が多いクルマでも難なく取り付けられるのがイイ。
ボディに傷が付きそうだが、ベルトの調整をするパーツ部分はベルト生地が当て布のように付いている。
本体は高さ170cmで、裾側のペグに引っかけるベルトは少し余裕がある。背の高いミニバンは地面と裾に少し隙間ができるが、目隠しや着替えには問題なし。
パネルを跳ね上げてリビングに。バックドア利用のバンライファーにうれしい仕様だ。
キャンプが楽しくなる小物たち
来期のロゴス製品では、キャンプの楽しみを広げる小物たちが充実している。その一部をご紹介。
竿を伸ばして、釣り糸と釣り針をセットするだけ。釣った魚のサイズを図るメジャー付き。遊びに行くときはPFD(救命胴衣)も忘れずに。
空を見上げている“てるてる坊主”の色が変わるランタン。その色数はなんと16色!
顔が描かれた布とは別に、自分で顔を描く用の無地の布が2枚セットで付属しているので、自分好みにカスタム可能だ。
温かみのあるホーローシリーズは、ミルクパンやドリッパーなどラインアップが拡充している。
注目は写真手前の「LOGOSの森林 ちょっとスモークするリッド」(3740円)だ。
ちょっとだけスモークチップを載せて火をつけ、小さなフタをする。下に置いた手持ちのカップにチーズやナッツ、ウイスキーを入れておけば、ほんのりスモーキーな香りがつく。手軽に少量のスモークができるので日常的に使えそう。
書いた文字や絵が光る透明プレート! キャンプサイトのネームプレートとして、カフェのおすすめメニューなど使い方イロイロ。
耐水性はないが、簡単に消せるので気負わず日々の思い出を描いておこう。
絵心ないキャンパーは、好きな写真や木の葉などをなぞるだけでもOK。透明プレートだからできる楽しみ方だ。
カップやスプーンを作りたいけれど、フック船長の手みたいなフックナイフがないと、なかなか難しい。
ロゴスが用意した手作りキットは曲面が削られているので、あとは自分好みの形になるよう整えるだけ。松なのでやわらかく削りやすいこともあり、はじめてのクラフトにぴったり。
ハマグリ刃のコンパクトな手斧は牛革シース付き。ウオールナットのハンドルは、わずかにカーブを描いたバランスのよいものとなっている。
高知の老舗、トヨクニとコラボしたフルタングのナタ。フェザースティックやグリーンウッドワークなどの繊細な作業をするときに、指をかけて操作できるフィンガーチョイル付きだ。
ベルトに取り付けられるシースは、座るときなど長い刃とハンドルが邪魔になる場合に向きを変えられるようになっている。
刃物を扱うときに手を保護するグローブも新たに登場。子ども用のXSから手の周囲19cmに対応するLまで4種類。
ソロキャンプギアの持ち運びにちょうどいいボックス型リュック。サイドのポケットは容量を少し増やせるほか、なんとトップにはミニテーブルが付いている。
ミニテーブルにはフチが立っているので、スマホを載せて三脚替わりに集合写真を撮るなんてこともにも使える。
開いたときにパタンと裏に落ちないベルト付きのフタは、裏にメッシュポケットを装備。小物整理に重宝するし、デイジーチェーンにライトを引っかけておけば道具探しにも役立つ。
ほかにもチェアや寝袋など、ロゴスらしい独自機能を搭載したプロダクトが続々登場する予定だ。発売時に仕様変更の場合もあるが、いまから買い物リストにメモしておこう。
※仕様や価格は2023年7月時点の情報のため、変更、および発売延期・中止になる場合があります。
大森弘恵プロフィール
キャンプを中心としたアウトドアや旅の雑誌、ウェブメディアなどで活動するフリー編集者&ライター。キャンプの仕事に携わること約30年、ソロキャンプ歴は36年のおひつじ座 。
写真、文:大森弘恵