十人十色の車中泊スタイル。クルマも違えば目的も違うし、装備だってさまざま。
そこで車中泊専門誌『カーネル』&SOTOBIRAアンバサダーのなかから、キャンピングカー暮らしの夫婦、バンライフ仕様にDIYした軽バン乗り、ノーマル仕様にこだわるSUV乗りの3組に「車中泊の愛用品3点」を教えてもらった。
三者三様のクルマ旅に欠かせない車中泊グッズ、チェックしてみよう!
りょうすけ|VANLIFE弁護士 さん
DIYで製作したバンライフ仕様のマツダ・スクラムでほぼ毎週末、車中泊キャンプを楽しんでいる弁護士。
@lms_ryosuke
車中泊の愛用品① ギタレレ
マットやカーテンなど車中泊の基本グッズは、車中泊専門誌『カーネル』やSOTOBIRAで何度が紹介しているので、今回はあえて、車中泊旅をより楽しいものにしてくれる、+αのアイテムを紹介します。
私はアコースティック音楽サークルを運営していることもあり、普段からギターを弾く機会が多く、旅やキャンプでも弾きたくなります。
しかし、普通のサイズのギターを軽バンに積むと、居住スペースがかなり圧迫されてしまいます。
そこで積んでいるのが、YAMAHAの「ギタレレ」という楽器です。
ギターとほぼ同じ押さえ方で弾けますが、ウクレレと同じくらいのコンパクトサイズで、軽バンでも余裕をもって積むことができます。
音質はそれなりですが、音量が小さいため周りの迷惑にもなりづらく、とても車中泊向きの楽器といえます。
イベントで車を展示していると、よく質問され、真似して買ってくれる人も多いです。
車中泊の愛用品② シーシャ(水タバコ)
以前、友人にキャンプで焚き火をしながらシーシャを吸わせてもらってハマってしまい、自分用のシーシャセットを購入しました。
シーシャは、
①シロップに漬けて香りづけされたタバコの葉を熱した炭で温め、
②出てきた煙を水パイプを通して濾過し、
③その煙を長いホースを使って吸って香りを楽しむ
という嗜好品です。
車中泊キャンプなら焚き火でシーシャ用の炭を焼くことができますし、なにより焚き火を眺めながらシーシャの香りと煙を楽しむという組み合わせが最高です。
私が使っているVZというメーカーのシーシャは、ステンレス製。多くのガラス製のものと違って割れることがないため、車中泊やキャンプでも安心して使うことができます。
特徴的な形なので、イベントでクルマを展示していると、よく質問され、一緒に吸いながらお酒を飲んだりもしています。
車中泊の愛用品③ サウナグッズ
私が車中泊に行くときは、まず間違いなくサウナに寄るのですが、サウナハットやサウナ用のタオルがあると、何倍もサウナを楽しむことができます。
なかでもサウナハットは、髪や頭皮が高温で痛むのを防止してくれるほか、のぼせるのを防止してくれる必携アイテム。
サウナに長く快適に入っていることができるようになり、体をしっかりと温められるので、より深いととのいにつながります。
私が使っているのは、友人が運営しているSunny Daisyというバンライフアパレルブランドのもので、花びらのような形と刺繍が特徴的なかわいいサウナハットです。
MOKUタオルは、吸水性と速乾性に優れたタオル。しっかりと体を拭ける吸水性がありながら、1時間半の部屋干しで乾くため、非常に車中泊に向いたタオルです。
ガタガタGOGO・むっちゃん さん
中古キャンピングカーに住み、リモートワークでフリーランスの仕事をしながら、旅する暮らしをするがっちゃん(夫)&むっちゃん(妻)夫妻。「ガタガタGOGO」名義で、キャンピングカーのある生活の魅力をブログやYouTubeなどで発信中。
車中泊の愛用品① タオルケット(綿100%)
夏の寝冷え、冬の肌がけ、春の花粉で敏感になった肌に、秋は焚き火を楽しんだあとに。一年中愛用しているタオルケット。このタオルケットを口元までかけると、ぐっすり安眠できます。
10年選手のため、そろそろ寿命を迎えようとしていて、現在新たな相棒探しに奔走しています。
車中泊の愛用品② じぶんまくら
ほぼ屋外なクルマ生活のため、平坦で静かな場所で安眠できるとは限りません。なので体のメンテナンスのためにも睡眠を大事にしています。
そのための重要なアイテムが枕。こちらは自分の体調と首、頭の形に合わせたオーダーメイドの枕です。一般的な枕よりも高額ですが、全国に展開している店舗で定期メンテナンスを受けられます。
この枕を使うようになってから、肩こり、腰の痛みが軽減しました!
自分の頭、肩の高さや姿勢に合わせて作られているため、まさに自分の体のメンテナンスになる枕なのです。
ちなみに北はイオンモール名取店(宮城県)から南はイオンモール熊本店まで、津々浦々、ともに日本一周をして全国各地でメンテナンスしてもらってきました。
車中泊の愛用品③ バンクベッド
キャンピングカーに装備されているものではありますが、バンクベッドも車中泊に欠かせない愛用品。愛車のオルビスユーロには、リアベッドも装備されていましたが、バンクベッドに勝るものはありません。
というのも、ひとり大の字でゆっくり寝たい夫と、夫にくっついていないと寝られない妻。そんなふたりの望みをかなえてくれるのが、寝返りがうてて広々、“二の字”で仲良く寝られるバンクベッドなのです。
座れるくらい高さがあって、就寝スペースはゆったり。ベッド展開不要なタイプなので、5年にわたる長期旅でもノンストレスです!
温度計 さん
2019年ごろからキャンプに“どハマり”し、ソロを中心にハンモック泊、タープ泊、登山のテント泊など、さまざまなキャンプを経験するなかで、2022年から車中泊もスタート。愛車のマツダ・CX-5は無加工のまま車中泊仕様にして、車中泊旅や車中泊キャンプを楽しんでいる。
車中泊の愛用品① ワークマン パラフィン帆布スクエアショルダー
購入するきっかけは、散乱した助手席を誰かに見られたら、恥ずかしいと思ったから(笑)。
カーネル&SOTOBIRAアンバサダーになった2022年6月。長野へ車中泊しながらキャンプに行きました。
最初は何も考えずに、助手席に適当に物を置いてたのですが、道の駅で車中泊したときに視線を感じたんです。
そしてふと思ったのが「アンバサダーのクルマだと気づかれて、見られていたらどうしよう……」。
途端に散乱した助手席を見られたら恥ずかしいという気持ちになって、すぐさま諏訪市にあるワークマンプラスに寄り、パラフィン帆布スクエアショルダー(980円)を買いました(笑)。
ショルダー部分がヘッドレストに引っ掛けられるなど、いろいろな使い方ができるので便利ですよ。
車中泊の愛用品② キャリー・ザ・サン
太陽光で充電できる、折りたたみ式のランタンです。最初は登山のテント泊用に買ったものですが、車中泊でも快適に使えて助かっています。
昼間、ダッシュボードの上に置いて充電しておけば、夜は車内の明かりとして使えます。電池がいらないので使い勝手がいい点がお気に入りです。
車中泊の愛用品③ PowerArQ ポータブル電源 626Wh Smart Tap
自分がもっている唯一のポータブル電源で、車中泊には必ず持参しています。
AC電源最高出力300Wなので、ハックの「ちょこっと家電 おひとり様グリル鍋」(消費電力260W)を使ってやりくりしてますが、とくに不自由はなく使えています。車中泊であたたかいご飯が食べられるので重宝しています。
写真、文:りょうすけ|VANLIFE弁護士、やまがた夫婦、温度計、SOTOBIRA編集部ほか